オランダと日本の時差はどのくらいあるのでしょうか?
オランダに旅行に行く場合や家族や友人・知人が現地にいる場合、またはビジネスでオランダに電話をかける際などは、現地時間を知っておく必要が出てきますね。
そんな時のために、オランダと日本の時差について、そしてヨーロッパで採用されているサマータイム(夏時間)についても、いつからいつまでなのか、英語ではどう表記するのかも解説していきます。
日本時間で何時の時にオランダでは何時か、ということが一目でわかる時差早見表も載せてありますので、活用してみて下さい。
オランダと日本の時差はどのくらい?
オランダと日本の時差
オランダと日本は属している時間帯が異なっているため、時差があります。
そしてオランダは一年のうち、時期によって基本時間(冬時間)とサマータイム(夏時間)の二種類のシステムを使い分けています。
この基本時間とサマータイムについては、下の方で詳しく解説をしていますので、まずは日本とオランダの時差が何時間なのかを見てみましょう。
結論から言うと、日本とオランダの時差は以下の通りです。
- 基本時間(冬時間):8時間(日本が早く、オランダが遅い)
- サマータイム(夏時間)の時期:7時間(日本が早く、オランダが遅い)
何故このようになっているのか、そして基本時間(冬時間)とサマータイム(夏時間)について、詳しく解説をしていきます。
もし「詳しい解説は必要ない。ただ、今オランダで何時なのか知りたい」という方は、ここは読み飛ばしてOKですので、この下の
に飛んでみて下さい。
では、時差について詳しく説明をしていきますね。
オランダと日本は違うタイムゾーンに属している
上でも触れたように、オランダと日本は属している時間帯が異なっています。
オランダの場合、中央ヨーロッパ時間と呼ばれる時間帯(タイムゾーン)に属しています。
英語ではよくCET(Central European Time)と表記されます。
日本の場合は、日本標準時と呼ばれる時間帯に属しており、英語ではJST(Japan Standard Time)と表記されます。
パソコンなどの時間設定で、この表記を目にしたことがある方も少なくないでしょう。
そして世界各国の標準時間は、協定世界時(UTC) と呼ばれる時間がベースとなっています。
このUTCとは、英語で”Coordinated Universal Time”の略になります。
ちなみに、世界標準時間と言えば、グリニッジ標準時を思い浮かべる方もいるかと思います。
以前はイギリスの標準時を基準としたGMT(グリニッジ標準時)が世界の時間の基準として使われていましたが、現在ではこの協定世界時が採用されていますので、UTCが世界の時間の基準となっています。
そしてオランダが属する中央ヨーロッパ時間の場合、この協定世界時から1時間先に進んだ時間となっています。
記号であらわすとUTC+1 と表記されたりします。
一方日本は、この協定世界時からは9時間先に進んだ時間となっており、記号ではUTC+9と表記されることがあります。
世界標準時間から見ると、オランダはUTC+1(つまり、世界標準時間から1時間進んでいる) 、そして日本はUTC+9 (世界標準時間から9時間進んでいる)形となっています。
ここで見てもわかる通り、UTC+1とUTC+9の差を見ると8時間の差があるため、オランダと日本の時間には8時間の開きがあることがわかります。
そのため、オランダと日本の時差は基本的には8時間となります。
ですが、オランダは多くのヨーロッパ諸国と同じように、サマータイム(夏時間)を採用しています。
そのため、オランダがサマータイム(夏時間)を実施している間は日本との時差は7時間となり、時差の計算時にはちょっと注意が必要です。
私もオランダや他のヨーロッパ諸国の人々とやり取りをする際、このサマータイムのことを忘れて計算してしまい、時間を間違って失敗したことがあります。
では、このサマータイムにについて、もう少し詳しく見てみましょう。
オランダのサマータイム(夏時間)はいつ?
サマータイム(夏時間)の期間は毎年異なる
サマータイム(夏時間)はもともと、太陽が出ている時間を有効利用するために時間を調節するシステムで、主に欧米諸国で導入されているものです。
このサマータイムがちょっと厄介なのが、「何月何日から何月何日まで」と決まっているわけではなく、毎年日付が異なっているのです。
というのも、一般的にヨーロッパのサマータイムの期間はこのように決められています。
- 開始:3月の最終日曜日の午前1時
- 終わり:10月の最終日曜日の午前1時
(協定世界時を基準)
このように、サマータイムの期間は3月の最後の日曜日の午前1時から始まり、10月の最後の日曜日の午前1時に終わります。
そのため、年によってその該当する最後の日曜日となる日にちが多少変わってくるわけです。
ちなみに、2019年は3月の最終日曜日が3月31日だったため、サマータイム(夏時間)は3月31日の午前1時からスタートでした。
サマータイム終了の日は10月の最後の日曜日ですので、2019年の場合は10月27日の午前1時までとなり、午前1時過ぎからは再び基本時間(冬時間)となります。
続いて、この基本時間とサマータイムの切り替え日について、何故日曜日なのか、見ていきましょう。
サマータイム(夏時間)切り替えは何故いつも日曜日なの?
なぜ冬時間と夏時間の変更の時間が「日曜日の夜中」となっているのか、ちょっと不思議に思った方もいるのではないでしょうか。
これは、時差のために出勤時間を間違えたり、ビジネスなどで支障が出ないようにするためだと言われています。
私もヨーロッパに住んでいた時、サマータイムになったことに気づかずに、日曜日をそのままいつもの時間で過ごしていたことがあります。
お昼過ぎ頃にテレビの時間を見て「あ、サマータイムになったんだ!」と初めて気づいたりして、ちょっと慌てたことも何度かありました。
(そうすすると、すでに早起きして生活していた人よりも、私だけ1時間遅れた世界にいた感覚で、ちょっと不思議な感覚でした)
サマータイムに切り替わった日は、時間が1時間早く繰り上げられてしまうので、遅く起きると1時間損したような気分になるんですよね。
逆に、10月最後の日曜日でサマータイムから冬時間(基本時間)に変わったときは、朝目が覚めると、1時間多く時間がもらえたような感覚になります。
例えば、朝起きて自分の目覚ましの時間が朝の7時だったとしても、夜中にサマータイム(夏時間)から基本時間に切り替わって1時間遅くなったため、実際はまだ朝6時なんですね。
そのため、そこで時計を新しい時間に合わせ直すのですが、その時に1時間得したような気分になるんですね。
周囲の現地の友人や同僚に聞いても、みな同じことを言っていますので、やはり多くの人はサマータイム(夏時間)の切り替わりによって、1時間損したり得したりした気分になるようです。
サマータイム(夏時間)の英語表記は?
ヨーロッパのサマータイム(夏時間)を調べるのに、英語で何というのか気になる方もいるのではないでしょうか。
英語では、そのまま ”summer time" でOKですが、アメリカなどでは ”daylight saving time” もよく使われます。
直訳すると、「日光節約時間」となり、サマータイム導入の理由が感じられる呼び名ですね。
では続いて、オランダの時間が今何時なのか計算する方法について解説をしていきます。
オランダの時差時間の計算方法
オランダが今何時なのか知るには、日本の時刻から一定の時間を戻せばOKです。
旅行でオランダに行った場合は、現地に着いてから自分の日本時間の時計を一定時間戻す形になります。
この「一定の時間」は、基本時間(冬時間)とサマータイム(夏時間)で若干異なりますので、それぞれ解説をしていきます。
基本時間(冬時間)の場合の計算方法
基本時間(冬時間)、つまり10月下旬頃(最終日曜日の午前1時)~3月下旬頃(最終日曜日の午前1時)の間は下のように計算します。
オランダ時間は、日本の時間から8時間戻します。
つまり、日本の現在時間が午後3時(15時)だとすると、そこから
14時 → 13時 → 12時 → 11時 → 10時 → 9時 → 8時 → 7時
と8時間戻します。
その8時間戻された時間(この例では日本時間が午後3時の時、オランダでは午前7時)が、オランダの現在の時間ということになります。
私の場合、時間が苦手なので、普段は指を折って数えています。
夏時間(サマータイム)の場合の計算方法
夏時間(サマータイム)、つまり3月下旬頃(最終日曜日の午前1時)~10月下旬頃(最終日曜日の午前1時)の間は下のように計算します。
オランダ時間は、日本の時間から7時間戻します。
上の冬時間と同じように、日本の時刻から7時間時間を戻します。
その7時間戻された時間が、オランダの現在の時間ということになります。
そうは言っても、「日本が何時の時にオランダが何時なのか、パッと早く知りたい」という方もいるかと思いますので、そういった方のために時間帯がわかりやすいよう、オランダと日本の時差早見表も載せておきます。
便利!オランダと日本の時差早見表
毎回日本とオランダの時差を計算するのが面倒という方や、確実に何時なのか知りたいという方のために、下にオランダの時差早見表を載せておきました。
基本時間(冬時間)とサマータイム(夏時間)それぞれの表がありますので、ぜひ活用してみて下さい。
基本時間(冬時間)のオランダと日本の時差早見表
日本時間 | 0時 | 1時 | 2時 | 3時 | 4時 | 5時 | 6時 | 7時 | 8時 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | 13時 | 14時 | 15時 | 16時 | 17時 | 18時 | 19時 | 20時 | 21時 | 22時 | 23時 |
オランダ時間 | 16時 | 17時 | 18時 | 19時 | 20時 | 21時 | 22時 | 23時 | 0時 | 1時 | 2時 | 3時 | 4時 | 5時 | 6時 | 7時 | 8時 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | 13時 | 14時 | 15時 |
サマータイム(夏時間)のオランダと日本の時差
日本時間 | 0時 | 1時 | 2時 | 3時 | 4時 | 5時 | 6時 | 7時 | 8時 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | 13時 | 14時 | 15時 | 16時 | 17時 | 18時 | 19時 | 20時 | 21時 | 22時 | 23時 |
オランダ時間 | 17時 | 18時 | 19時 | 20時 | 21時 | 22時 | 23時 | 0時 | 1時 | 2時 | 3時 | 4時 | 5時 | 6時 | 7時 | 8時 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | 13時 | 14時 | 15時 | 16時 |
こまで、オランダの時差について解説をしてきましたが、オランダは日本人に比較的移住しやすい国だということを知っていましたか?
日本人にとって移住しやすい国11選については、こちらの人気記事にまとめてありますので、こちらも参考にして見て下さい!
まとめ
オランダと日本の時差は基本時間(冬時間)では8時間、夏時間(サマータイム)では7時間あります。
どちらも、日本が先に進んでおり、オランダが遅い形となっていますので、日本の時間をもとにオランダ現地時間を知りたい場合、日本時間から8時間または7時間後ろに戻せばオランダ時間を知ることができます。
私は普段、指を折って数えているのですが、早見表を使えばパッと時間がわかりますので、早見表を使うのもおすすめです。
サマータイムの時期は、毎年3月の最終日曜日の午前1時~10月の最終日曜日の午前1時までで、それ以降はまた基本時間(冬時間)に戻ります。
日本ではサマータイムを採用していないため、なかなかそのタイミングがわかりづらいのですが、オランダが基本時間(冬時間)なのかサマータイム(夏時間)の時期なのかによって時差が変わってきてしまいますので、間違えないように注意をしましょう。