海外移住・ローカル情報

海外移住しやすい国おすすめ10選!ビザなしや永住権が取りやすいのはどこ?

近年、海外移住した日本人の様子がテレビで取り上げられることが増えて来ました。

そのため、海外移住したい人も増え、ビザや永住権が取得できる国について色々と調べている人も多いようです。

ですが、アメリカやハワイ、オーストラリア、シンガポールなどの人気移住ランキングで上位に入っている国というのは、実際には多くの人にとってはビザの取得がなかなか難しいのが現状です。

そこで今回の記事では、年齢や能力・資格などの制限のためにワーキングホリデー(ワーホリ)や就労ビザなどが取得できない人でも比較的ビザが取りやすく、なおかつ長期滞在(ロングステイ)や永住可能である移住しやすい国を選んでみました。

 

そのため

  • どういった国であれば移住しやすいのか
  • どの国であれば、自分にも実際に移住できそうなのか

といったことが把握しやすいのではないかと思います。

また記事の最後に、私自身や周囲の海外在住者たちの経験も踏まえ、海外移住を成功させるためのポイントや注意点についても触れていますので、是非参考にしてみて下さい。

では、移住しやすい国10選(+α)をさっそく見てみましょう。

[※こちらの記事の内容は、2019年時点での情報になります。国の情勢の変化などにより内容が変更になる場合もありますので、最新の情報については、各国大使館などの情報を参照願います。]

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海外移住しやすい、おすすめの国10選(+ α)!

[2019年3月17日追記]

もともと、この記事は移住しやすい国として10選をご紹介していましたが、新たな国を追加して現在は11選をご紹介しています。

下のランキングは、ビザや永住権取得のためにかかる費用が少ないもの順にあげてあります。


[注:本文中の日本円表示額は、執筆時の為替レートに基づいています。

また、下記の情報については、執筆時にできるだけ正確なものを載せるよう配慮していますが、その国の法律や制度の変更などにより条件が変わる場合もあります。

そのため、詳細や最新情報については、各国大使館や各国の移民局に相当する機関などでご確認されるようお願いします。]

 

1.パラグアイ


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 代行業者を通せば、なし
  • 個人で申請の場合、5000米ドル(約50万円)をパラグアイの銀行に一定期間預ける必要あり
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)

メリット

  • 日本人として移住しやすい
  • 現地の人々の生活の発展に役立つことができる
  • 暖かい気候
  • 日系人が多い
  • 中南米の中では治安は比較的良い方(地域による)
  • パラグアイで永住権が取得できると、Mercosur(南米南部共同市場)の加入国であれば、自由に滞在・就労が可能

デメリット

  • 中南米の中では治安は比較的良い方とは言え、地域によっては治安が悪く非常に危険な場所もある(特に北東部)
  • 10月~4月は非常に蒸し暑いため、暑さや湿気に弱い人には不向き
  • 優雅な暮らしをしたい人には不向き
  • インフラなどが十分に整っていない地域が多い
  • 医療施設が近くにないことが少なくない

 

南米にあるパラグアイですが、昔からパラグアイと日本の間の移住協定に基づき、国策の影響で日系人が多数現地に移住しています。

意外と知られていませんが、現在でも日本人にとって永住がしやすい国となっています。

 

パラグアイは地域によって治安に大きな差があり、北東部は危険な地域ですが、首都などでは中南米の中では比較的治安が良いと言われています。

この記事のランキングの下の方を見ればおわかり頂けますが、下に行けば行くほど永住権を取得するための費用がかさんで来ます。

このパラグアイの場合、永住権取得のための費用は、代行業者を通して申請すれば、かかりません。

個人で申請する場合は、永住権が出るまでの間(だいたい6か月ほど)、約50万円をパラグアイの指定銀行に預けておく必要がありますが、永住権が出ればお金は戻って来ます。

 

永住に必要な条件は、現地で活動するための「受け入れ先があること」などがあります。

 

現地には日系人も多く、パラグアイと日本の協定により進められてきた農業団体などもあるため、そういったところで受け入れてもらうか、または自分でレストランやゲストハウスなどを経営している方もいるようです。

 

その他、犯罪歴や健康面での条件をクリアしていれば移住可能な、日本人にとって移住しやすい国だと言えます。

また、パラグアイで永住権が取れれば、他の多くの南米諸国への移住が可能となるため、そこもメリットです。

 

2.ノルウェー・スヴァールバル諸島


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • なし
    (申請に必要な書類取寄せなどを除く)

メリット

  • 条件を満たせば、ビザなしで移住・永住できる
  • 日本人初として挑戦できる
  • 英語が通じる
  • 高収入が望める
  • 治安がとても良い
  • 医療やインフラが整っている
  • 白夜やオーロラ、北極グマ・トナカイなどの自然や野生動物の中で暮らせる
  • 世界の様々な国の人と親しくなれる

デメリット

  • 気候、特に冬の寒さや暗さが厳しい
  • 人によっては季節型うつになりやすい傾向がある
  • 体内リズムが崩れやすい傾向がある
  • 野菜や食料品が高い
  • 英語が通じるとは言え、基本的にはノルウェー語の習得が必要
  • 外出時には、白クマ対策に常に気をつける必要がある
  • ノルウェー領とはいえ、この地域にのみ移住・永住が可能であり、ノルウェーや他のヨーロッパへの移住には全く別の条件が必要

 

ノルウェー自体に移住するのは条件が厳しく、なかなか多くの人にとっては実際には難しいですが、ノルウェー北部にあるスヴァールバル諸島であれば、移住がしやすくなっています。

夏は白夜で一日中日が沈まない時期があり、逆に冬は、一日中日が昇らない時期があります。

私も北欧に長年住んでいたのでわかるのですが、冬は寒さもそうですが、何よりも辛いのは暗さの方でした。

実際、現地人の同僚や友人・知人でも冬には鬱になる人も珍しくなく、そのために特別な光を放射する機器を買ったり、カウンセリングを受けている人もいました。

また日光不足のため、ビタミンDのサプリなどで栄養を補うことが重要となって来ます。

 

そんな北欧・ノルウェーの北部にあるスヴァールバル諸島ですが、「現地で仕事と住居が確保できること」という条件を満たせば、ビザなしで移住し、永住することが可能となっています。

スヴァールバル諸島では炭鉱業や観光業が盛んで、また、島民の平均年収も800万円代と高収入のため、現地でやってみたいという方には良い機会となるでしょう。

 

ネットでもスヴァールバル諸島の求人情報を探すことは可能ですが、サイトはノルウェー語で書かれており、ノルウェー語ができないとネットで仕事を見つけるのはなかなか難しそうです。

そのため、英語ができる方であれば、一度観光で訪れ、現地でコンタクトを結んでみるのが良さそうです。

 

スヴァールバル諸島には現在、出稼ぎや移住目的で約50か国から人々が集まって住んでいますが、日本人はまだいないようですので、日本人第一号として活躍してみたい人にはおすすめです。

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3.チェコ


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 0円~(職種や業種による)
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)

メリット

  • チェコの永住権が取得できると、他のEU諸国に行き来しやすくなる
  • 街並みがきれい
  • ヨーロッパ内でも物価が安い
  • 外国人でも開業がしやすい

デメリット

  • 治安は比較的良いものの、日本と比べるとスリや車上荒らしなどの軽犯罪が多いので注意が必要
  • チェコ人は一般的に内向的な人が多く、最初はうち解けずらい面も(ただし、仲良くなればとても親しくしてくれる)

 

私にはチェコ人の友人が2人ほどいますが、二人とも内向的で、最初はちょっととっつきにくいところがありました。ただ、徐々に親しくなって来ると、非常によくしてくれますし、家にもよく呼んでくれます。

彼らが言うには、チェコ人というのは一見とっつきにくいものの、素朴で、一度親しくなった人ととは親密に過ごす人が多いそうです。

 

チェコで永住権を取得する方法の中で比較的取得しやすいものとして、事業者登録をし、チェコで事業をするという方法があります。

「事業」と聞くと、何だか敷居が高そうに感じるかもしれませんが、チェコでの事業は意外と敷居が低いと言えます。

 

多くの国の場合、その国に入国する前に詳細な事業計画書などを提出し、ビザを取得しておく必要がありますが、チェコの場合は先に入国し、それから事業者登録をすれば良いというところが特徴的です。

(ただ、現地で提出をする必要のある書類が多々ありますので、日本であらかじめ準備しておくことが必要となります。)

事業の資金の大きさは特に問われず、また、ビザが取得できる業種・職種は80種類にもなり、自分に合ったものを選ぶことができます。

もともとIT関連で働いていたのであれば、IT関連で事業者登録をし、現地で特別な資金なども必要なく仕事をすることができますし、その他にも人気なのが、ツアーガイドや民宿経営などの観光業で、こういったものが日本人やアジア人にはやりやすいようです。

一時、規則が変わり民宿経営はNGとなっていたのですが、現在は再びOKとなりました。

ただ、チェコで個人事業主としてビザを取得する方法も、ここ3年ほどで見ると、年々審査が厳しくなって来ているようです。

事業を営むのに十分な英語力がないとビザが発給されない傾向があり、また現地で営業をしていくとなると、やはりチェコ語もある程度は必要となって来ます。

また、ビザ取得のための手続きや提出書類の内容が非常に重要となってくるため、現地エージェントなどを通して申請する方法がおすすめです。

基本的に1年ごとのビザが発給され、5年で永住権を申請、取得できます。

 

4.グアテマラ


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • なし
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)
  • ただし、月1000米ドル(約11万円)以上の年金収入があること

メリット

  • 退職者であれば、安く永住権が取得できる
  • 人々が楽観的でポジティブ
  • 自然体で自分らしく生きやすい
  • 一年中気候が温暖

デメリット

  • 地域によっては治安がかなり悪いため、注意が必要
  • 物価はそれほど安くない
  • よく言えばおおらか、悪く言えばルーズな人が多いため、そういったペースに我慢ならない人には不向き
  • 優雅に暮らしたい人には不向き

 

日本人にはあまり馴染みがないですが、メキシコの下にある中米の国です。

リタイアメントビザがあり、年金受給額が月1000米ドル(約11万円)以上であれば永住権が取得できます。

退職者向けのビザであるものの、別途申請すれば就労許可も取得できるため、仕事をすることも可能です。

 

地域によっては治安の面では不安なところもありますが、実際に住んでいた日本人の知り合いの話では、あまり細かいことにこだわらず、おおらかに生きることができるため、そういった意味で「自由に暮らせるのが性に合っている」と、グアテマラ暮らしに満足している人々も結構いるようです。

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5.オランダ

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ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 0円~(職種や業種による)
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)
  • ただし、投資金として4500ユーロ(約60万円)必要

メリット

  • 起業の場合、ビザ取得の敷居が低く、フリーランスや美容師、IT関係、飲食業など、様々な分野で起業し、長期滞在ができる
  • 英語が通じやすい
  • 人々がオープンで親切
  • 人々が他者に干渉しないため、それぞれ個性が尊重される
  • 社会福祉が整っており、学校や病院にかかる費用が安くて済む
  • 農業国のため、様々な種類の乳製品や野菜が手に入る

デメリット

  • 8月末頃から肌寒くなり、秋・冬は寒く、日照時間が短い。
  • 風が強い日が多い。
  • 物価が高い。
  • 英語が通じるとは言え、やはり長期的に見ると、ある程度のオランダ語の習得は必要。
  • 役所の手続きがスムーズに行かないことも珍しくない

 

数年前の一時期、オランダは日本人にとって就労ビザなしで移住できる国として密かに話題になっていたのですが、現在では再び、就労ビザ取得が必要となっています。

ただ、それでも起業をするのであればビザ取得の敷居も低く、費用も少なくて済むため(業種にもよりますが)、日本人にとって実際に海外移住しやすい国のうちの一つでしょう。

 

オランダ人は一般的に、道行く人にはオープンで親切ですが、その反面、良い意味でも悪い意味でも他者に無関心なところがあります。

ですが、親しくなれば本当によくしてくれ、家族ぐるみの親密な付き合いができます。私もオランダ人の友人がいるのですが、家族ぐるみで長年親しくしています。

 

この記事では、ビザ取得にかかる費用が安い順でランキングにしてありますので、このオランダは5位となっていますが、移住後の生活の質などを考えると、このオランダが移住しやすく、かつ暮らしやすい国のトップに入るのではないでしょうか。

 

オランダ移住に関する詳しい情報は、こちらの記事で解説しています。

 

6.タイ

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ビザ・永住権取得にかかる費用

  • なし
  • ただし、800,000バーツ(約280万円)以上の預金証明が必要
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)

メリット

  • 人々が温厚でやさしい
  • 日本と比べて物価が安い
  • 暖かい気候
  • 食事が美味しいと感じる人が多い
  • マッサージが格安で受けられる

デメリット

  • 夏季(3月~5月)は非常に熱く、蒸し暑い
  • 首都バンコクでは、大気汚染や渋滞が深刻
  • インフラが十分に整っていない地域がある
  • あまり人に気を使わない人が多い
  • 観光客や外国人に対する詐欺が多い

50歳以上の場合

南国で人々も温厚でやさしいと評判のタイですが、物価も安く、50歳以上であれば日本人にとって移住しやすい国のうちの一つです(50歳未満の場合は、この下で別途説明をしています)。

例えば、預金が800,000バーツ(約280万円)以上あればリタイアメントビザが取得でき、長期滞在が可能になります。

就労や永住目的でないという条件つきですが、発給されるビザは1年間で、その後タイ国内で延長が可能のため、実質的にロングステイが可能となっています。

 

50歳未満の場合

また、50歳に満たない場合でも、お金はかかりますがタイランド・エリートカードを購入することで、長期滞在が可能になります。

こちらはタイ政府観光庁が考案したVIP待遇つきのカードで、カードのランクによって料金が異なり、その分受けられる待遇や滞在期間も5年~20年と異なります。

費用は50万バーツ(約175万円)~200万バーツ(約700万円)となっており、クラスによって1万~2万バーツ(約3万5,000円~7万円)ほどの年会費がかかります(価格は時期によって改定されますので、あくまで参考として見て下さい。

申し込みは、代理店(日本企業あり)を通して可能です。

 

タイはバックパッカーに人気の国ですが、その居心地の良さから長期滞在や移住をする人も少なくありません。

人々は普段は温厚でやさしい人が多いのですが、その反面、あまり人に気配りをする性質ではないため、その辺りは割り切ってしまえば楽しく暮らすことができます。

また、タイは観光客や外国人に対してぼったくりや詐欺が多いことでも知られていますが、最低限のことに気をつけていれば、むしろほとんどの現地人は親切で情がある人が多いため、温かい気持ちで暮らすことができます。

私自身、以前タイに滞在しながら、何度か想定外のハプニングやトラブルに見舞われたのですが、その度に現地のタイ人に助けられ、人々の温かさと優しさに感動したことが何度もありました。

 

ただ、バンコクの排気ガスや渋滞はやはり深刻で、私も夫も排気ガスで喉がやられ、熱を出して寝込んだことが何度かあります。

そのため、暑くても日々のマスク着用や生理食塩水での鼻&喉のうがいは大切ですので、注意しながら滞在するようにした方が良いでしょう。

 

7.フィリピン


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • なし
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)
  • ただし、1万米ドル(約110万円)~5万米ドル(約540万円)を6カ月間、フィリピンの銀行に定期預金として預金する必要あり
  • 加えて、毎年360米ドル(約4万円)の維持費が必要

メリット

  • 気候が暖かい
  • 人々が親切で、友好的
  • 楽観的でポジティブな人が多い
  • 英語が通じる
  • 住み込みのメイドさんに家事をお願いできる
  • 物価、特に人件費が安い
  • 医療水準が高い

デメリット

  • 治安の面で不安がある
  • 汚職・政治腐敗が深刻(現在、以前よりは改善されつつあるようです)
  • よく言えば楽観的、悪く言えばルーズな人が少なくない
  • 医療費が高額

 

フィリピンに移住した人の多くが、フィリピン人はとても親切で人間関係が楽になったと言っています。

ただ、おおらかで楽観的な分、日本人的な感覚からするとルーズだと感じ、それをストレスに感じる人もいるようです。

 

またフィリピンの場合、治安が良くない地域が多く、普段から十分に気をつけなければなりません。

 

フィリピンで永住権を取得しやすいビザとしては、SRRV(Special Resident Retiree’s Visa/特別永住退職者査証)というものがあります。

退職者向けのビザなのですが、この制度を利用できるのは35歳からとなっており、また別途、就労許可を得れば仕事をすることもできますので、幅広い年齢の方に適用できるものとなっています。

条件として、フィリピンの銀行に6カ月以上の間、1万米ドル(約110万円)から5万米ドル(約540万円)を定期預金として預けることが必要となります。

 

この制度を利用することで永住権が取得できますが、永住するのをやめる場合、預金は返却されます。

また、永住権の維持費として、毎年360米ドル(約4万円)がかかります。

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8.アゼルバイジャン

海外移住しやすい国 アゼルバイジャン


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 10万マナット(約640万円)以上の銀行預金
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)

メリット

  • 物価が安い
  • ゆったりとした暮らしができる
  • 治安が良い
  • 中央アジアでありながら、ヨーロッパ風の建物や雰囲気が味わえる
  • 日本人が少ない

デメリット

  • 英語が通じない
  • 衛生環境や生活のインフラがまだ十分ではない
  • アジア人に対する差別がある
  • 娯楽が少なく、人によっては退屈に感じることも
  • 国際送金が大変

 

アゼルバイジャンは日本ではまだまだ馴染みの薄い国ですが、約640万円以上をアゼルバイジャンの銀行に預金することによって、かなり簡単に移住できる、いわば「穴場的」な国でもあります。

 

現在、アゼルバイジャンに在住の日本人は正式に把握できている数だと50人ほどと、まだまだ日本人が少ない国です。

海外移住を希望する方たちの中には、できるだけ日本人が少ない国や地域に移住したいと思う方たちも少なくありませんので、そういった方々にとってはうってつけではないでしょうか。

移住のための手続きも、頑張れば最短で1カ月以内に完了し、すぐに移住することも可能です。

 

ただ注意点としては、アゼルバイジャンの場合、一度持ち込んだお金を再び海外に移そうとすると、大変手間がかかるようです。

そのため、640万円をアゼルバイジャンの銀行に移せば比較的簡単に移住はできますが、行ってから「こんなはずじゃなかった・・・!」とならないためにも、アゼルバイジャン移住が自分にとって本当に合っているのかどうか、メリットとデメリットをしっかり把握し、現地視察をしてから移住することをおすすめします。

 

アゼルバイジャン移住のメリットやデメリット、実際の生活、また移住の具体的な方法については、アゼルバイジャンにお住まいの日本人・宇佐美さんのサイトに詳しく記載されていますので、こちらを参考にしてみてください。

 

9.マレーシア


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 不動産購入に35万リンギット(970万円)~50万リンギット(約1400万円)
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)
  • 上記の金額に加え、月々1万リンギット(約28万円)の収入が必要

メリット

  • 気候が暖かい
  • 日本に比べて物価が安い
  • マレー系、中華系、インド系と多民族が共存しており、様々な文化を体験できる
  • 英語が通じやすい
  • 日系のデパートがある
  • 日本人移住者が多い
  • 東南アジアの中では治安は良い方
  • 親日家が多い

デメリット

  • タクシーでのぼったくりやスリなどの軽犯罪が比較的多い
  • 公衆トイレが汚い
  • 車の運転が荒い
  • ヘイズ(大気汚染)の問題がある

 

日本人の移住先として近年人気のマレーシアですが、永住権の取得はできないものの、長期滞在ビザ(MM2H)を取得することで、マレーシアに長期滞在(ロングステイ)が可能になっています。

ただ、上でご紹介して来た国々と比べると、このマレーシア辺りからビザ取得に必要な金額が大きく跳ね上がって来ます。

そのため、「移住しやすい」かどうかは、人によってかなり感覚が変わって来そうです。

 

長期滞在ビザ(MM2H)では1回につき10年間滞在が可能で、その後も更新できます。

年齢によって金額に差はありますが、35万リンギット(970万円)~50万リンギット(約1400万円)の資産があることと、月々1万リンギット(約28万円)の収入があることが条件となっています。

 

マレーシアは日本人に人気の移住先として知られていますが、他民族・他宗教の国家で様々な人が住んでいるため、現地の多様性や習慣に適応できず、日本に帰国するようになるケースも結構あるようです。

 

またテレビなどを見て、日本と同じ生活水準(またはそれ以上)のまま安く生活できると思っている人も多いようですが、実際は日本と同じような生活水準で暮らそうとすると、かえって高くなることも少なくありません(特に食費や生活用品など)。

また、クアラルンプールやジョホールバル、ペナンなど、地域によっても雰囲気や治安が変わって来ます。

私もマレーシア滞在中、色々な地域に滞在しながら下調べをしたことがありましたが、地域によって生活のしやすさや治安が異なっていましたので、移住を考えている方は実際に現地に足を運び、本当にそこで生活できそうか念入りに下調べをするのがおすすめです。

 

10.ラトビア


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 不動産購入に5万ラッツ(約7万ユーロ、日本円で約950万円)以上
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)
  • 保証金として30万ユーロ(約4100万円)を5年間ラトビアの銀行に預金

メリット

  • ラトビアの永住権が取得できると、他のEU諸国に移住しやすくなる
  • 旧市街の街並みが美しい
  • 治安が良い
  • ヨーロッパの中でも比較的物価が安い

デメリット

  • 保証金が高額のため、資金が必要
  • 冬の寒さが厳しいため、体調管理が必要
  • 英語があまり通じず、ラトビア語かロシア語を習得する必要がある

 

私の知り合いにラトビア人が3人ほどいますが、3人ともどちらかと言うと口数が少なめで、やや内向的です。ただ、お酒を飲むと突然おしゃべりになります(これは一般的に、北欧やバルト三国の人々に共通しているところでもありますが・・・)。

彼らから聞いた話では、ラトビアは結構静かな国だそうで、静かに暮らしたい人にとっては良さそうです。

 

ラトビアに移住したい場合、ラトビアの不動産を購入することで定住ビザが取得でき、ラトビアに住むことが可能となります。

不動産の価格には条件があり、首都リガなどの都市部の場合は10万ラッツ(約14万ユーロ、日本円で約1890万円)以上、その他の地方の場合は5万ラッツ(約7万ユーロ、日本円で約950万円)以上となります。

 

更に保証金が必要で、30万ユーロ(約4100万円)を銀行に5年間預けておく必要がありますが、これにより、まず5年間の居住が可能となるビザが取得できます。

そしてその5年が過ぎれば、永住権を申請できる仕組みとなっています。

 

それ以外にも、現地の会社に投資して株主という形でビザを取得、5年経つと永住権が申請できるという制度もあります。

 

このラトビアや他のヨーロッパ諸国の場合の最大のメリットとも言えるのが、その国で永住権や市民権が取得できると、他のEU諸国やシェンゲン諸国への移住が容易になるという点です。

 

11.ポルトガル


ビザ・永住権取得にかかる費用

  • 不動産購入に35万ユーロ(4700万円)~50万ユーロ(6800万円)以上
    (申請に必要な書類取寄せや申請費を除く)

メリット

  • ポルトガルの永住権が取得できると、他のEU諸国に移住しやすくなる
  • 人々がのんびりで、治安も良い
  • 気候が温暖
  • 物価が安い

デメリット

  • 近年、温暖化の影響で夏の気温が上昇しており、夏は40度を超える猛暑日が多い
  • 医療水準がヨーロッパの中で低いため、複雑な治療の場合、他国に行って治療をする必要がある

 

気候が温暖で、人々ものんびりしているポルトガルですが、不動産を購入することによって定住ビザが取得できます。

物件や地域によって差がありますが、35万ユーロ(4700万円)~50万ユーロ(6800万円)以上の価値を持つ不動産を購入することによって、定住ビザを取得することができます。

50万ユーロ以上の不動産は複数の人が共同で購入可能で、不動産は購入後、すぐに貸すこともできます。

また購入後、5年後には売却が可能となります。

 

定住ビザを取得してから5年後には永住権の申請ができ、その1年後には市民権を申請することもできます。

 

では続いて、実際に海外移住を成功させるためのポイント注意点についてご紹介します。

 

海外移住を成功させるためのポイントや注意点

あらかじめ情報を集める

ここまで、海外移住しやすい国々をご紹介して来ましたが、どこか気に入った国はありましたでしょうか?

これから海外移住を考えている場合、まずはできるだけその国に関する情報を多く集め、自分や家族にとって合っていそうかを検討するのがおすすめです。

検討のポイントとしては

  • 何語が通じるか
  • 物価はどうか
  • 住居は手に入れやすそうかどうか
  • 衛生状態や環境、気候はどうか
  • 医療制度や医療水準はどうなっているか
  • 治安はどうか
  • 現地で仕事ができそうかどうか
  • (お子さんがいる場合)教育制度や教育水準はどうか

などに関する情報を集め、検討してみると良いでしょう。

人によって、どれを優先するかはまちまちですので、まずは「最低限これだけは」というポイントをクリアしているかどうかを調べてみるのがおすすめです。

情報を探す場合、外務省のHPや実際に現地に住んでいる方(または住んだことがある方)のブログなど、生の情報がとても役に立ちます。

 

現地視察は念入りに

ある程度その国に対して情報が集まり、概要がわかったら、その上で一度現地に視察に行ってみるのがおすすめです。

というのも、頭で思い描いているその国のイメージと現地の実際の様子は大きくかけ離れていることも少なくありません。

また、価値観や感じ方は人それぞれのため、ある人は「とても素晴らしい国だ」と絶賛していても、自分や家族にとってはあまり合わなかった・・・なんてことも十分あり得ます。

私の場合、海外在住歴は10年ちょっとになりますが、新たな国に引っ越す際には、必ずあらかじめ現地の下調べや視察をしっかりしてから移るようにしています。

 

また現地視察の際、単に旅行に行くような感覚で現地で過ごすのではなく、実際にそこで生活をするといった目で色々と見てみるのがポイントです。

旅行だと魅力的に感じられたことでも、実際に現地で長く暮らすとなると、意外と不便に感じたり、そこまで良いとは感じられなくなったりすることもあります。

そのため、「そこで実際に毎日暮らして行く」といった視点でもって、実際に住めそうか、また自分や家族に合っていそうかといった視点で現地調査をするのが、移住を成功させるためのポイントだと言えるかと思います。

 

必要があればエージェントに頼む

ビザ申請にあたって、国によっては手続きや提出書類の内容が煩雑なため、どうしても自力での申請が難しい場合もあります。

また、英語ではなく現地語で申請をしなければならないとなると、その国の言語ができなければそもそもビザの申請すらできない、という状況になってしまいます。

そういった場合、信頼できるエージェントを探し、エージェントを通して申請するのがおすすめです。

お金はもちろんかかりますが、やはりプロに任せないとスムーズにいかない場合もあり、時間と労力を考えるとプロにお願いした方が良い場合も少なくありません。

ただ、国によっては詐欺まがいのエージェントがいるのも事実です。

そのため、他と比較してあまりに料金が安いエージェントであったり、少しでも不安を感じるようなところがあれば、注意した方が良いでしょう。

 

語学力をつける

自力で海外移住するには基本的な語学力が必要

この記事では、ビザが比較的取得しやすいという意味で、海外移住しやすい国を11選ピックアップしてご紹介してきましたが、「海外移住しやすい」とは言っても、やはり移住となるとビザ申請に必要な準備や手続き、現地での生活など大変なことは数多くあります。

特に、語学力がなければ現地でやっていくのは大変ですし、特に個人事業主として実際に事業を営んでいくとなると、それ相応の語学力は必須となって来ます。

そのため、移住を考えている国の現地語、または最低限英語力は事前につけておくようにする必要があります。

 

筆者はマルチリンガルのため、プライベートや仕事などで、日々5か国語以上を使用しているのですが、そんな私が感じるのは、外国語で会話ができるかできないかの違いの大きなポイントは、既に知っている単語や言い回しを、実際の会話で瞬時にあれこれ応用できる応用力があるかどうかである、ということです。

よく言われるのが、日常会話の9割近くが実は中学生の英語レベルの文法で成り立っている、ということです。

にも関わらず、多くの日本人が英会話が苦手な理由が、学校で習った(そして頭の隅っこにある)単語や文法、表現などを自在に組み合わせて発話することができないことが大きな原因であると言えると感じています。

 

では、どうすればできるだけ早く英会話や複数の外国語で会話できるようになるのでしょうか?

 

英会話や外国語での会話のポイントは瞬発力&応用力!

上で触れたような、「実践で使える応用力」を身に着けるには、まず日々実際に英語(またはその他の外国語)で会話をして、自然に身に着けて行く必要があります。

ただそう言っても、日本にいれば、日常では日本語のみとなってしまうというケースが圧倒的に多いと思いますし、また英会話スクールに通おうにも、なかなかそういった点に特化してレッスンをしてくれるスクールや先生は少ないのが現状です。

 

私の場合、独学メインで勉強しながら、家で独り言をその学習言語で言うように訓練したり、または外国人の友人やメル友と時間を決めて、その時間内はその言語のみで会話をするなど、できるだけ瞬発力と応用力を高める訓練をしたりしていました。

また日常や仕事の関係で、どうしてもさらに短期間で語学力をブラッシュアップさせる必要がある場合は、一定期間、プライベートレッスンを受けて、その言語のみの会話でみっちり特訓をしてもらったりしたこともありました。

 

そういった経験からすると、やはり感じるのが、プライベートレッスンだとお金は多少かかりますが、それでも会話力の伸びは断然早い、ということです。

友達同士だとどうしても慣れ合いになってしまいますし、向こうもプロではありませんから、なかなかこちらが思うようなレッスンにはならないんですね。

そうすると、ダラダラ時間だけ費やして、結局は大して身につかない・・・といった結果となってしまって、お互い何となくモヤモヤや不満が残ったりしてしまった、ということも少なくありませんでした。

ですが、やはりプライベートレッスンだと相手はプロですし、こちらもお金を払っている以上、より真剣に身を入れて集中するため、やはり海外移住を目指すなど、本気で身に着けたいのであれば、プライベートレッスンやスクールがおすすめだと感じています。

 

上でも触れたように、実際は英会話スクールであっても、もなかなか上のような瞬発力や応用力が身に着くレッスンを提供しているところはないのですが、例えば、こちらのLOBiエデュケーションのオンライン英会話レッスンですと、この応用力を身に着けることに特化している数少ないスクールのため、実践で使える応用力を短期間で身に着けることができる、数少ない貴重な場だと感じています。

50分の無料体験もできますので、まずは無料で試してみて、自分には合わないと感じれば、上に書いたように、工夫次第では独学や友人知人との会話など他の方法でも可能は可能ですし、自分に合うと感じれば、レッスンを継続していくと短期間で誰でも着実に実践的な会話力が身につくため、おすすめです。

実際に筆者が体験したLOBiの無料体験レッスンの感想や、なぜ誰でも話せるようになるのか、詳しくはこちらの記事でまとめていますので、こちらも参考にしてみて下さい。

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ただそうは言っても、「どうしても英語が好きではなくて・・・」「独学はムリ、でもスクールを受講するお金がない」といった方もいるでしょう。

そういった方におすすめなのが、現地で日本語のみでOKの職種で働く方法です。

 

そういった海外のお仕事に関しては、日本人におすすめの職種一覧をこちらの記事にまとめてあります。

実際に海外で働いた方々の実例インタビューもありますので、あわせて参考にしてみて下さい。

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まとめ

アメリカやハワイ、カナダ、オーストラリア、シンガポールなどは海外移住の人気ランキングで常に上位に入っている国々ですが、条件が厳しく、実際の移住や永住権取得のハードルが非常に高い国々でもあります。

そのため、今回は実際に日本人が比較的移住しやすい国ということで、特に最初から長期滞在(ロングステイ)のためのビザや永住権が取得しやすい国を中心に、11か国をピックアップしてみました。

「とりあえず移住してみたい」「実際にすぐにできるところから始めてみたい」という方は、今回ご紹介したような、実際に移住できそうな国を狙うのが良いかもしれません。

ただ、海外移住するには飛行機代や引っ越し代など多くの費用もかかりますし、ビザ申請のための手続きも大変と言えば大変です。

行ってみて「自分がイメージしていた暮らしとは全然違う!」ということも少なくありませんので、事前の下調べや下見は念入りに行うようにするのがおすすめです。

この記事を書いた人

Ameli

海外在住歴約10年、通訳・翻訳・調査業・ライター。
外国語と音楽がとても好きで、諸言語の音楽をよく聴いています。

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