タイ・バンコクの3大寺院の一つであるワットポーは、その巨大な涅槃像で有名な寺院です。
ですが、初めて行こうとする方にとっては、どう行ったら良いのか、行き方がわからず不安を感じるかも知れません。
そこで、ワットポーまでのアクセス方法や時間は何時までか、休みの日はいつか、その他、入場料や見どころ&回り方、服装で気をつけることなど、ワットポーのお役立ち基本情報についてまとめてみました。
ワットポーではタイ古式マッサージや占い、ヨガ(ルーシーダットン)も受けられますので、そういった情報や体験談もあわせてご紹介します。
また、ワットポーからワットアルンへ行きたい方のために、ワットアルンへの行き方も解説してありますので、参考にしてみてください。
なお、今回の記事ではまず行き方とアクセス方法について詳しく解説をしていますが、先にワットポーの回り方や入場料などの基本情報を読みたい方は、こちらから記事下の方へ先にお進み下さい。
また、特定の項目について先に知りたい方は、目次をクリックし、お好きな個所に飛んでお読み頂ければと思います。
[この記事に記載の料金は、1バーツ3,5円のレートで計算してあります。また、価格は変更になることもあり得ますので、参考程度に見て下さい。]
ワットポーの行き方&アクセス
ワットポーまでの行き方はいくつかあります。
ワットポーはバンコクの地図で見ると左上に位置しています。そのため、ホテルなど自分の宿泊先がどの地域にあるかによって、行きやすい方法が異なってきます。
まず、行き方の手段を簡単にまとめてみると
- 徒歩
- タクシー
- トゥクトゥク
- バス
- MRT(地下鉄)やBTS(高架鉄道)+ 水上バス
となります。
それぞれ、順に見ていきましょう。
徒歩
バックパッカーが多く宿泊するカオサン地区周辺からであれば、徒歩でもワットポーに行くことができます。
大体、歩いて10分~15分ほどですので、散歩がてら行くことができます。
日中に行く場合、外はかなり暑くあっという間に日焼けしてしまうため、必ず帽子と日焼け止め対策をして行くのがおすすめです。
「日焼けといっても、大した事ないだろう」と思っていたところ、タイで初日からあっという間に腕が真っ赤になってしまったことがありますので、要注意です。
タクシー
一番おすすめなのはこのタクシーです。
タイではタクシーが安く、場所によっては、下でご紹介する電車と水上バスを乗り継いで行く方法よりも安上がりです。
特に人数が2人以上であれば割安になりますし、時間も早く着くことが多いです。
例えば、日本人観光客が多いフアランポーン駅周辺からだと15分ほど、スクンビット周辺からだと30分ちょっとで着きます。
ワットポーからフアランポーン駅までタクシーで71バーツ(約250円)でした
料金は大体70バーツ~140バーツ(約245円~490円)ほどで、タクシーの種類や道の混雑状況によります。
ただ、朝とお昼と夕方は渋滞が酷いため、かえって遅くなってしまうこともありますので、時間を選んで利用すると良いでしょう。
また、バンコクのタクシーはぼったくりが多いことで有名ですが、コツさえ押さえて利用すれば大丈夫です。
コツは
- Grabタクシーを使う
- <TAXI-METER>と表示があるメータータクシーを使う
のどちらかです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Grabタクシーは初心者に特におすすめ
まず、外国人にとって安心なのがアプリでタクシーを呼べるGrabタクシーです。
支払いはアプリに登録したクレジットカードからされ、担当タクシーが決まると運転手さんの顔写真と車のナンバーがアプリに表示されますので、安心して利用することができます。
また、Grabではぼったくりはまずありませんし、もし何かあればアプリやGrabのカスタマーサポートにクレームを入れることもできるようになっています。
ただ、Grabだと安心感がある代わりに、料金は普通のタクシーよりも高めとなっています。
メータータクシーも便利
Grabは便利で安心な反面、料金が高めなのと、時間帯や場所によってはなかなか来てくれる車がない場合があります。
そこで同時におすすめなのが、街中で普通のタクシーをつかまえて利用することです。
最初の頃、ぼったくりに遭うのが不安でGrabばかりを利用していたのですが、ある時からコツをつかみ、普通のタクシーも利用するようになりました。
これまで何度もバンコクでタクシーに乗っていますが、ぼったくられたり不快な思いをしたことはなく、無事に利用できています。
バンコクでタクシーに乗るコツと手順
- 有名なホテルの前や観光名所付近で出待ちをしているタクシーは使わない
- 自分から声を掛けて客引きをして来るタクシーは使わない
- そういった場所からは離れ、普通の道で車の屋根に<TAXI-METER>と書かれているタクシーを拾う
- 運転手さんに窓越しから行先を言い、OKかどうか確認
- 乗る際、「メーター?」とハッキリ訊いてメーターを指さし、メーターを使うことを確認
- オドオドせず、できるだけ毅然とした態度で堂々とする
- 大きいお金は見せず、できるだけ小さい額のお金を用意
まず、外国人観光客が多く宿泊しているホテルや有名な観光名所の付近では、出待ちをしているタクシーが多くいますが、そういったタクシーはぼったくりをするようなケースも多いため、避ける方が良いです。
また、自分からしきりに呼びかけてくるようなタクシーはぼったくりが多いため、そういったタクシーは使わない方が良いでしょう。
何か話しかけて来たら、手を振りながら「No」と言えば大丈夫です。大抵の場合、相手がニッコリと笑ってそこで諦めてくれます。
そして少し離れた通りへ行き、そこで流しのメータータクシーを使い、しっかりとメーターを使ってもらえば大丈夫です。
ただたまに、前の乗客を降ろした際のメーター料金のままになっていることがありますので、必ずリセットしてもらい、初乗りの35バーツ(2019年2月時点)からスタートしてもらいましょう。
またある時は、最初はメーターをつけてくれたのに、数分後にもう一度見てみると、なぜか消されていたことがありました。
気づいて指摘すると、すぐにまたつけてくれたのですが、タイのタクシー、なかなか油断できません・・・。
また、降りる際に大きい額のお札を見せてしまうとトラブルになることもあるため(実際、日本人観光客が運転手と揉めているのを見たことがあります)、タクシーに乗る際は20バーツ札や10バーツのコインを何枚か用意して、そこから払うようにした方が安全です。
100バーツ札くらいならまだ大丈夫ですが、500バーツや1000バーツ札は見せないようにした方が良いでしょう。
もちろん、良心的な運転手さんも結構いるのですが、中には大きな額のお札を見ると欲が出てしまうのか(?)、何やら言いがかりをつけてくる運転手さんもいるようです。
そのため、最初から20バーツ札を何枚か用意しておいて、そこに小銭もあわせて使うと安心です。
そして端数の場合(例えば57バーツなど)、一の位の細かな分まできちんとおつりを返してくれる運転手さんもいますが、そのまま返してくれない方もいます。
ですが、細かな分はチップと考え、そのまま繰り上げをして渡してしまう方がトラブルが少なくおすすめです。
また全体的に、どうしてもオドオドしていたりすると何かと付け込まれやすいため、毅然とした態度で堂々としているのも一つのポイントです。
トゥクトゥク
タイといえばトゥクトゥクが有名ですが、ワットポーに行くのにトゥクトゥクも便利です。
かかる時間も大体タクシーと同じくらいで、距離によって料金は50バーツ~200バーツ(約175円~700円)ちょっとくらいが相場です。
ただ、これも上のタクシーのところで触れたように、ホテル周辺や観光地周辺で出待ちをしているトゥクトゥク、そして自分から声を掛けて来るトゥクトゥクはボッタクリが多いため、少し離れたところから利用する方が安心です。
また、乗る際には必ずいくらなのか確認してから乗るようにしましょう。
バス
市内からバスでワットポーに行く方法もあるにはあるのですが、土地勘がなく、またタイ語ができない外国人にはかなり難易度が高いため、あまり現実的ではありませんので、他の方法がおすすめです。
電車+ 水上バス(ボート)
MRT(地下鉄)やBTS(高架鉄道)の駅が宿泊先の近くにある場合や、水上バスを体験してみたい方にはこのアクセス方法がおすすめです。
水上バス自体は20分ちょっとですが、船乗り場までタクシーや電車(MRTやBTS)を使って行く時間も含めると、エリアにもよりますが市内から30分~40分ほどかかります。
料金は、水上バス自体は15バーツ~40バーツ(約52円~140円)で、船乗り場までのタクシーや電車代も含めると、全部で40バーツ~150バーツ(約140円~525円)ほどになります。
一般的な方法として、水上バスはBTSのサパーンタクシン(Saphan Taksin)駅を降りたところの船着き場から乗ることができます。
(もし宿泊先がバンコクセンターホテルなど、フアランポーン駅に近い場所の場合、わざわざサパーンタクシン駅に行くよりも中華街にある船乗り場、Ratchawongに行った方が早くて大分安く、おすすめです。詳しくは下で別途解説します)
バンコクで観光するにあたって、チャオプラヤー川をボートで渡ってみたいと思う方は多いと思いますので、この方法について詳しく解説をしてみます。
まず、ワットポーまで電車と水上バスで行くには、いくつか段階があります。
まずは、一番多くの方が利用する、BTSのサパーンタクシン駅の船乗り場を使った場合について解説をしていきます。
フアランポーン駅付近に宿泊している場合、この下の「中華街から水上ボートに乗る場合」をご覧下さい。
- 宿泊先の最寄り駅からBTSのサパーンタクシン駅まで行く<MRTまたはBTS>
- BTSのサパンタクシン駅から水上バスの船乗り場(サトーン)まで行く<徒歩>
- サトーン(船乗り場)から船でワットポーのある船着き場(ターマハラートまたはターティアン※)まで行く<水上バス>
- ターマハラートまたはターティアン※(船着き場)からワットポーまで行く<徒歩>
途中途中、初めて行く場合にはわかりずらい箇所があるため、それぞれ詳しく解説をしてみます。
[※ 本来であれば、ワットポーの最寄りはターティアンなのですが、2019年2月時点では改装工事中のため、使用できなくなっており、代わりに隣の船着き場であるターチャンに停まる形となっています]
1.宿泊先の最寄り駅からBTSのサパーンタクシン駅まで行く
出典:バンコクBTS、MRT路線図 編集:Qladoor.com
宿泊先がBTSの駅の近くの場合、そのままBTSでサパーンタクシン駅まで行けばOKです。
ただ、MRTが最寄り駅の場合、まずはMRTに乗り、途中でBTSに乗り換えができる駅でBTSに乗り換えます。
乗り換えと言っても、日本のように駅構内で乗り換えができるわけではなく、一旦外に出て乗り換える形になります。
場所によってはちょっとわかりずらいところもあるため、そういった場合は近くの人に訊けば、指で教えてくれたり、親切な方だと一緒に途中まで行ってくれたりします。
無事BTSのサパーンタクシン駅まで着いたら、電車を降りて2番出口から外に出ます。
2.サパーンタクシン駅から水上バスの船乗り場まで歩いて行く
サパーンタクシン駅の2番出口から階段を下り、そのまままっすぐやや左前方に歩いていきます。
1~2分も歩くと船着き場が見えてきます(大抵、人が大勢集まっているためわかりやすいです)。
この船乗り場はサトーン(Sathorn)という名前なのですが、ここには3大寺院がある地域へ行くボートのほか、アジアティークやホテルの無料送迎ボートなどもあります。
この中でも3大寺院がある地域の方へ行く船は4種類あり、それぞれ旗の色が
- 緑色
- 黄色
- オレンジ
- 青色
となっています。
ちなみに、船乗り場に着くと、この写真のような看板があるのですが、これは水上ボートで観光名所をめぐるツアーの案内になりますので、これとは別です。
そのまま奥に進んで行きましょう。
どのボートがおすすめ?
ボートの旗の色によって、それぞれ泊まる船着き場が異なっており、大きく分けると
- 緑・黄・オレンジ:一般向けのボートでチャオプラヤー・エクスプレスと呼ばれる(それぞれルートが異なる)
- 青:観光客用のボートで、チャオプラヤー・ツーリストボートと呼ばれる
となっています。
青の観光客用のボート(チャオプラヤー・ツーリストボート)は観光客用だけあって、英語表記入りの案内図をもらえるほか、泊まるルートも観光客が好むようなスポットに泊まってくれるため、初心者には乗りやすいと言えます。
料金は大人一人60バーツ(約210円)となっています。
ただ、もし乗れそうであれば、できればこの青よりもオレンジのボートでもワットポーに行けるため、オレンジのボートに乗るのがおすすめです。
というのも、この青の観光客用のボートは料金が他のボートに比べて高い上、船着き場に着いてからワットポーへ歩いて行くのに距離が少し離れているのです。
また、青のチャオプラヤー・ツーリストボートは20分に1回の間隔での運行ですが、オレンジのボートであれば5分~10分も待てばどれかが来ますので、早く出発することができます。
オレンジのボートは、大人15バーツ(約53円)と、大分安くなっています。
この4種類のボートのシステムは、最初はちょっとわかりずらいのですが、それぞれの船着き場には番号と名前があり、ボートの旗の色によってどの船着き場に泊まるかが異なっています。
ワットポーに行くにはの「ターマハラート/Tha Maharaj」(青いツーリストボートの場合)またはターティアン(またはターティエンとも表記)(Tha Tien)になります。
ただ、上でも触れたように、2019年2月現在ではターティアンが工事中で使用できないため、代わりに隣のターチャン(Tha Chang)に停まります。
水上バスの切符の買い方
切符の買い方は、観光客用の青いツーリストボートなのか、それとも一般用のオレンジのボートなのかによって違っています。
サパンタクシン駅から降りて船乗り場まで行くと、この写真のように "Public Boat"(一般用ボート)と "Tourist Boat"(観光客用のツーリストボート)と表示が出てきます。
観光客用の青いボートの場合
ここから進んで行くと、奥に観光客用のチャオプラヤー・ツーリストボートのチケット売り場があります。
このように、Buy Ticketと書かれた看板がありますので、その奥でチケットを買うことができます。
チャオプラヤー・ツーリストボートのチケットは、どの船着き場に行くにも一律で同じ40バーツなのですが、観光客用のボートだと親切心からか、どこに行きたいのかと職員の方に訊かれることがあります。
ワットポーがある船着き場は「ターマハラート(Tha Maharaj)」になりますので、これを言うか「ワットポー」と言えばOKです。
チケットはこんな感じのものです(チケットというより、レシートといった感じですが・・・)。
ちなみに、このチケットは乗船の時はもちろんのこと、乗船中でも途中でチケットの確認がありますので(場合によっては複数回)、降りるまで失くさないように注意しましょう。
オレンジのボートの場合
船乗り場の真ん中あたりに、小さな簡易的なブースがあり、そこでチケットが買えます。
こちらもチケットは一律同じ料金(15バーツ)ですので、特に行先を言う必要はありません。
料金が改訂されたのか、看板によっては14バーツと書いてあるところもあるのですが、先日行った時は実際は15バーツでした。
ちなみに、ワットポーがある船着き場は、上でも触れたようにターティアン(Tha Tien)(工事中の間は代わりに一つ先のターチャン/Ta Chang)になります。
一般用ボートの列。この写真では黄色の矢印ですが、オレンジのボートの場合はオレンジ用の列に並びます。
船が来るまで列に並んで待ち、船が来たら順番に乗っていきます。
席はどこでも空いているところに座ればOKです。
ただ、進行方向の左側の席に座ると、途中でワットアルンが見えるため、左側の席が特におすすめです。
左側に座ると、このようにワットアルンがきれいに見られます。
次に、今解説をしたサパーンタクシン駅からではなく、中華街から水上ボートに乗る方法について解説をします。
サパーンタクシン駅から水上ボートに乗る場合は、この下の説明は読み飛ばして大丈夫ですので、その先の「3. 船乗り場から水上バスでワットポーのある船着き場まで行く」にお進み下さい。
中華街から水上バスに乗る場合
中華街の船乗り場までの行き方
バンコクセンターホテルは、日本人旅行者が多く泊まるホテルですが、MRTのフアランポーン駅のすぐ近くに位置しています。
ですが、そこからMRTとBTSを乗り継いでサパーンタクシン駅まで行き、そこから水上ボートに乗るとすると、実はかなり遠回りになってしまうのです。
そこでおすすめなのが、中華街まで行き、そこの船乗り場 (Ratchawong Pier) から水上ボートに乗る方法です。
中華街の船乗り場までは、バンコクセンターホテルでもフアランポーン駅からでも車で約10分、徒歩で20分ほどになります。
ただ、道がちょっとわかりずらいため、Google MapでGPSを頼りに歩いて行くか、そうでなければタクシーで行ってしまうのがおすすめです。
タクシーの場合、道の混雑状況によりますが、50~70バーツ(約175円~245円)で中華街の船乗り場まで行くことができます。
MRTとBTSを乗り継いで行っても大体同じ料金になりますので、特に2人以上で一緒に行くのであれば、断然タクシーの方がお得になります。
中華街の船乗り場から水上ボートに乗る方法
中華街にある船乗り場、Ratchawongに着いて中に入ると、チケット売り場があります。
一般向けのチャオプラヤー・エクスプレス(旗の色はオレンジ、黄、緑、旗なし)と、観光用のチャオプラヤー・ツーリストボート(旗の色は青)があります。
どちらのボートでもいいのですが、船着き場からワットポーまでの距離が一番近いのが、オレンジのチャオプラヤーエクスプレスで行く方法です。
料金も一番安く(15バーツ/約53円)、また運行間隔も多いため、このオレンジの旗のボートがおすすめです。
ワットポーに行くには、ターティアン(Tha Tien)(工事中の間は、代わりに一つ先のターチャン/Tha Chang)で降ります。
もし青い旗のチャオプラヤー・ツーリストボートで行く場合、降りる船着き場はターマハラート(Tha Maharaj)になります。
料金は60バーツ(約210円)になります。
3. 船乗り場から水上バスでワットポーのある船着き場まで行く
船に乗ったら、そのままワットポーのあるターマハラート(青いボートの場合)またはターティアン/ターチャン(オレンジのボートの場合)まで乗っていればOKです。
この地図のように、それぞれの船着き場は3大寺院の近くにあります。
ただ、途中途中で泊まる船着き場でのアナウンスは聞こえずらく、今どこにいるのかわかりにくく若干不安を感じやすいところがあります。
ワットポーの泊まる船着き場近くになると、多くの観光客がぞろぞろと降りて行きますので、周囲の様子を見るのも一つの目安になります(ただ、別の地域に行く観光客もいるため、100%これだけで判断するのは難しいところがあります)。
また、ワットポーの船着き場に到着すると、ボートの後ろの方で乗務員が「グランパレー、グランパレー」(Grand Palace/王宮)と大きな声で叫んでいますので、それを手掛かりにすると良いでしょう。
ワットポーは王宮から徒歩で行ける距離にあるため、Grand Palace(地元の人の発音では「グランパレー」と聞こえます)のあるところで降りればOKです。
4.船着き場からワットポーまで歩いて行く
船から降り、出口から外に出ていきます。
青いチャオプラヤー・ツーリストボートだとターマハラート(Tha Maharaj)に着き、オレンジのボートだとターティアン/Tha Tien(改装工事中は、代わりに隣のターチャン/Tha Chang)に着きますので、それぞれ道順を順に解説してみます。
青いチャオプラヤー・ツーリストボートの場合
ターマハラート船着き場からワットポーまでは、徒歩で約12分~15分ほどです。
1.船着き場を降りたら、まっすぐに進み、その向こうにある階段を降ります。
2.この噴水を通り過ぎて行きます。
3.この先の通りの道を右に曲がります。
4.その歩道をしばらく歩き続けます。
5.途中、白い壁のある交差点がありますが、そこも斜めに真っすぐ進んで行きます(ちなみに、その交差点を右に行くと下で説明をするオレンジのボートの船着き場、ターチャンがあり、左に行くとワットプラケオがあります)。
6.通りを歩きながら、左側にはワットプラケオがありますが、そのまま真っすぐ歩いて行きます。
7.道なりに進んで行くと、左側前方にワットポーが見えてきます。
オレンジのボートの場合
<ターティアンからの行き方>(改装工事中は、この次に説明するターチャンから行く形になりますので、そちらを参考にして下さい)
ターティアン船着き場からワットポーまでは、徒歩で約2分ほどです。
1.船着き場を降りたら、まっすぐに進みます。
2.通りまで来たら、そこを右側に曲がります。
3.道路の反対側(左側)にワットポーがありますので、道路を渡れそうなところで反対側に渡ります。
4.左側にワットポーの入り口が見えてきます。
このように、オレンジ色のボートだと船着き場からワットポーまで徒歩で2分ほどのため、もしワットポーに早く着きたい場合はオレンジ色のボートがおすすめです。
ですが、このターティアンが改装中の間は、次に解説をするターチャンから歩いていく形になります。
<ターチャンからの行き方>
この地図のように、ターティアンからよりも少し距離はありますが、歩いて10分ちょっとで着きますので、ターチャンからも歩いて行けます。
1.船着き場を降りたら、まっすぐに進みます。
降りると、市場がありたくさんの人で賑わっています。
2.市場を抜けると、目の前に開けた大通りがあります。
この向かい側がワットプラケオですが、ワットポーに行くにはここを右に行きます。
3.通りを歩きながら、左側にはワットプラケオがありますが、そのまま真っすぐ歩いて行きます。
4.道なりに進んで行くと、左側前方にワットポーが見えてきます。
車に気をつけながら道路を渡り、向こう側に移動します。
少し歩くと入り口がありますので、そこを入り、中で左側に進んでチケットを買います。
それでは、いよいよワットポーの営業時間や入場料、服装など基本情報について、順に詳しく見ていきましょう。
ワットポーの営業時間と休み
ワットポーの営業時間や休みは次のようになっています。
- 営業時間:8時30分~18時30分
- 休み:年中無休
基本的に年中無休とはなっていますが、まれに臨時お休みのこともあるかも知れませんので、心配な場合はホームページで確認をしておくと良いでしょう。
私たちが最初に行った時、ワットポーは開いていたのですが、ワットプラケオと王宮が何かの行事で臨時で閉鎖されていた日がありましたので、そういったことも時にはあるようです。
ちなみに、ワットポーをはじめ、ワットプラケオ、ワットアルンの3大寺院は有名なものの、世界遺産ではありません。
ですが、歴史的建造物で観光客には人気の定番のバンコク観光スポットとなっています。
ワットポーは英語表記ではWat Pho、タイ語ではวัดโพธิ์と表記します。
続いて、ワットポーの入場料について見てみましょう。
ワットポーの入場料はいくら?
ワットポーの入場料は、多くのサイトでは100バーツだと記載されているのですが、先週私たちが行ったところ、料金は大人一人200バーツ(約700円)となっていました。
チャオプラヤー・エクスプレスの料金も他のサイトに記載の価格よりも高くなっていたため、どうやら近年、様々な料金が値上げされているようです。
もしかしたら、この先また入場料が変更になる可能性もあるのかも知れませんが、とりあえず現在のところは200バーツ(約700円)となっています。
続いて、ワットポーを訪れる際に気をつけるべき服装やサンダルについて見てみましょう。
ワットポーでの服装|注意点やサンダルはOKか?
タイの寺院では、一般的に服装に気をつける必要があります。
まず簡単に要点をまとめると
- ノースリーブ、ミニスカート、短パン → NG
- 帽子→ 建物の中に入る際にとればOK
- サンダル → OK
となっています。
肌の露出が多い服装は注意
ノースリーブやミニスカート、短パンなど、肌の露出が多い服装の場合、参拝することができません。
ストールなどで肌を覆うことができるものを持参していれば、それを使えばOKですので、もしノースリーブや短パンなどの服装の場合、大きめのストールやショールを持参していくと良いでしょう。
または、仏像が納められている仏塔に入る際、入り口に無料で借りられる衣装がありますので、それを着て参拝することになります。
ノースリーブのまま中に入ろうとした方がいたのですが、係の方に注意されて貸衣装を着せさせられていましたので、やはり注意が必要です。
短パンはNGですが、膝辺りまでの半ズボンであれば大丈夫です。
帽子は建物の中では脱ぎましょう
また、帽子は寺院の敷地内でも屋外にいるときは被っていても大丈夫です。
日中、外はとても暑いので、むしろ熱中症対策として帽子は必須だとも言えます。
ただ、仏像などが納められている建物に入る際には、必ず帽子をぬぐようにしましょう。帽子をかぶって入っていると、係の人に怒られることもありますので、気をつけましょう。
サンダルはOK
タイの寺院は服装に厳しいため、サンダルでも大丈夫なのか気になる方も少なくないかと思いますが、サンダルは問題ありません。
建物内に入る際には靴やサンダルを脱いで上がるところもありますが、そこでは裸足でも靴下のままでどちらでもOKです。
続いて、ワットポーの見どころや回り方についてご紹介します。
ワットポーの見どころと回り方
ワットポーはそれほど大きな寺院ではありませんが、じっくり見て回ると1時間~2時間ほどはかかります。
早足で回ればもっと少ない時間で回ることもできますが、ワットポーはこの下でご紹介する仏像などの見どころのほか、マッサージや占いなど他の楽しみ方もありますので、もしスケジュールに余裕があるようであれば、ゆっくり時間をとって訪れると様々な楽しみ方ができます。
ワットポーの見どころ
ワットポーの見どころは、
寝釈迦仏:金色の仏像で、横に寝そべっている巨大な像
本堂:本尊があり、ラマ1世の遺骨が納められている
回廊:数多くの仏像が回廊に並べられている
西の仏塔:木の下の釈迦が蛇神であるナーガに守られている像
4基の仏塔:それぞれの仏塔にラマ1世~4世の遺骨が納められている
中でも、ワットポーは別名「涅槃寺」と呼ばれているように、入り口付近にある寝釈迦仏が一番有名です。
こちらはワットポーの最大の見どころ、涅槃像です。
かなり大きな仏像で、横に寝そべっているその姿は圧巻です。
続いて、これらを効率的に回るワットポーの回り方について見てみましょう。
ワットポーの回り方
ワットポーでは、まずチケット売り場でチケットを買います。
そしてチケットを買ったら、係員にチケットを渡し、ゲートから中に入ります。
そこですぐに目に入るのは小さな博物館のようなところで、その先に小さな礼拝堂がありますが、この部分を過ぎるとワットポー最大の見どころである、寝釈迦仏のある建物があります。
もし、寺院内の施設すべてを細かく見ていきたいというのでなければ、この辺りは簡単に見るにとどめ、すぐにその先の寝釈迦仏に行くのがおすすめです。
そしてワットポーの回り方についてですが、特に決まりはないものの、効率的に回るのであれば、近い場所から順に見ていくのが良いでしょう。
この下でご紹介するマッサージや占いも含めるとすると、ワットアルン内の回り方の一例としては
- 寝釈迦仏
- 水渡し場で無料の水をもらう
- お土産やさんで占いを体験
- 本堂
- 回廊
- 西の仏塔
- マッサージスクールでマッサージ
- 4基の仏塔
となります。
もし占いやマッサージが必要なければ、そこを飛ばして回ればOKです。
上の順番だと、位置的に近い場所を順に回って行きますので、時間的に効率よく回ることができます。
ワットポーでは涅槃像やその他の仏像、仏塔などの建造物だけでなく、他の楽しみ方もできるのが魅力です。
続いて、そんなワットポーの楽しみ方についてご紹介します。
ワットポーのその他の楽しみ方|マッサージや占い、ヨガもできる!
ワットポーでは、敷地内でマッサージや占い、ヨガができるのです。
順に見てみましょう。
ワットポーのタイ古式マッサージ
3種類のマッサージメニューと料金
ワットポーの敷地内には、ワット・ポー・マッサージ・サービスセンター(Wat Po Massage Service Center)という、マッサージ施設があります。
ここでは、マッサージスクールの生徒さんたちがタイ古式マッサージを施術してくれます。
メニューと料金はこのようになっています。
- タイ古式マッサージ:30分200バーツ(約700円)、1時間540バーツ(約1,900円)
- 足マッサージ:30分340バーツ(約1,200円)、1時間580バーツ(約2,050円)
- タイ古式オイルマッサージ:1時間680バーツ(約2.400円)
このように、種類はタイ古式マッサージと足マッサージがあり、時間もそれぞれ30分のものと1時間のものを選ぶことができます。
ワットポーは午後6時半までですが、マッサージは午後7時まで開いています。
今回、私は1時間の足マッサージ、夫は1時間のタイ古式マッサージを受けてみました。
受付で、順番待ちの際にこのようなカートを受け取ります。
ワットポーのマッサージの流れと体験談
由緒あるワットポーのマッサージということですが、施設内は広々としていて、従業員の方々もみな感じが良く親切です。
私たちが行った時は午後4時頃だったのですが、ちょっと混んでいたものの、5分ほど待つだけで中に案内されました。
先に料金を支払い、マッサージ師の方が空くまで入り口のイスで順番を待つ形でした。
順番になると、マッサージ師の方から下の着替え(紫色のズボン)を受け取り、奥の更衣室で着替えをしてから施術が始まりました。
私は足マッサージだったのですが、足マッサージの後、肩と首、頭も施術してくれました。
施術後、チップを100バーツお渡しし、着替えを済ませると冷たいお茶がもらえました。
ワットポーのマッサージを受けた感想
私の場合も夫の場合も、施術中と施術直後はなかなか気持ちが良かったのですが、残念なことにその後、二人とも揉み返しが起こってしまいました。
ただ、他の方の体験では高評価のものも多いようですが、中には私たちと似た体験をした方もいるようで、どうやら当たりはずれがあるようです。
由緒あるマッサージスクールではありますが、やはり生徒さんが施術して下さるため、人によってはまだ手加減が上手くできないなど、そういったこともあるのかも知れません。
こちらは夫が受けたタイ古式マッサージですが、様々な技で施術を体験できたそうです
施術料金は、正統なマッサージとしては安いと言えますが、街中の一般的なマッサージと比べると高めですし、また生徒さんが施術して下さるため、当たりはずれがあることを考えると、人によっては評価が分かれるかも知れません。
ただワットポーのマッサージは有名ですので、一度どんなところなのか受けてみたいという方は、一度試してみると良いかと思います。
ワットポーで占い
ワットポーでは、何と占いもできます。
途中、施設内にはこのような占いの看板らしきものがありました。
ですが別の時に行った時には、なぜかこの看板は無くなっていました。
ただ、占いはまだやっていますので大丈夫です。
占いの場所ですが、ちょっとわかりずらいところにあります。
まず、ワットーポーの入場券には無料でもらえるお水券もついているのですが、このお水をもらえる場所の裏側(壁を挟んで反対側)にテントがあり、そこではお土産やお菓子などが売っています。
↑ お水の引換場所
↑ 裏側の売店
ちなみに、私はそこでオレオのアイスを買って食べたのですが、暑かったため、とても美味しかったです。
占いはそのテントの奥でできるのですが、よく見ないと気付きにくいところがあります。
向かって右側の方に机がいくつか並んでおり、そこに占い師さんが座っています。
占い師さんは基本はタイ語または英語で、以前は日本語が少しできる方もいたそうです。
ただ、一人は日本に行ってしまい、もう一人は亡くなってしまったそうで、現在はワットポーでできる占いはタイ語と英語のみとなっているとのことでした。
値段は1人600バーツ(約2,100円)で、特に時間制限はありません。
占星術をベースに、手相もあわせて見てくれます。
ワットポーの占いはよく当たると評判のため、今回私は夫と二人で見てもらいました。
まず、生年月日と生まれた時間・国を書き、それを元に占ってもらいます。
紙とペンを貸して下さり、メモを取るように言われたため、受けたアドバイスや内容をメモして行きました。
占いは驚くほど正確で、なかなか他の人には知りえないような内容もいくつも当たっていたため、とても驚きました。
また、これからの将来についても、思い当たる的確なアドバイスを多く頂き、大きな励みになりました。
私たちが見て頂いた占い師さんは、何と御年90歳!
とても気さくで優しい素敵な方でした。
英語での占いにはなりますが、どちらかというと単語単語でコミュニケーションする感じが強いため、細かいアドバイスや特定の事項についてなど、詳しく回答してもらうのは難しいところがあります。
ただ、結果は驚くほど当たっていますので、全体的な方向性などについて知りたい方や、今後の大まかな流れを参考として知りたい方には、おすすめです。
ワットポーでヨガ(ルーシーダットン)も!
ワットポーでは、毎朝8時からタイ式のヨガ(ルーシーダットン)が行われており、誰でも無料で参加することができます。
場所はマッサージ施設の前で、野外で行われています。
早起きが得意な方は、まず朝ヨガに参加し、その後ワットポーの参拝をしてみるのも良いでしょう。
では最後に、ワットポーからワットアルンに行きたい方のために、ワットアルンまでの行き方を解説しておきます。
ワットポーからワットアルンまでの行き方
ワットポーからワットアルンまでは簡単に行くことができ、渡し船で行く方法が一般的です。
方法は、ワットポーから歩いて2分ほどのところにある船乗り場「ターティアン(Tha Tien)」から向こう岸まで行く渡し船に乗ります。
このターティアンは上でも触れたオレンジのボートが停まるところですが、ワットアルン川の岸へ行く渡し船も出ています。
ただ乗り場の列はそれぞれ別ですので、ワットアルン行きの列に並ぶようにしましょう。
料金は大人4バーツ(約14円)と、とても安いです。
渡し船に乗れば、ものの2~3分で向こう岸に着き、すぐ降りたところがワットアルンです。
まず、ワットポーを出たら、右側へと歩き、反対側の道に渡ります。
道を渡ると、もうその先に船乗り場があります。
この赤い矢印の方向への歩いて行きます。
これが、ターティアンの船乗り場です。
中に入ると、ワットアルンの渡し船乗り場がありますので、まずチケット売り場でチケットを買います(料金は大人4バーツです)。
現金で払いますので、できるだけ小さいお金を用意しておきましょう。
基本的にはこのように料金を払うのですが、場合によっては係員がいないことがあります。
ある時のエピソードですが、「5分後に戻ります」という張り紙があるものの、係員の方は一向に戻って来ません・・・。
そうこうしているうちに、船が来てしまったのですが、別の係員がゲートを開け、結局列に並んでいた人たちは一斉に乗船して行きました。
その時は私たちを含め、誰もお金を払わずに乗船することができました。
余談ですが、たまにこんなこともあるようです。
船に乗ると、すぐに向こう側にワットアルンが見えてきます。
ちなみに、この写真の時は午後6時半頃だったのですが、ちょうど日も暮れ、ワットアルンがきれいにライトアップされ始めた頃でした。
ワットアルン側の船着き場に到着です。
到着すると、桟橋を降りて歩いて行くと、左側に入り口がありますので、そこを入って行きます。
このように、夜のワットアルンはライトアップされ非常にきれいです!
ワットアルンの営業時間やライトアップのタイミング、入場料金、服装などの情報はこちらの記事にまとめていますので、あわせて参考にしてみて下さい。
まとめ
ワットポーの行き方のほか、営業時間や休みの日、気をつけるべき服装などについてまとめてみました。
ワットポーへのアクセス方法は、カオサン通りからであれば徒歩で、それ以外の地域からであればタクシーがおすすめですが、MRTやBTSとチャオプラヤー・ツーリストボート(青い観光客用のボート)やチャオプラヤー・エクスプレス(一般用のオレンジの旗のボート)の水上バスで行くのも楽しいですよ。
寺院は基本的に年中無休で、営業時間は朝8時半~18時半となっています。
入場料は現時点では、大人200バーツ(約700円)で、無料のお水がもらえます。
服装はノースリーブやミニスカート、短パンなど肌の露出が多い服装はNGのため、そういった服装の場合は肌を覆うことのできる大きめのストールやショールを持参するのがおすすめです。
持参するのが面倒な場合、寺院でも貸衣装を借りられますので、それを使うこともできます。
また、帽子は建物に入る際には脱ぐようにし、サンダル使用も問題ありません(建物によっては、入る際に靴を脱ぐ必要があるところもありますので、サンダルの場合もそこで脱ぎます)。
寺院では特に回り方に決まりはありませんが、位置の近い順に回って行くのが一番効率的でおすすめです。
ワットポーでは数々の建造物のほか、敷地内でタイ古式マッサージや占い、ヨガ(ルーシーダットン)も体験でき、様々な楽しみ方ができます。
また、ワットポーからワットアルンまでは渡し船で2~3分で着き、アクセスしやすく便利ですので、ワットポーの後にワットアルンを訪れるのもおすすめです。
昼間はとても暑いため、熱中症対策を忘れずに楽しんで下さい!
ワットポーまとめ
- 営業時間:8時30分~18時30分
- 入場料:200バーツ(約700円)
- 服装:肌の露出の多い服装はNG、サンダルはOK
- 最寄り駅(船着き場):ターマハラート、ターティアンまたはターチャン
- アクセス
タクシー:市内から20分~40分ほど、70バーツ~140バーツ(約245円~490円)ほど
水上バス(20分ほど)利用:市内から25分~35分ほど、40バーツ~150バーツ(約140円~525円)ほど