シンガポールには2大植物園があり、シンガポール植物園(ボタニックガーデン)とガーデンズバイザベイの2つがあります。
最近ではガーデンズバイザベイが何かと話題ですが、世界遺産となっているボタニックガーデンもシンガポール旅行の観光スポットとしてとてもおすすめです。
そこでこの記事では、ボタニックガーデンの入場料や見どころ、レストランやお土産情報のほか、営業時間や所要時間、行き方についてご紹介します。
アクセス方法については、ボタニックガーデンは少し特殊な事情があり、特に注意が必要な部分がありますので、その辺りについても詳しく解説をしています!
では、早速ボタニックガーデンについて見ていきましょう!
ちなみに、ボタニックガーデンの夜の訪問にはどうなのかについてや、近くのホテル情報も含め、実際に行ってきた感想や体験談も写真・画像つきで載せていますので、参考にしてみて下さい。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)とは?
シンガポール植物園の概要
シンガポール植物園は、シンガポールにある国立公園で、63.7ヘクタール(東京ドーム13個分)もある広大な植物園です。
敷地内には200年にもなる天然樹林のほか、1,000種類以上の蘭がある蘭園、ジンジャーガーデン(生姜園)、薬草が集められたヒーリングガーデンなど、様々なテーマの庭園があります。
また敷地内には、3つの湖もあり、広大な敷地を散策できるようになっています。
園内はピクニックをしている人もいれば、観光で訪れている人、ジョギングをしている人など様々です。
エコ湖付近の芝生エリアでは、乳幼児や子供づれの団体が多くいて賑やかですが、それ以外のエリアは全体的に静かで、落ち着いた雰囲気の植物園となっています。
シンガポール植物園は英語では ”Singapore Botanic Gardens” と表記され、日本語でもそのまま「ボタニックガーデン」と呼ぶことがあります。
このシンガポール植物園(ボタニックガーデン)の場合、もう一つの植物園であるガーデンズバイザベイとは違い、誰か特定の設計者やデザイナーが作り上げたものではなく、1800年代から学者や国によって管理されて来た歴史があります。
そして2015年、ユネスコの世界遺産に登録がされ、シンガポールで初の世界遺産となりました。
ですが、なぜ世界遺産に登録されたのでしょうか?
シンガポール植物園はなぜ世界遺産に?その理由とは
世界遺産の登録基準
シンガポール植物園がなぜ世界遺産に登録されたのか、その理由が気になる方も多いのではないでしょうか。
まず、ユネスコの世界遺産に登録されるには、「世界遺産条約履行のための作業指針」という10個ある基準のうちいずれかを満たす必要があり、その他にもいくつか管理体制についてなどの条件を満たす必要があります。
シンガポール植物園の場合、この10個の基準のうち2つを満たしており、その他の管理体制に関する条件も満たしているということで、2015年に世界遺産に登録されました。
この2つの条件とは
- 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
- 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
引用:日本ユネスコ協会連盟
となっています。
この説明だけですとちょっとわかりずらいかと思いますが、シンガポール植物園が世界遺産として認められた具体的な理由を見ると、もう少し理解しやすくなります。
シンガポール植物園が世界遺産に登録された理由
シンガポール植物園が世界遺産として認められるに至った具体的な理由とは、シンガポール植物園が
- 19世紀以降、東南アジアにおいて植物研究の中心となっており、20世紀のゴム栽培の拡大にも大きく貢献したこと
- 熱帯地方における植物学や園芸学の知識・専門技術の交換に主要な役割を果たし続けていること
- 英国のキュー植物園(Kew Botanic Gardens)から提供された苗木を東南アジア一帯で植樹・発展させ、分配する役目を担ったこと
- イギリス植民地に作られた熱帯植物園の顕著な例であり、当初からの造園デザインや目的が維持され続けていること
といった内容が認められ、世界遺産に登録されました(参照:UNESCO World Heritage Centre)。
ちなみに、ユネスコの世界遺産には自然遺産、文化遺産、複合遺産といった種類がありますが、シンガポール植物園は文化遺産として登録されています。
植物園なのに自然遺産ではなく文化遺産というのは、ちょっと意外に感じられるかも知れませんが、シンガポール植物園は主にゴム栽培の拡大により、世界の産業の発展に大きく貢献して来たことなどによって、文化遺産として認められたようです。
では続いて、シンガポール植物園の入場料について見ていきましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)の入場料
シンガポール植物園の無料エリアと有料エリア
シンガポール植物園の料金ですが、
- 園内:無料
- 国立蘭園(オーキッド・ガーデン):大人5シンガポールドル、子供(12歳以下)無料
となっています。
シンガポール植物園は広大ですが、その中の蘭園のみ入園料が必要で、それ以外はすべて無料エリアとなっています。
そのため、下でご紹介する営業時間内であれば、誰でも自由に出入りすることができます。
では続いて、人気の蘭園のチケットについて見てみましょう。
有料の国立蘭園のチケットの買い方
国立蘭園は、シンガポール植物園の中では真ん中からやや左よりのところに位置しています。
こちらに行くと、"National Orchid Garden" (ナショナル・オーキッド・ガーデン)と書かれた場所があります(意味は、「国立蘭園」です)。
右側に入るとお土産ショップとトイレがあり、左側にはチケットカウンターがあります。
このチケットカウンターで蘭園のチケットを購入し、中に入ることができます。
では続いて、シンガポール植物園の営業時間について見ていきましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)の営業時間
シンガポール植物園の営業時間は、エリアによって異なっています。
- 敷地自体:朝5:00~深夜0:00
- 国立蘭園:8:30~19:00
- ラーニング・フォレスト:朝5:00~深夜0:00(電灯のないエリアは7:00~19:00まで)
- チルドレンズ・ガーデン:8:00~19:00(月曜定休*)
- 民族植物学センター:9:00~18:00(月最後の水曜は休み*)
- ヒーリング・ガーデン:5:00~19:30
ほとんどのエリアや庭園は朝5時~深夜0時までなのですが、蘭園やその他いくつかのエリアでは営業時間が異なっている場所もあります。
また、基本的にシンガポール植物園は年中無休ですが、チルドレンズ・ガーデンと民族植物学センターのみお休みの日があります。
[*注:シンガポールの祝日(公休日)と重なる場合は、その次の日がお休みとなります]
では続いてシンガポール植物園の所要時間と見どころについて見ていきましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)の所要時間
シンガポール植物園は敷地が広大なため、1日で全部をじっくり見て回るのはなかなか難しいところがあります。
私たちも最初に行った際、現地の職員の方に「端から端までただ歩いたらどのくらいかかるか」と訊いたところ、「4時間」と言われ驚いたのを覚えています。
ですが実際は、何も見ずにただ歩いて行くのであればそれほどはかかりませんので、心配はいりません。
ゲートからゲートへと移動するのであれば、時間はかかりますが徒歩でも行けます。
シンガポール植物園のおおよその所要時間の目安を表すと
- 全体エリアの要所を回る:3時間~4時間ほど
- 半分のエリアの要所を回る:2~3時間ほど
- 全体エリアの隅々まで回る:5時間以上
となります。
私たちは全体エリアの要所のみを回ったのですが、途中ランチも食べたため、結局、滞在時間は5時間ほどでした。
そうは言っても、旅行のスケジュールなどで限られた時間しかとれない場合もあるかと思います。
そんな場合におすすめなのが次にご紹介する、シンガポール植物園の中でも自分が見たいエリアに絞って回って行く方法です。
それではまず、シンガポール植物園の見どころをいくつかご紹介し、その後におすすめの回り方もご紹介しますので、プラン作成の参考にしてみて下さい。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)の見どころ
植物だけでなく動物も
シンガポール植物園は、広大な敷地に数多くの植物が楽しめるだけでなく、途中途中、野鳥やリス、イグアナ、カメなど多くの動物も間近で見ることができます。
近くの葉っぱがガサガサっと音がしたら、リスかトカゲ、イグアナなどがすぐそばにいる可能性が高いですので、そっと覗いてみて下さい。
リスはあっという間に見えなくなってしまうことも少なくないのですが、イグアナは近づいても全く物怖じしません。
ゆっくり堂々と歩いていますので、かなり近くで写真を撮ることもできます。
こちらの写真のように、シンガポール植物園ではとても近い距離で動物を見ることができます。
そんなシンガポール植物園ですが、効率的に回るためにも、園内のエリアの特徴を見ていきましょう。
シンガポール植物園のエリアの特徴
シンガポール植物園の敷地は大きく分けて、左側のエリアと右側のエリアとに分けることができます。
それぞれのエリアの見どころをご紹介して行きます。
左側のエリア
白鳥の湖(Swan Lake)
静かで美しい景観で、心休まる非常におすすめの場所です。
熱帯雨林(Rain Forest)
熱帯雨林が生い茂る中、細いトレイルを歩いて行きます。
途中、リスや小鳥が出てきたりと、自然を身近に感じることができます。
ただ、夜間電灯はありませんので、明るいうちに散策するようにしましょう。
国立蘭園(National Orchid Garden)
有料の蘭園で、1,000種類以上の原種と2,000種類以上の交配種の蘭が植えられています。
上でも触れたように、営業時間が8時半~19時となっており、他のエリアよりも短くなっています。
蘭好きにはおすすめのエリアです。
ジンジャー・ガーデン(Ginger Garden)
3,000種類以上のショウガ科に属する植物が植えられており、見ごたえがあります。
エリア内には、ハリア(Halia)という人気レストランがあり、ショウガ入りの料理や飲み物・デザートを味わうことができます。
下のレストランのところでも触れていますが、おすすめのレストランです。
右側のエリア
ヒーリング・ガーデン(Healing Garden)
東南アジアで伝統的に使用されている400種類以上の薬草が集められています。
エリア内では、循環器系、筋肉・骨・肌、生殖系などのジャンル別に薬草を見ることができます。
ちなみに、ここではこんな不思議な樹もありました。木の幹に直接実がたくさん成っているもので、初めて見る不思議な光景でした。
フラグラント・ガーデン(Fragrant Garden)
香りのする植物が数々集められています。
朝と夕が一番香りが強く、昼間ではほんのりと香りが漂っている感じになっています。
エボリューション・ガーデン(Evolution Garden)
地球の進化をテーマに、恐竜の時代の植物から現代の植物まで、様々な植物が集められています。
ジェイコブ・バラス・チルドレンズ・ガーデン(The Jacob Ballas Children's Garden)
14歳以下の子供のための庭園で、楽しみながら植物について学ぶエリアです。
子供用施設のため、大人は子供と一緒でないと入ることはできません。
また、12歳以下の子供は必ず大人の同伴が必要となります。
エコ湖(Eco Lake)
エコ湖のそばには広々とした芝生があり、多くの子供連れの家族や団体で賑わっています。
エコ湖にはカメもおり、写真を撮る人たちで賑わっています。
シンガポール植物園には、その他にも数々の庭園があります。
全部は紹介しきれませんが、実際に歩いて見ながら自分のお気に入り穴場スポットを見つけるのも楽しいですよ。
シンガポール植物園で日本語ガイドも
シンガポール植物園では、日時は限られていますが日本語ガイドもあります。
ボランティアの方によるガイドで、日時やガイドエリアはシンガポール植物園の公式サイトで確認することができます。
それでは、広大なシンガポール植物園のおすすめの回り方をご紹介します。
シンガポール植物園のおすすめの回り方
シンガポール植物園のゲートは3つ
シンガポール植物園は全体としては広大な敷地ではありますが、園内はエリアによってテーマが分かれており、好みによって絞ることができます。
こちらがシンガポール植物園の地図になりますが、入り口のあるゲートは全部で3つあり、エリア自体は上でも触れたように、大きく分けて左側エリアと右側エリアの2つあります。
ゲートの位置は
- Tanglin Gate:左端
- Nassim Gate:中央
- Bukit Timah Gate:右端
となっています。
下のアクセス方法のところでも触れますが、MRT「ボタニックガーデン」のあるのは右端のBukit Timah Gateの部分で、多くの人がここから行けば良いと思うかと思います。
ですが、もし時間的に限りがあるのでしたら、このゲートから行くのはおすすめではありません。
というのも、シンガポール植物園の敷地内で世界遺産を感じさせる魅力あるエリアはこちらの右側ではなく、反対の左側のエリアだからです。
おすすめはTanglin Gateのある左側エリア
シンガポール植物園の右側エリアというのは、新たに後から開発されたエリアで、小さく小分けされたテーマ別の庭園やチルドレンズ・ガーデン、その他、民族植物学センターなどがあるエリアとなっています。
その一方、左側のエリアの方は150年以上にもなる天然の樹林や熱帯雨林があるエリアで、とにかくスケールが大きく、南国独特の巨大な樹木や植物の数々に圧倒されることが多いエリアとなっています。
私たちはエリア内を一周して見て回ったのですが、一番のお気に入りは左側のエリアで、他の方にもおすすめしたいのも断然このエリアです。
クリックすると拡大します
実際、園内を歩きながら途中で現地の職員の方(おそらく研究者)と会ったのですが、親切にもかなり長い時間、シンガポール植物園や熱帯の植物について色々とお話ししてくれました。
その方の話でも、シンガポール植物園の左側のエリアこそが本来のボタニックガーデンで、右側のエリアは後から開発されて追加されて行ったエリアで、おすすめは左側のエリアだということでした。
ただ、なぜ右側のエリアの方に便利なMRTがあるのか気になり訊いてみたところ、その方は笑いながら「ああ、あれは単に宣伝のために ”ボタニックガーデン” という駅名を付けただけで、本当のボタニックガーデンは反対側のエリアだよ」と、とにかくTanglin Gateのある左側エリアをおすすめしていました。
シンガポール植物園のおすすめの攻略法と回り方
では、シンガポール植物園のおすすめの回り方をいくつかケース別にご紹介します。
時間に余裕があるケース
- 古い天然樹林やスケールの大きなエリアをしっかり堪能したい場合:
左端のTanglinゲートから入り、左側のエリア → 蘭園(もし興味があれば)→ 右側のエリア - 新しいテーマ別の庭園や民族植物学センターをしっかりと見たい場合:
右端のBukit Timah Gateから入り、右側のエリア→ 蘭園(もし興味があれば)→ 左側のエリア
時間が限られているケース
- 古い天然樹林やスケールの大きなエリアをしっかり堪能したい場合:
左端のTanglinゲートから入り、左側のエリア → 蘭園(もし興味があれば)→ 中央のNassim Gateから出る
または逆方向で
中央のNassim Gateゲートから入り、 蘭園(もし興味があれば)→ 左側のエリア→ 左端のTanglinゲートから出る - 新しいテーマ別の庭園や民族植物学センターを中心に見たい場合:
右端のBukit Timah Gateから入り、右側のエリア→ 蘭園(もし興味があれば)→ 中央のNassim Gateから出る
または逆方向で
中央のNassim Gateゲートから入り、 蘭園(もし興味があれば)→ 右側のエリア → 右端のBukit Timah Gateから出る
各ゲートにはビジターセンターがあり、そこで園内マップをもらえますので、まずは園内マップをもらって位置を確認しましょう。
そして、回るエリア内の中でも自分が興味を惹かれる場所を中心に回って行くのがおすすめです。
下のアクセス方法のところでも詳しく解説をしていますのが、各ゲートでのアクセス方法は
- 左端のTanglin Gate:タクシー、バス
- 中央のNassim Gate:タクシー
- 右端のBukit Timah Gate:MRT、タクシー
となっています。
そのため、どの方法を利用するかによっても回り方が変わってきますので、自分が興味があるエリアと交通手段を上手く組み合わせながらプランを立てるのがおすすめです。
次に、シンガポール植物園での服装や雨の場合についていくつか注意点をまとめておきます。
シンガポール植物園での服装や雨の場合の注意点
暑さ対策を!
シンガポール植物園は野外の庭園のため、昼間は非常に蒸し暑く感じられます。
左側のエリアでは、多くの場所が木々で覆われて日影が多いのですが、その他のエリアでは直射日光を浴びる箇所が多くなっています。
そのため、帽子は必須で、さらに日差しがジリジリと痛いくらいの時もあるため、できれば日傘もあると重宝します。
そして熱中症にならないためにも、ペットボトルの水は必ず持参するようにしましょう。
また、園内には不思議とそれほど蚊や虫はいないのですが、庭園や樹林を散策するため、念のため虫よけスプレーも持って行くと良いかと思います。
雨の場合の対処法
シンガポールの天気は変わりやすく、急に大雨が降って来たりすることもあります。
そういったときに備え、日傘と雨傘兼用の折り畳み傘があるととても便利です。
大抵の場合、雨はザーッと降ってその後は止むことが多いのですが、長く雨の日の場合などはレインコートもあるとより歩きやすくなります。
ただ、雷が鳴っている時は危険ですので、雷が遠ざかるまでできるだけ静かに待機している方が安全です。
では続いて、広い園内で食事をしたい方も少なくないと思いますので、シンガポール植物園のおすすめレストランについて見ていきましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)のレストラン
シンガポール植物園には食事ができる場所がいくつかあり
- カフェ:5カ所
- レストラン:5カ所
- フードコート:1カ所
となっています。
それぞれの位置は、こちらの園内マップでご確認下さい。
この中でも一番人気でおすすめなのが、ジンジャー・ガーデンにあるレストラン、ハリアです。
「ハリア」(Halia)とはマレー語でショウガの意味で、ジンジャー・ガーデンにあるレストランに相応しい名前ですね。
食事は朝食、ブランチ、セットランチ(コース)、キッズメニューと様々で、料理にはショウガが使われているものがあります。
値段は高めですが、味も質も良く、とてもおすすめのレストランです。
私たちが今回頼んだのは、サーモン料理とチリクラブのスパゲッティでしたが、両方ともしっかりとした味わいで、とても美味しかったです。
実は、シンガポールで食べた食事の中で1位・2位を争うほどの美味しさでした。
値段は、メインディッシュが1品23~48シンガーポールドル(約1,886円~3,936円)と安くはありませんが、味と質はピカ一です。
レストラン・ハリアはジンジャー・ガーデンと蘭園の間にありますので、見つけやすいですしおすすめです。
それでは続いて、シンガポール植物園のお土産をご紹介します。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)のお土産
シンガポール植物園にはお土産ショップが2カ所あり、
- 国立蘭園の入り口
- 園内中央のビジターセンター内
にあります。
見つけやすいのは国立蘭園のお土産屋さんなのですが、おすすめなのは園内中央のビジターセンター内のお土産ショップです。
そちらのお土産ショップの方が品揃えも豊富で、またシンガポール植物園独特で思わず欲しくなってしまうようなお土産が数多く置いてあります。
特に、花柄のタンブラー、オーガニック石鹸、ライチクッキーや蘭クッキー、香水やアロマなど素敵なお土産がたくさんあります。
それでは、シンガポール植物園でのショーなどのイベント情報について見てみましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)でのショーやコンサート&展示会
ショーやコンサート
シンガポール植物園では、週末にショーやコンサートが開催されています。
場所は園内中央のシンフォニー湖にある、シンフォニーステージ (Shaw Foundation Symphony Stage)で開催されます。
展示会
また、店内の庭園やセンターなどでは時期により様々なテーマの展示会が行われています。
コンサートや展示会のスケジュールや場所は、シンガポール植物園の公式サイトで確認することができます。
では、シンガポール植物園は夜は何か見どころがあるのでしょうか?見ていきましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)は夜はどう?
マリーナベイ サンズ近くにあるもう一つの植物園、ガーデンズバイザベイは大規模なナイトショーやイルミネーションで有名ですが、こちらの植物園・ボタニックガーデンはどうでしょうか?
残念ながら、夜の特別なショーやイルミネーションなどはありません。
園内は夕方から夜になると、所々明かりがついていますが、特にイルミネーションといったものではなく、普通の電灯となっています。
そのため、夜は派手な見どころといったものはありませんが、静かな雰囲気の中、ライトアップされた公園を歩くのもまた一味違った体験ができます。
夜であれば、特に左側のエリアにある白鳥の湖辺りがきれいです。
ただ、現地の植物園の職員の方数名もおっしゃっていたのですが、ボタニックガーデンの夜の風景で特におすすめはなく、強いて言うならば白鳥の湖辺り、ということだそうです。
そのため、時間が夜しか取れないという場合を除いては、わざわざ夜景を見にボタニックガーデンに行く必要はないと言えるでしょう。
夜景やイルミネーションのショーが見たいのであれば、やはり夜はガーデンズバイザベイがおすすめです。
ガーデンズバイザベイのショーの写真や動画はこちらの記事に載せていますので、是非参考にして見て下さい。
ナイトショーは圧巻でおすすめです!
では続いて、シンガポール植物園の行き方&アクセスについてご紹介します。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)の行き方&アクセス方法
シンガポール植物園の場所
まず、シンガポール植物園の場所はこちらになります。
市内からは外れたところにありますが、そうは言ってもシンガポールの国土はそれほど広くないため、市内からでも大して時間はかかりません。
(ちなみに、シンガポールの国土は年々広くなっているという不思議な現象が起こっています。
シンガポールの広さや国土が広くなっている理由については、こちらのシンガポールの国土の広さと面積推移に関する記事でまとめていますので、参考にしてみて下さい。)
シンガポール植物園のおすすめの行き方
シンガポール植物園に行くには、おすすめのアクセス方法は
- タクシー
- バス
- MRT(地下鉄)
になります。
上でも触れたように、シンガポール植物園は敷地が広く、その中でも元々からあった部分は地図で言うと左側のエリアになり、私たちがおすすめのエリアもこちらの部分になります。
そちらの部分に行くにはMRTでは遠いため、市内から行くには左端のTanglin Gate(タングリン・ゲート)または中央のNassim Gate(ナッシム・ゲート)まで、タクシーまたはバスで行くのがおすすめです。
ただバスで行く場合、土地勘がないと市内でバス停がどこにあるのか探すのに苦労するため、行きはタクシーで行き、帰りはバス(またはタクシー)という方法がスムーズでおすすめですよ。
簡単に、タクシー、バス、MRTでのそれぞれの行き方について解説をしておきます。
タクシーの場合
市内からシンガポール植物園までタクシーで行く場合、例えば市内のオーチャード駅から行くと7分~10分程度、チャイナタウンからだと15分程度で着きます。
料金は5~10シンガポールドルほどです。
タクシーの運転手さんには、「ボタニックガーデン、タングリン・ゲート」または「ボタニックガーデン、ナッシム・ゲート」と希望のゲートを伝えましょう。
帰りも、シンガポール植物園からタクシーで帰るのが楽なのですが、時間帯によってはなかなかタクシーが来ない場合があります。
その場合、Grabでタクシーを呼んでしまった方が早い(しかも安い)ですので、Grabの利用がおすすめです。
次に、バス利用の場合について見てみましょう。
バスの場合
市内からシンガポール植物園までバスで行く場合、一般の路線バスを利用して行くと、ちょうどシンガポール植物園のTanglin Gate近くで降りることができます。
市内から出ているバスは以下の通りです。
バス停の場所 | バス番号 | 間の停留所の数 | 料金(現金払いの場合) |
---|---|---|---|
オーチャード駅 | 7, 77, 174 | 5個 | S$1.40 |
シティ ホール(旧市庁舎) | 174 | 10個 | S$1.60 |
チャイナタウン | 174 | 13個 | S$1.60 |
ドービー・ゴート | 7, 77, 106, 174 | 8個 | S$1.60 |
ガーデンズバイザベイ マリーナベイサンズ | 106 | 14個 | S$1.80 |
バスの場合、途中で誰も降りる人がいなければバスはそのまま走り続けていきますので、停留所を何個通り過ぎたのかわかりにくい時があります。
そのため、もし可能であればGoogle MapでGPSで追跡しながら、植物園近くになったら降りる準備をしておくようにすると、スムーズに降りることができます。
バス停を降りたら、道路を渡って反対側に渡るとシンガポール植物園のTanglin Gateがあります。
続いて、MRTでのアクセス方法についての解説です。
MRTの場合と最寄り駅
MRT利用の場合、最寄り駅はその名前の通り、ボタニックガーデン(Botanic Gardens)になります。
駅に着いたらA出口を目指して歩いて行きます。
A出口を出れば、すぐ目の前がシンガポール植物園のため、迷うことはありません。
ただ、電車を降りてからA出口までの距離が結構あり、かなり歩いて行くため、疲れている場合は上でご紹介したタクシーやバスの利用がおすすめです。
♦♦♦
ここまで、シンガポール植物園までの行き方についてご紹介しましたが、行き帰りがスムーズで現地でも迷わずにすむにはJTBの現地のオプショナルツアーに参加する方法もあります。
例えば、こちらのツアーですとシンガポール植物園だけでなく、そのままマーライオン公園や他の観光スポットもセットで周れるため、スムーズでおすすめです。
詳しくはこちら >> JTBのシンガポール半日観光 4,187円~
では最後に、シンガポール植物園の近くに宿泊したい方のために、おすすめのホテルをご紹介します。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)近くのホテル
シンガポール植物園に行くのに便利なホテルで、おすすめなのが
- ノボテル シンガポール オン スティーブンス
- メトロポリタンYMCAホテル/レジデンス
です。
それぞれおすすめのタイプが違いますので、解説をしていきます。
ノボテル シンガポール オン スティーブンス
ノボテル・シンガポール・オン・スティーブンスは施設が充実したホテルで、サービスも良く、清潔でゆっくり過ごすことができます。
屋外スイミングプールが2つあり、また飲食店も14軒併設されており、オーチャードロードへの無料シャトルバスもあります。
ホテルのため自炊はできませんが、ゆっくりとホテルで休みたい方にはおすすめのホテルです。
シンガポール植物園までも、タクシーで5分ほどと近い距離にあります。
また、口コミでの評価も良く、特に設備が新しく部屋がきれいだという声が多くあり、日本人にも人気のホテルです。
メトロポリタンYMCAホテル/レジデンス
メトロポリタンYMCAはホテルとレジデンスの両方があります。
こちらもシンガポール植物園までタクシーで5分~7分ほどと、近い距離にあります。
また、ホテルからは無料のシャトルバスも出ており、午前中のみにはなりますが、オーチャード駅のほか、シンガポール植物園のTanglin GateとNassim Gateまで行くことができ大変便利です。
ホテルの方は大きな野外プールがあり、レジデンスの方は小さなプールがありますが、どちらに宿泊しても両方利用が可能です。
ちなみに、私たちは長期滞在のため、レジデンスの方を利用したのですが、自炊に必要なものはすべて揃っていましたので、料理も可能でした(徒歩6分ほどのところにミニスーパーがあります。ちなみに、大通りを行くよりも裏道を行った方が早く着きます)。
ホテルもレジデンスも口コミでの評価は結構分かれており、部屋が広く満足という意見と、部屋の備品や古さに関するネガティブな意見もあります。
また、これは私たちも感じたことですが、2人用の部屋よりもファミリー向けの広い部屋の方が明るく清潔感がありました(ただ、これもお部屋の位置にもよります)。
そのため、ファミリーで大きな部屋に泊まる場合など、広さを重視する場合、シンガポールでこの広さと値段であればかなりコスパは良いかと思います。
まとめ
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)について、なぜ世界遺産に登録されたのか、その理由のほか、入場料や営業時間・所要時間、レストラン&お土産、夜のライトアップ情報など施設情報についてご紹介しました。
シンガポール植物園はもう一つの人気の植物園、ガーデンズバイザベイと比べると地味な感じがありますが、150年以上にもなる樹木や植物によって成り立っている植物園で、さらに世界遺産に認定されたように、東南アジアや世界の発展に大きく関わって来た植物園となっています。
ガーデンズバイザベイのような夜のライトアップショーやイルミネーションはありませんが、その分、スケールの大きい南国の自然な緑や植物を感じられる癒しの空間となっており、自然が好きな方には大変おすすめです。
リスや野鳥、イグアナもあちこちに生息していますので、間近で動物にも出会うことができます。
またシンガポール植物園は広いため、敷地内のどの部分を中心に回りたいかをあらかじめ決めておくと、時間と体力の節約になります。
敷地内には入り口が3つあり、行き方でおすすめなのはタクシーですが、他にゲートによってはバスやMRTでのアクセスも可能です。
日中は非常に暑いため、帽子や日傘、そして飲み水は忘れずに持参して行きましょう。
シンガポール植物園(ボタニックガーデン)の基本情報 | |
---|---|
住所 | 1 Cluny Rd, Singapore 259569 |
電話番号 | +65-6471-7138 |
営業時間 | 敷地自体:朝5:00~深夜0:00 |
国立蘭園:8:30~19:00 | |
ラーニング・フォレスト:朝5:00~深夜0:00 (電灯のないエリアは7:00~19:00まで) | |
チルドレンズ・ガーデン:8:00~19:00 | |
民族植物学センター:9:00~18:00 (月最後の水曜は休み*) | |
ヒーリング・ガーデン:5:00~19:30 | |
定休日 | 敷地自体:定休日なし |
チルドレンズ・ガーデン:月曜定休* | |
民族植物学センター: (月最後の水曜は休み*) | |
入場料 | 敷地自体:無料 |
国立蘭園: 大人5シンガポールドル 子供(12歳以下)無料 | |
所要時間 | エリア半分:2~3時間 エリア全体:3~5時間以上 |
アクセス&最寄り駅 | タクシー バス MRT(ボタニックガーデン駅) |
公式サイト | https://www.nparks.gov.sg/SBG |
[*注:シンガポールの祝日(公休日)と重なる場合は、その次の日がお休みとなります]