新型肺炎(コロナ)の影響で、世界の多くの国への入国が難しくなっている現状ですが、いつから旅行できるようになるのでしょうか?
当サイトでは、これまで日本人に特に人気の旅行先(台湾、韓国、ハワイ、グアム、タイ、シンガポール、マレーシアなど)への魅力や観光スポットについてお伝えしていましたが、現状の海外旅行における注意ポイント6つと、各国の入国制限や入国後の行動制限などを含め、現在それぞれの国に旅行が可能かどうかについて解説をしていきます。
海外旅行はいつから行けるのか、現状と注意ポイント
コロナの影響下、海外旅行はできるのか?
そもそも現地に入れないことも
コロナの前は、海外旅行も行きたい国に割と自由に行けることが多かったものの(一部のビザが必要な国を除いて)、現在は海外の国に日本人の入国制限があったり、また海外から日本に帰国する際にも色々と気をつけなければならない点があり、結論から言うと、なかなか簡単には旅行ができない状況となっています。
現在、例えばヨーロッパの一部の国々では日本人の入国制限を解除したため、そういった国であれば入国し、観光をすることは可能は可能となっているのですが、多くの国ではいまだ入国制限があり、観光目的の場合は入国ができない国が多くなっています。
人気の旅行先に関しては、各国の最新情報をこの記事の下の方で別途解説をしていますので、そちらを参考にしてみて下さい。
外務省の危険情報も大切
また下でも詳しく解説をしていますが、外務省の海外安全情報によると、今現在はほとんどの国で注意が必要な危険度のレベル(不要不急の渡航を避けるのが望ましい)のため、一般的に言うと、そのような中での旅行はあまりよろしくないと言えます。
ただ、旅行自体は一応可能は可能で、この下で触れているように、ヨーロッパ方面などを中心に旅行会社によるツアーが開始されてはいる状況です。
そのため、海外旅行はいつから行けるかと言えば、下の注意ポイントをすべてクリアできていれば、旅行はできるということになります。
海外旅行をするための注意ポイント
こういった状況の仲、コロナの影響がまだ大きい現在、海外旅行をしたいとなると、一般的に次の点に注意をする必要があります。
- 自分自身や家族の体調が万全かどうか
- 旅行先の状況が安全なレベルかどうか
- 旅行先が日本人旅行者の入国をOKとしているか
- 旅行先の国が、入国後の行動制限をしていないかどうか
- 日本に帰国後、14日間の待機期間(隔離期間)があるため、スケジュール的にそれに対応できるかどうか
- キャンセルはできるかどうか、あるいはキャンセル料の料率の確認
それぞれに関して、説明をして行きます。
海外旅行の前に考えなくてはならないポイント6つ
自分自身や家族の体調が万全かどうか
海外旅行に行くということは、多くの場合、公共の交通機関を使って行きますので、その間の感染、そして空港や旅行先の現地での感染に関しても始終気をつけていなくてはなりません。
そのため、少なくとも自分自身と家族のみなが体調が万全であり、できる限り感染するリスクも、また人に感染させてしまうリスクも少ない状態であることが最低限必要だと言えます。
次に、旅行先のコロナの状況を確認する必要があります。
旅行先の状況が安全なレベルかどうか
続いて、旅行先の状況が今どのような状態になっているのかを把握することが必要になります。
外務省のサイトでは各国の最新の危険情報が記載されており、紛争の有無や治安の悪化等に関して確認をすることができますが、コロナに関しては「感染症危険情報」というページで確認することができます。
この感染症危険情報では、現地の危険度のレベルが4段階にランクづけされており、それぞれのランクの意味は次のようになります。
(なお、備考欄の内容は一般的な解釈になります)
外務省による勧告 | 備考 | |
---|---|---|
レベル1 | 十分注意して下さい。 | 渡航は可能だが、注意が必要 |
レベル2 | 不要不急の渡航は止めてください。 | 渡航は一応可能ではあるものの、基本的には渡航はしない方が無難 |
レベル3 | 渡航は止めてください。 | 渡航すべきではない |
レベル4 | 退避してください。渡航は止めてください。 | 当然、渡航すべきではない |
各国の危険情報に関しては、こちらの外務省のページで確認ができます。
では次に、現地の国が日本人の入国制限をしていないかについて、見ていきましょう。
旅行先が日本人の入国をOKとしているか
コロナの影響で、国によっては日本人の入国制限をしている国々も少なくありません。
そのため、その国にそもそも入国できるかどうかを把握しておく必要があります。
日本人の入国制限を行っている国については、外務省のHPで確認をすることができます。
下の外務省のページの1の項目「日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている国・地域」で確認をしましょう。
>>>外務省海外安全ホームページ・新型コロナウイルスに関わる日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限
また、外務省のHPによると、入国制限がない国であっても、以下の点に注が必要となっています。
入国制限措置に記載されていない場合であっても、無症状であること、陰性証明書の携行、各国当局のウェブサイトへの事前の登録等が入国の条件となっている場合があります。必ず現地の日本国大使館・領事館や各国当局のホームページを参照するほか、在京大使館に確認するなど、最新の情報を十分に確認してください。
旅行先の国が、入国後の行動制限をしていないかどうか
また、日本人が入国できる国であっても、入国した後に行動制限(一定の期間、指定された施設などで待機し、外出は許されないなど)がある国があります。
2週間の間、現地の指定された施設で隔離させられるケースが多く、そういった中で旅行となると非現実的となってしまいます。
そのため、入国後の行動制限があるかどうかも確認が必要になります。
こちらについても、上で触れた外務省の入国制限に関するページで、2の項目「日本からの渡航者や日本人に対して入国後に行動制限措置をとっている国・地域」を確認するようにしましょう。
>>>外務省海外安全ホームページ・新型コロナウイルスに関わる日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限
日本に帰国後の14日間の待機期間に対応できるか
また、旅行先の国や地域に入国制限や行動制限がない場合でも、帰国後のことを考える必要もあります。
現在のところ、海外から日本に帰国する際、14日間の待期期間があります。
そのため、この期間は外出はもちろんのこと、仕事に行くこともできなくなりますので、それが可能かどうかも含めて計画を立てる必要があります。
キャンセルはできるかどうか、あるいはキャンセル料の料率の確認
上で触れたように、現在日本人の入国制限が解除となった国々に関しては、日本からの海外旅行のツアーが実施されてはいます。
ただ、状況の変化によっては、急に旅行をキャンセルせざるを得ないことも起こりやすく、旅行会社とのトラブルも少なくないようです。
キャンセル料の有無や料率については、外務省の危険情報とは関係なく、旅行会社が独自に定めているため、一般的にはキャンセル料が発生することが多くなっています(中にはキャンセル料が無料のサービスも出てきているようですが、少数派のようです)。
そのため、旅行代金がキャンセル可能かどうか、キャンセル料がかかるのであれば、いつからか、そしていくらかかるのか料率などを事前に把握し、納得した上で旅行の計画を進める必要があります。
ここまで、コロナの影響下にある現在の海外旅行に関する一般的な注意ポイントについて説明をしてきましたが、続いて人気の国や地域別に、それぞれの国や地域の現状と、入国できるかどうか、旅行が可能かどうかについて解説をしていきます。
人気の国&地域別のコロナによる入国制限の有無や海外旅行の可否情報
ここでは、日本人に人気の海外旅行先である
- 台湾
- 韓国
- ハワイ
- グアム
- タイ
- シンガポール
- マレーシア
について、各国の現状と旅行が可能かどうかについて紹介していきます。
台湾旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:あり
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
台湾は現在のところ、日本人に対する入国制限があり、ビジネスや親族訪問、研修、求職などの特別な場合に限り、日本人の入国が認められています。
またその場合も、必要書類を提出し、審査を経て特別入境許可が得られれば入国できる流れとなっています。
そのため、一般的な旅行者は入国はできない状態です。
現在のところ、10月から観光客の受け入れを検討している方針のようです。
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わり得ますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび台北駐日経済文化代表処で確認をお願いします。
>>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
韓国旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:ビザが必要
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
韓国は以前はビザなしで観光ができた国でしたが、2020年3月からは日韓互いにビザが必要となっています。
よって、韓国に渡航するにはビザの申請をする必要があり、その際にPCR検査の結果の提出や健康状態に関するインタビューもあります。
また入国後、現地の自宅や施設で14日間の隔離期間があります。
そのため、一般的な観光目的の旅行は難しいのが現状です。
韓国のコロナの現状については、地域別の感染者数や危険度がこちらのページで図で確認ができます(韓国語ですが、図は地図になっており、また数字で感染者数が書かれていますので、役に立つ部分もあるかと思います)。
https://dev.ksic.net:8099/#path
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わり得ますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび駐日韓国大使館で確認をお願いします。
>>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
ハワイ旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:なし
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
現在のところ、日本人の入国制限はありませんので、入国することは可能は可能です。
ただ、入国後の行動制限があり、14日間、現地の指定された自己検疫期間で隔離されます。
よって、一般的な観光目的の旅行は難しい状況です。
10月15日より、アメリカ本土の在住者向けに観光受入れの緩和を行い、現在順調に進んでいます。
また、日本人向けにも事前検査プログラムの実施が検討されており、現在協議中となっています。
事前検査プログラムが適用されるようになると、その結果が陰性であれば現地での自己隔離が免除されることになりますので、日本人も観光目的で実際にハワイに渡航しやすくなります。
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わり得ますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび駐日アメリカ大使館で確認をお願いします。
>>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
グアム旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:なし
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
グアムもハワイと同じく、現在のところ、日本人の入国制限はありませんので、入国することは可能は可能です。
ただ、入国後の行動制限があり、原則として14日間、指定された施設(または入国前のPCR検査の結果が陰性であれば、自身で予約したホテルなどででも可)で隔離されます。
例外として、入国してから7日目にPCR検査を受け、結果が陰性の場合、それ以降の隔離が免除とはなるものの、混雑状況や在庫状況などにより、検査が受けられない場合もあるようです。
いずれにしろ、最低7日間は隔離期間があるため、どのみち一般的な観光目的の旅行は難しい状況です。
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わりますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび駐日アメリカ大使館で確認をお願いします。
>>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
タイ旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:あり
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
タイの場合、現在のところタイで労働許可証を持つ者やタイ国籍保持者の配偶者などの家族、留学生などの一部の人が、一定条件(入国前のPCR検査で陰性が出ていることや、入国時のPCR検査、また入国後の14日間の隔離)を満たす場合、入国が可能となっています。
そのため、一般的な観光目的の入国はできない状況となっています。
現在のところ、10月からの観光客受入れを検討しているところのようです。
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わり得ますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび駐日タイ大使館で確認をお願いします。
>>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
シンガポール旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:あり
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
現在のところ、シンガポールは長期滞在ビザを保持していない場合、入国制限がかかっており、長期滞在ビザ保持者であっても、入国前に事前に入国の許可が必要となっています。
また入国後も、14日間の隔離期間があります。
そのため、観光目的の入国はできない状況です。
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わり得ますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび在シンガポール日本大使館で確認をお願いします。
>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
マレーシア旅行はいつから行ける?現在の状況
- 日本人の入国制限:あり
- 入国後の行動制限:あり(14日間)
マレーシアは現在、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)ビザの保持者や一部の労働者、留学生などの特定の人を除き、入国制限がかかっています。
また、入国後も、14日間の隔離期間があります。
そのため、観光目的の入国はできない状況です。
ただし、状況によりこちらの条件や情報も変わり得ますので、最新情報については、必ず外務省のHPおよび駐日マレーシア大使館で確認をお願いします。
>>外務省海外安全ホームページ(入国制限および入国後の行動制限関連ページ)
まとめ
海外旅行はいつから行けるのか、その注意ポイントと、人気の旅行先である台湾、韓国、ハワイ、グアム、タイ、シンガポール、マレーシアについて、コロナ関連の入国情報をまとめてご紹介しました。
現在のところ、世界の多くの国々で外国人や日本人に対する入国制限がかけられており、また入国後も14日間の隔離期間が設けられている場合がほとんどです。
ヨーロッパの一部の国では旅行もできるようになった国々もあるものの、日本人旅行者に一般的に人気の国々に関しては、まだ旅行ができない、または難しいのが現状です。
ですが、状況次第でこういった条件も変化をしていくと思われますので、最新情報については、必ず外務省のHPや在日各国大使館のHPで確認をするようにしましょう。