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オランダ移住に必要な費用や条件は?60万でOK?メリットやデメリットは?

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以前、海外移住しやすいおすすめの国の記事の中で、オランダについて取り上げたことがありました。

 

最近ではテレビでも「オランダ移住は60万円の費用でできる」と放送されたりしていることもあり、オランダ移住をしたいと思う人が増えているようです。

 

実際に移住を検討するとなると、そこで気になってくるのが、「実際の費用とか条件はどうなってるの?自分も移住できるの?」と、具体的な内容が知りたいと思う方も少なくないでしょう。

 

そのため、オランダ移住に関して、移住するにあたっての実際に必要となってくる大まかな費用や必要な条件についてまとめてみますので、自分も移住できそうかどうか、参考にして頂ければと思います。

なお、この記事では日本人に人気の、自分でオランダで起業して働く場合の移住について書いています。

 

また、人気のオランダですが、それでも、残念ながら現地で失敗して帰国するケースもあります。

そのため、移住で失敗しないために、オランダのメリットデメリットについても把握しておきましょう。

[下の費用の日本円表示は、この記事執筆時のレートに基づいています。また、申請条件は今後変わる可能性もありますので、ご了承ください。]

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オランダ移住で必要な費用はどのくらい?本当に60万円でいいの?

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60万円で移住が可能?

テレビなどでは、「オランダは60万円で移住できる」といっていますし、60万円だけあれば移住できるような気持になりますよね。

ですが、実際に海外に移住するとなると、もうちょっと色々とお金がかかって来てしまいます。

 

というのも、ビザの申請費用はもちろんのこと、申請に必要な書類を用意する費用や引っ越し代、飛行機代、現地についてから家を探すまでの宿泊代など、意外と多くの費用が必要になって来ます。

 

オランダ移住に関連してよく言われる「60万円」というのは、日本人が現地で起業するにあたって必要な保証金が約60万円ということなのです。

 

でも、就労ビザの取得が難しいEU圏内では、オランダは日本人にとって「特例」が認められている数少ない国のうちの一つ。

保証金60万円があり、起業などに関する条件をクリアしていれば、実際に起業して移住することができる、ありがたい国でもあります。

 

そんなオランダに移住できるかどうか検討するために、まず、実際にオランダに移住するとなると必要となってくる費用をざっと見てみましょう。

 

オランダ移住に必要な費用

オランダに移住するとなると、実際にかかってくる費用が色々あります。

 

大まかに言うと

  • 起業のためのビザ取得に必要な費用
  • オランダまでの航空券
  • オランダまで送る荷物の送料
  • 書類を準備・取得するための費用
  • 現地での初期の宿泊費用
  • 現地での食費
  • その他、日常で必要な費用

などがあります。

 

それらをすべて合計すると、費用はこのくらいになります。

 

オランダ移住に必要な費用

・最低でも初期費用として、約106万円は必要

・できれば余裕をもって、150万円~200万円ほど見込んでおくのがおススメ

 

それでは、一つ一つ必要な費用の詳細を見てみましょう。

下の費用については、基本的に1人分で計算しています。

 

起業のためのビザ取得費用

・初期投資金:4,500ユーロ(約60万円)

・申請費: 1,336 ユーロ(約17万円)

オランダで起業する際、保証金として4,500ユーロ(約60万円)を預ける必要があります。

これが、よく言われる「オランダ移住は60万円」というものですね。

 

それ以外にも、実際にビザを申請する際に、ビザ申請費として 1,336 ユーロ(約17万円)が必要になります。

そのため、ビザ取得と申請費用は合わせて約77万円になります。

 

航空券

約7万円(時期や航空会社による)

オランダまではKLMオランダ航空の直行便があり、便利です。

他にも、多くの航空会社がオランダに飛んでいますので、もし安くすませたい場合は、他の国で乗り換えをしてオランダに行くのも一つの手です。

 

チケット代は一応7万円としてありますが、時期や航空会社によってはそれよりも安かったり高くなったり幅があります。

 

オランダまでの荷物の送料

0円~(荷物の量による)

これは荷物が少ない単身者の場合はまだ良いのですが、それでも、旅行と違って洋服や最低限の身の回り品、本、写真のアルバム、CD、DVD、趣味用品など、スーツケースで持っていけないものが色々あります。

 

そういったもののは別途、送る必要があります。
もちろん、荷物を送る必要がない人は、この費用はかかりません。

 

私はこれまで、主に日本とヨーロッパを何度か引っ越しているため、その度に荷物の送料で余計な費用がかかってしまっています。

 

私の場合、毎回一番費用がかかってしまうのが本やCD、DVDです。本は意外と重いので、どうしても費用がかさんでしまうんですよね。

荷物の送料は毎回、平均で5~7万円ほどかかっています。

 

私の知り合いの場合、どうしても持っていきたい大切な家具などもあったそうで、結局コンテナで送って、荷物だけで30万円くらいしたと話していました。

 

こんな風に、人によって何を送るのか、その量や内容にもよりますが、家族が増えれば増える分だけ、その分荷物も増えるので、その分の費用も計算に含めておいた方が良いです。

一番いいのは、何も持たないで引っ越すことでしょうが、なかなかそうもいかないですね・・・。

 

書類関連費用

・書類代:約5,000円~ [書類の種類や数による]

・会社登録関連:約65ユーロ(約8,000円)

・公認会計士による現地口座の残高証明:200ユーロ(約2万5000円)~ [会計士による]

移住し、ビザを申請するには、いろいろな書類が必要になって来ます。

そういった書類を取得するのに、だいたい数千円ほどかかります。

 

必要な書類には、例えば

  • 銀行の残高証明書
  • 健康診断の診断書
  • 戸籍謄本
  • 翻訳証明書

などがあります。

 

また、現地の商工会議所で会社登録し証明書を発行してもらうのに、65ユーロ(約8,000 )、そして現地の口座の残高証明書を公認会計士に依頼するのに、だいたい200ユーロ(約2万5,000円)ほど必要になります。

 

現地での初期の宿泊費用

・1日:約5,000円~ (宿泊施設や日数による)

・1カ月:約15万円~(宿泊施設や日数による)

本格的に移住する前に、すでに下見や下準備などを済ませてあって住居が決まっている場合はよいのですが、多くの場合、現地についてから住居を決めることが多いです。

 

そのため、現地に知り合いがいれば数日ほどお世話になるか、そうでなければ大抵の場合、最初の頃はホテルなどに住むか、または個人が貸し出しをしている物件を一時的に借りて住むことになり、ここでも結構費用がかかります。

 

余裕をもって、1カ月分くらいの宿泊費を見込んでおいた方が、安心でしょう。

 

日数が長くなればなるほどホテルは高額ですので、Airbnb などの個人が貸し出しを行っているサービスを利用するのがおススメです。

 

Airbnbでは、貸し出し主の評価も見ることができるため、どういったオーナーなのか、きちんとしている人なのかなど、確認することができます。

私自身を含め、周囲の人たちも、色々な国でAirbnbを利用していますが、好評です。

 

マンションや一軒家をまるまる貸し切りで借りるとやはり高くなってしまいますが、自分のマンションが見つかるまでの仮住まいだと考えて、部屋のみ借りる形にすれば費用を抑えることができます。

 

そうすれば、アムステルダムやデン・ハーグなどの都市部であっても、一日5,000円前後で泊まれるところもあります。

もし、一日当たり5,000円の宿泊費の場合、30日で15万円ほどになります。

 

もし更に費用を抑えたい場合は、都市部ではなく、郊外や少し離れたところに住むのも一つの手です。

 

食費

・1日:約6ユーロ(約760円)[食材や量、回数による]

・1カ月:約180ユーロ(約2万3,000円)[食材や量、回数による]

日本にいても海外にいても、どこでも必ずかかってしまう費用が食費です。

オランダでは外食は高いので、スーパーで食材を買って自炊をすれば、食費は意外と日本と変わらないくらいですませられます。

 

食費は食材や食事の回数、量など、人によってかなり変わって来ますが、例えば一日6ユーロ(約760円)として計算すると、30日では180ユーロ(約2万3,000円)になります。

 

その他の費用

・交通費:300円~(移動手段や距離、回数による)

・WiFiやSIMカード代:約5,000円(プランや種類による)

その他に、日常の中で必要になってくるものが色々とあります。

その中でも、交通費WiFi・SIMカード代などは、やはりどうしても必要となります。

 

交通費は、オランダの電車代はだいたい120円~300円ほどが多いですが、多くのオランダ人のように自転車に乗るようになれば、電車代はかからなくなります。

 

また、デン・ハーグまで手続きの申請などで行く場合、鉄道を利用するケースもあります(別の都市に住んでいる場合)。

その場合、往復で数千円ほどかかりますので、人によってオランダ国内でかかる交通費はだいぶ異なって来ます。

 

♦♦♦

以上のことをまとめると、オランダ移住にかかる費用は、住んでいる地域や行動範囲、宿泊施設、食事の量や回数などによって大きく異なってきますが、最低でも最初の1カ月分として

  • ビザ関連:77万円
  • 航空券:7万円~
  • 荷物の送料:0円~
  • 書類取得費用:3万8,000円~
  • 現地の宿泊費用:15万円~
  • 食費:2万3,000円~
  • その他の費用:5,300円~

となり、計105万円6300円(約106万円)辺りになります。

 

ここに荷物の送料、日常の生活用品の購入や現地での交際費、定住用の家の契約に必要な費用、保険料などを含め、更に家族がいる場合はその分食費や交通費など諸々がプラスされるため、だいたい初期費用として150万円~200万円くらい余裕をもって準備しておいた方が良いでしょう。

 

「オランダ移住は60万円でできる」とよく言われていますが、実際には150万円~200万円くらいは見込んでおいた方が安心です。

 

では、オランダで起業し、移住できるための条件にはどんなものがあるのでしょうか?

具体的な条件について、見てみましょう。

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オランダ移住の条件は?

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起業なら移住可能

現地で雇ってもらってビザを取得するのは難しいものの、日本人の場合、オランダで起業をするのであれば、比較的簡単にビザを取得することができます。

これは、日蘭通商条約のおかげで、日本人の場合、特例となっているからです(他に、スイスやアメリカも特例となっています)。

 

オランダで起業して働いている人の業種はまちまちです。

例えば

  • IT関連
  • 美容師
  • ネイリスト
  • マーケティング業
  • コンサルティング
  • フリーランス
  • 観光ガイド

などです。

 

ただ、起業でオランダ移住するには、いくつか条件があります。

その条件を見てみましょう。

 

オランダで起業するための条件

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一般的な条件

まずは、一般的な条件です。

  • パスポート保持
  • 犯罪歴がないこと
  • 健康診断(結核検査)

この辺りは大丈夫でしょう。

 

起業するための条件

続いては、起業するための条件です。

 

その条件とはまず、

  • ビジネスの内容がオランダ経済にとって必要不可欠な利益をもたらすもので、オランダにとって革新的なものであること
  • オランダ政府が定めたポイントシステムで合計300ポイントのうち、最低90ポイント(下記の3つの分野でそれぞれ最低限30ポイント)が取れていること

というものがあります。

 

この、ポイントシステムでいう3つの分野とは、

  • 学歴や経歴
  • 事業計画書
  • オランダに与える付加価値(革新性、雇用の創出、投資など)

になります。

 

これは、オランダ政府が規定した、学歴のレベルや職歴の年数、業種、起業形態などによって細かくポイントがつけられるシステムで、これからオランダで起業しようとする人の内容を評価するための指標として使われます。

 

それぞれの分野の内容の具体的なポイントが知りたい方は、オランダ移民局発行のこちらの表(英語)に詳しく書かれていますので、気になる方は見てみてください。

 

ここまで読んで、「うっ・・・なんか難しそう」と感じてしまった方もいるのではないでしょうか。

 

「オランダ経済にとって必要不可欠な利益」とか、「オランダにとって革新的なもの」とか、何だか難しい表現が並んでいて、ずいぶんハードルが高そうな感じがしてしまいますよね。

でも大丈夫です。

 

なぜこんなことが書かれてあるのか、ちょっとオランダ側の立場になって考えてみましょう。

 

オランダ側が求めるもの

オランダとしては、オランダで起業して長く暮らしたいという外国人にビザをあげるわけですから、やはりオランダにとって何らかのメリットがあってほしいわけです。

また、すでに国内で普通にありふれているサービスであれば、わざわざ新たに国外からやって来る外国人を住まわせる必要もないわけですね。

 

そのため、「誰でもいいよ」というのではなく、オランダにとってもメリットがあって、また、オランダからすると新しい要素がある起業をしてほしいのです。

それで、上のような一見難しい表現がされているんですね。

 

アピールポイント

実際、すでにオランダで起業して定住している日本人の方々の中には、上でも触れたように美容師、ネイリスト、マーケティング、フリーランスなど、様々な職種や形態でお仕事をしている方々がいます。

 

ビザ申請においては、オランダにいかに自分の事業がオランダにとってメリットとなるか、オランダにとってどういった新しい要素があるか、といったことをアピールし、オランダ側に納得してもらえればいいわけです。

 

ちょっと乱暴に言えば、日本人である(非オランダ人)ということで、それだけですでにオランダにはない要素を持っています。

そのため、日本人である自分の独自の感性や技術、経験、サービス、アプローチといったものの価値を上手く事業に絡めてアピールすれば、大丈夫だと言えます。

 

では、気を取り直して、起業内容に関する条件の続きを見てみましょう。

  • オランダ商工会議所 (KvK) に登録されていること
  • 自分の起業する内容に必要な資格を持ち合わせていること
  • 事業から十分な収益が見込めること(事業計画書から明らかになっている必要あり)
  • フリーランスの場合、オランダで1~2件以上の受注先があること
  • 医療従事者はオランダの ”Big-register” に登録されていること
  • オランダと日本に関連したビジネスをするか、日本でしていた事業をオランダですること
  • 投資金、 4500ユーロ(約60万円)を預けること

この中で、いくつか補足をしてみたいと思います。

 

オランダ商工会議所への登録

オランダ商工会議所への登録は、現地に行ってから行えば良いので、心配はありません。

 

事業から十分な収益が見込めること

「十分な収益」という部分に関してですが、オランダで最低賃金に規定されている​1,192.96ユーロ(約16万円)の70%以上を稼げる必要があります。

70%だと、約835ユーロ(約11万円)以上の収益があればいいということになります。

 

また、音楽家やアーティストに関しては、別の規定がこちらのページに書かれていますので、該当する方はこちらを参考にしてください(英語)。

 

ビジネスの内容

「オランダと日本に関連したビジネスをするか、日本でしていた事業をオランダですること」というところですが、こちらも何かしらオランダと日本に関連した事業をするか、そうでなければ、日本でしていた事業をオランダで新たに行えば大丈夫です。

その際には、上で見た「オランダにとってメリットがあること、オランダにとって新しい要素」といった点を意識して計画すれば良いでしょう。

 

オランダで起業・移住するための条件まとめ

  • パスポート保持
  • 犯罪歴がないこと
  • 健康診断(結核検査)
  • ビジネスの内容がオランダ経済にとって必要不可欠な利益をもたらすもので、オランダにとって革新的なものであること
  • オランダ政府が定めたポイントシステムで合計300ポイントのうち、最低90ポイント(既定の3つの分野でそれぞれ最低限30ポイント)が取れていること
  • オランダ商工会議所 (KvK) に登録されていること
  • 自分の起業する内容に必要な資格を持ち合わせていること
  • 事業から十分な収益が見込めること(事業計画書から明らかになっている必要あり)
  • フリーランスの場合、オランダで1~2件以上の受注先があること
  • 医療従事者はオランダの ”Big-register” に登録されていること
  • オランダと日本に関連したビジネスをするか、日本でしていた事業をオランダですること
  • 投資金、 4500ユーロ(約60万円)を預けること

 

ズラズラと長くてわかりにくいですが、事業内容に関して簡単に要点だけをまとめると

  • オランダにとってメリットのある事業
  • オランダにとって新しい要素のある事業
  • きちんと、ある程度の収益が見込める事業

であればOKということになります。

 

一見難しく書かれていますが、決して不可能ではないですし、実際に日本人の方々がオランダで起業されていますので、大丈夫ですよ。

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オランダでビザ申請の際に気をつけること

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オランダで起業するための条件について見てきましたが、その他にも気をつけるべき点として、以下の3つの点があります。

  • 滞在許可の申請を8日以内に
  • 書類の翻訳は正規に認定された翻訳者による翻訳が必要
  • 事業計画書が必要

では、順に見て行きましょう。

 

滞在許可の申請を8日以内に

現地についた後、8日以内オランダ入国管理局 (IND) で滞在許可の申請を行う必要があります。

日本人の場合、観光目的であれば3カ月までは滞在許可なしでオランダに滞在できますが、起業・移住で3カ月以上オランダに滞在する目的の場合、到着してから8日以内に現地の入国管理局で滞在許可の手続きを行わなければなりません。

大事なところですので、ウッカリ忘れないよう気をつけましょう。

 

詳しくは、オランダ大使館のホームページをご覧ください。

 

書類の翻訳は正規に認定された翻訳者による翻訳が必要

戸籍謄本など、オランダのビザ申請に提出する書類で日本語で書かれたものは、すべて英語かオランダ語に翻訳する必要があります。

 

まず、日本語の書類を日本の外務省に「アポスティーユ認証」してもらう必要があります。

これは何かというと、日本の外務省がその書類が日本の正式な書類であることを認証するものになります。

そして翻訳は、オランダの法廷で登録されている翻訳者に依頼して翻訳してもらう必要があります。

 

より細かい内容や翻訳者の一覧などについて、こちらもオランダ大使館のホームページに詳しく書かれていますので、そちらをご覧ください。

 

事業計画書が必要

オランダで起業をし、自営業としてやっていくため、どういった職種でどういった内容の事業をしていくのかをオランダ移民局に説明をしなければなりません。

そのため、英語またはオランダ語の事業計画書を提出する必要があります。

 

上で触れたポイントシステムの評価にも関係して来ますし、どういった内容の事業なのか、必要最低限の収益が見込めるかどうか、その他条件を満たしているかどうかの判断の材料になりますので、しっかりとした事業計画書を作成して提出する方が良いでしょう。

 

これは自分で作成しても良いですし、不安がある場合は、専門のコンサルティングを受けてみる方が確実でしょう。

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オランダ移住のメリットとデメリット

ここまで、オランダで起業して移住するための費用や条件について見てきました。

オランダはビザの面で、ヨーロッパの中では日本人にとって移住しやすい国となっており、オランダに移住する日本人も増えています。

ですが、上手く行くケースとそうでないケースがあり、残念ながら失敗して帰国するようになったケースもあります。

 

実際にオランダで起業して移住した人の話や、現地の人と結婚してオランダに住むようになった方の話、そして私のオランダ人の友人・知人の見解などをもとに、オランダ移住のメリットデメリットについてまとめてみます。

 

オランダ移住のメリット

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オランダ移住のメリットは、様々あります。

  • ビザが取得しやすい
  • 5年経つと永住権がもらえる
  • 英語が通じる
  • 社会福祉が整っており、学校や病院の費用がほとんどかからない
  • 個人主義のため、それぞれが自由に自分のライフスタイルを追求できる

と、こういったところが魅力で、移住を決意した人が多いようです。

 

ですがその反面、移住してみたけれど「思っていたのと違った・・・!」と、残念ながら現地になじめず、帰国するケースもあるようです。

 

では、オランダ移住のデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

 

オランダ移住のデメリット

オランダ移住に関するデメリットには、例えばこういったものがあります。

 

  • 英語は通じるけれど、現地のオランダ人と深い関係を築くにはオランダ語の習得が必要
  • なかなかオランダ人と深い付き合いができないことが多く、疎外感や孤独感を感じる人も
  • 役所の担当者によって手続きの内容やサービスに大きな差が。スムーズに行かないこともしばしば。
  • 実際に起業して継続的に収入を得続けるためには、現地の人との繋がりが大切で、努力が必要
  • 日本に比べて秋・冬の日照時間が短く、気分が沈みがちになりやすい人も
  • 雨や風が多い
  • 外食が高く、美味しくない。サービスがよくない

 

こうして見てみると、オランダ移住で上手く行くかそうでないかは、多くの場合、オランダ人の気質をどう捉えるかということや、オランダ暮らしにどんなことを期待しているかにかかっているようです。

 

オランダ人の気質

オランダ人は道を聞けば親切に教えてくれ、オープンな感じがしますが、実際にプライベートで付き合うとなると、いい意味で他者に無関心な分、閉鎖的なところもあります。

そのため、心から打ち解ける関係になるには、時間がかかることも少なくありません。

 

そういったところを「サッパリしていていい」と自由に感じるか、それとも寂しさや疎外感を感じるか・・・。

その辺りで心理的・精神的に大きな差が出てきて、結果、オランダ暮らしに向いているか向いていないか、分かれ道となるようです。

 

日本のサービスは特別

また、役所の対応や接客・レストランのサービスなどが良くないのは、実はオランダに限ったことではないんですね。

 

日本と比べると、どうしてもガッカリしてしまうかも知れませんが、海外ではある意味「当たり前」だと思った方が上手く行きます。

日本のサービスは、やはり世界でも稀ですからね。

 

オランダのサービスの質の悪さに関しては、外国慣れしている人にとってはそれほど気になるところではないという意見が多いのですが、日本から直接オランダに移住した方たちの中には、そういった点がどうしても受け入れられず、結果、オランダ暮らし自体が苦痛になってしまうこともあるようです。

 

起業はチャレンジ&チャンス

デメリットの最後にあげられている起業に関する努力については、オランダ特有のデメリットというわけではなく、どこの国でも同じだと言えますね。

外国にいる分、現地のシステムや知らないことも多く、日本で起業するよりも大変といえば大変です。

ですが大変な分、人生が実り多くなるのも確かです。

 

一度現地の下見を

オランダがどんなところか、一度下見をしてみることをおススメします。

旅行で短期間滞在するのと、実際にそこで根を下ろして生活するのとでは、大きく違うものです。

 

そのため、下見に行く場合は、実際に住んでいる気持ちで、必要なお店や役所、病院、子供の学校の位置、人々の様子や町の雰囲気などを確認するようにすると良いでしょう。

 

総合的に見ても、新たな暮らしにチャレンジしたい人にとっては、オランダはとても良い機会となるのではないでしょうか。

 

ちなみに、日本とオランダには時差がありますが、オランダとの時差の計算方法オランダのサマータイム(夏時間)については、こちらの記事に詳しくまとめています。

ヨーロッパ生活ならではの面白い、時差あるある体験談にも触れていますので、移住前にこちらも参考にしてみて下さい。

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まとめ

オランダ移住に必要な費用や条件、そしてオランダ移住のメリットやデメリットについてまとめてみました。

日蘭通商条約のおかげで日本人でも起業して移住することができるオランダは、多くの日本人にとってとても良いチャンスだと言えます。

ぜひ、メリットとデメリットを吟味した上で、オランダ移住も検討してみてはいかがでしょうか。

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