「シンガポールの首都はどこですか?」と訊かれたら、みなさんはパッと思い浮かびますか?
「・・・クアラルンプール・・・はマレーシアの首都だし、あれ?シンガポールの首都はどこだろう?」
と、こんな風に思う人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、シンガポールの首都について、首都はどこなのか、首都の位置や地図、そして人口をご紹介します。
また、旅行や観光の際に気になる、シンガポールで英語が通じるかどうかについても触れています。
シンガポールの首都はどこ?首都がない?
シンガポールの首都
「シンガポールの首都はどこ?」と訊かれて、すぐに答えられる人はなかなか少ないようです。
「そういえばどこだろう?」という感じがしますよね。
シンガポールの首都はどこかというと、答えから言うと
「シンガポール」
になります。
「え、シンガポール?国名そのままだけど・・・」と思いますよね。
シンガポールの中にシンガポールという首都があるのか、それともシンガポールには首都がないのか、どちらなのでしょうか
「首都」とは?
そもそも、「首都」とは何を意味するのでしょうか?
首都とは、一般的に
- 国の中心となる都市
- 国の中央政府のある都市
- 国の統治機関が置かれている都市
を指します。
一般的には上で定義されているように、首都となっている都市に政府・行政機関があるのが普通です。
ですが、中にはオランダのように首都アムステルダムではなく、第二の都市デン・ハーグに政府機関や行政機関が置かれている国もあります。
憲法上の首都と事実上の首都が別のため、ある意味、別々の役割を持つ首都が2つあるようなものですね。
シンガポールの行政事情
シンガポールの場合、他の多くの国とは事情がちょっと異なっています。
シンガポールの面積は約721.5 km²です。
これは東京23区(627.57 km²)よりちょっと大きく、だいたい奄美大島(712.35 km²)くらいの広さになります。
シンガポールはこのように小さな都市国家のため、国内を細かな行政区域には分けておらず、地方自治体というものが存在していません。
よって、中央政府が国全体を直接管轄しています。
そのため、シンガポールはシンガポールという国家が国であると同時に
- 一つのまとまった行政地区、そして
- 一つの都市
でもあるため、国全体 = 首都ということになります。
ちなみに、シンガポールのように首都と国が同じ国家には、他にバチカン市国やモナコがあります。どれも小さな国ですね。
ポイント
では、シンガポールの位置を地図で見てみましょう。
シンガポールの首都の位置と地図
シンガポールの位置
まず、シンガポールの国の位置を確認してみましょう。
こちらはシンガポール周辺の地図です。
もう少し拡大してみましょう。
国境の上側はマレーシアになります。
ちなみに、シンガポールととマレーシアの間には橋があり、シンガポールからお隣マレーシアのジョホールバルの間では、毎日通勤している人々も多くいます。
シンガポールの首都の位置
シンガポールは国全体が首都だと言えるため、シンガポールのある場所が首都の位置であると言えます。
こちらがシンガポールの地図です。
シンガポールはこのように島国で、多くの島から成り立っています。
また上で触れたように、シンガポールには地方自治体がなく、行政区分というものはないのですが、社会開発協議会(Community Development Councils)というものがあり、5つの区域に分かれています。
[出典:Wikipedia]
では続いて、シンガポールの首都と国の人口を見てみましょう。
シンガポールの首都・国の人口
首都の人口は?
シンガポールの首都の人口はどのくらいいるのでしょうか?
ここでもう一度思い出して見ましょう。
シンガポール全体 = 首都
でした。
ということは、シンガポールの首都の人口というのは、シンガポールの国の人口と同じということになりますね。
シンガポールの人口
シンガポールの人口は、
約561万人
です(2017年6月)。
ちなみに、日本だと兵庫県の人口が約550万人ですので、兵庫県の人口と同じくらいということになります。
このように人口が少ない小さな国・シンガポールですが、面積はどのくらいか知っていますか?
面白いことに、シンガポールの面積というのは年々大きくなっているのです。
なぜシンガポールの面積が増え続けているのか、その面積事情についてはこちらの記事でご紹介しています。
続いて、旅行で行くなら気になる、シンガポールで英語は通じるかどうかについて、見てみましょう。
シンガポールで英語は通じる?
シンガポールの公用語
シンガポールの公用語は、中国語(普通話)、マレー語、タミル語、英語の4か国語となっています。
なぜシンガポールでは4つもの公用語が定められているのかについては、こちらの記事で解説しています。
シンガポールは多民族国家であり、また、国家の成長戦略として、英語の普及と使用に力が入れられて来ました。
公用語は4か国語あるものの、学校教育では英語が第一言語、他の言語は第二言語として位置づけられ、ビジネスの場でも英語がメインに使われています。
シンガポールの公用語についての記事でも触れている通り、シンガポールでは教育やビジネスの場はもちろんのこと、家庭内で使われる言語においても英語の割合が年々増え続けています。
そのため、シンガポールでは一部の年配の方などを除いては、英語がよく通じます。
シングリッシュとは?
シンガポールで話される英語は、「シングリッシュ」と呼ばれています。
これは、シンガポールらしい英語の特徴で、中国語やマレー語などの語尾や文法が混じったものです。
ですが、それほど聞き取りずらいようなものではなく、大抵は普通に意思疎通できますので、心配はいりません。
シングリッシュについては、また別の記事で詳しく解説してみたいと思います。
また最後に、簡単にシンガポールの基本情報をまとめておきます。
シンガポール基本情報
国名 | シンガポール共和国(Republic of Singapore) |
首都 | シンガポール |
人口 | 約570万人(2017年) |
面積 | 約721.5 km²(2017年) |
公用語 | 英語、標準中国語(普通話)、マレー語、タミル語 |
民族構成 | 中華系74,3%、マレー系13,4%、インド系9,1%、その他3,2%(2016年) |
宗教 | 国教は定められていないものの、国内には仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、道教など様々な宗教あり |
通貨 | 通貨 |
国旗 |
まとめ
シンガポールの首都についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
シンガポールは小さな都市国家なので、中央政府と地方政府に分けられておらず、すべて国(中央政府)が管轄しています。
そのため、国全体が一つの都市であり、首都となっています。
面積が小さい国ならではのシステムで、興味深いですね。