ハワイは日本人に人気の旅行先であるものの、長いこと航空券が高いことがネックでした。ところが、関空からLCCの格安航空券を使ってハワイに行けるようになり、料金も随分とリーズナブルになりました。
ただ、LCCは値段が格安な分、荷物の重量や個数に制限があり、特にハワイ行きの場合は特別なルールがあり、注意が必要です。
そこで今回は、そんなLCCの一つであるエアアジアX・ハワイ線について、荷物(受託手荷物)の料金や、機内持ち込み手荷物のサイズと重量、追加料金や注意点について実際の搭乗体験をもとに解説しています。
また安く行けるため、せっかくであればAirasiaXでビジネスクラスに乗ってみたいという方のために、ビジネスクラスの往復料金・値段についてもご紹介しています。
また、当日関空のどのターミナルなのか把握できるよう、ターミナル番号についても触れていますので、出発の前に参考にしてみて下さい。
エアアジアX・ハワイの受託荷物の料金とチェックイン時の注意点
もともと、LCC全般に言えることですが、大手旅行会社とは違い、エアアジアXでもチェックイン時に預ける受託手荷物は無料ではなく、料金を支払う必要があります。
そしてハワイ線の場合、アメリカの規則が厳しくなっているため、他の国に渡航する時とは違った独自のルールがあり、注意が必要になっています。
では、まずは受託手荷物についての料金体系から説明をし、その次に機内持ち込み手荷物についても解説をしていきます。
エアアジアX・ハワイの受託手荷物の重さと個数
普通、エアアジアXではチェックイン時に預ける受託手荷物は、20kg、25kg、30kg、40kgの中から選んで事前に購入することができるのですが、ハワイ線では規則が異なっています。
では、ハワイ線の場合はどのようになっているかと言うと、
- 受託手荷物は1つ20kgまで
- もし20kgを超える場合、もう1つ荷物(同じく20kgまで)を購入する必要あり
- ただし、1人につき荷物は最大2個まで
となります。
わかりやすく、私たちの実例を交えて説明をしてみます。
まず私と夫は現在、様々な国を長期間旅しているため、荷物がかなり多くあります。
そこで、エアアジアXや他のLCCを利用する際、いつも受託手荷物は一人25kgのものを買っているのですが、ハワイ線ではそれができないことに・・・。
Airasiaに問い合わせてみると、アメリカの規則上、1つの荷物は20kgを超えてはいけないルールとなっているそうです。
そこで仕方がなく、手荷物を2人で3つ購入する形(形式上私が2つ、夫が1つ)で、それぞれ20kgの制限で合計60kg購入といった形になりました。
実際は60kgも荷物はなかったため、1つのカバンは軽めだったのですが、他の2つのスーツケースに入らない分を小さめの3つ目のカバンに詰める形で預けました。
このように、エアアジアX・ハワイ線の場合、1つの荷物は20kgまでというのがルールとなっており、更にそれを超える荷物がある場合、もう1つ新たな荷物分(20kg用)を購入する必要があります。
1人につき、2つの荷物まで購入できますので、2人でしたら合わせて4つまで買うことができます(とは言っても、普通の旅行の場合、そこまで多くの荷物は必要ないかと思いますが・・・)。
まず、ここがハワイ線で受託手荷物を購入する際に注意する必要があるポイントとなります。
では続いて、エアアジアX・ハワイ線での受託手荷物の料金はどのくらいなのか、見ていきましょう。
エアアジアX・ハワイの受託手荷物の基本料金
エアアジアXでは、チェックイン時に預ける手荷物を買うには3つの料金体系があり、ハワイ線の場合の基本料金は
- 航空券予約時に荷物分も購入(荷物1つで3,500円、荷物2つで6,300円)
- 後日、荷物分を購入(荷物1つで4,000円、荷物2つで7,600円)
- 当日、空港のカウンターで購入(荷物1つのみ可能で12,300円)
となっています(2019年6月時点での情報)。
この料金はあくまで上限となっており、実際は購入の時期によって日々値段は異なっていますので、参考程度に見ておいて下さい。
このように、いつでも荷物を購入することはできるのですが、航空券を購入する際にあわせて買うと料金が一番安くなっています。
特に当日空港で買うと非常に高くなっていますので、できるだけ航空券を予約する際に一緒に荷物分も予約しておくのがおすすめです。
荷物やその他の手数料に関する情報は、こちらのエアアジアXの公式サイトから確認できます。
出発地と目的地をそれぞれ関空とホノルルで設定すると、その路線での料金や手数料が表示されるようになっています。
ちなみに、エアアジアXにはプレミアムフレックスというワンランク上の航空券があります。
こちらですと、通常の航空券よりも高くはなりますが、2回まで便の変更ができたり、良い座席が選べるだけでなく、受託手荷物や食事も1人1つまで無料でついて来ます。
また、当日チェックイン時には専用のレーンもあり、また搭乗も優先してできますので、LCC利用と言えど少しでも楽に行きたいという方にはプレミアムフレックスや下で解説をするビジネスクラスがおすすめです。
プレミアムフレックスの料金は時期や路線によって異なりますが、私たちの場合、通常の航空券に1人6,000円ほどプラスでプレミアムフレックスを利用することができました。
ちなみに、大手航空会社でもLCCでも、受託荷物が重量制限を超えてしまうと、超過分として追加料金が課金されてしまうことがあります。
特にLCCは格安航空券である分、厳しめとなっていますので、念のため追加料金についても触れておきます。
エアアジアX・ハワイの受託手荷物の超過時の追加料金は?
エアアジアXの場合、万が一受託手荷物が制限を超えてしまうと、1kg につき数千円(路線により料金が異なる)が追加料金として課金されてしまうことがあります。
ただハワイ線の場合、この追加料金が非常に高く、18,600円となっています(2019年6月時点)。
これまで、私たち自身の体験と他の旅行者の方々の体験を総合してみると、受託手荷物をあらかじめ余分に追加購入している場合、荷物の重量を図る際に若干重さが超過していても、多めに見てくれることが多いと感じています。
それに対し、追加分の荷物を買っていない場合(つまり、最低限の荷物分の購入のみ)、最初から割と厳しめにチェックされる印象があります。
ただ、これもチェックインカウンターの係員の方にもよるため、どういった方に当たるかにもよるところがあるのですが、総合的に判断するとそんな体験が多いと感じています。
ただ、ハワイ線は安全上の理由からということで、アメリカの規則で荷物は20kgまでと決められているため、やはりどうしても厳しいようです。
いずれにしろ、荷物の超過料金が高くなってしまうと、何のためにLCCで格安航空券を買ったのかその意味がなくなってしまいかねませんので、できるだけ注意したいところです。
では続いて、今度は機内に持ち込む荷物について見ていきましょう。
エアアジアX・ハワイの機内持ち込み手荷物のサイズと重量&注意点
エアアジアX・ハワイ線の機内持ち込み手荷物のサイズや個数は
- 1人2個(メインのキャビンバッグ1個+サブとしてPCまたはハンドバッグなど小さいバッグ1つ)まで
- <サイズ>
キャビンバッグ(メインバッグ):56㎝(高さ))x 36㎝(長さ) x 23㎝(奥行)以下
小さいバッグ(サブバッグ):40㎝(高さ) x 30㎝(長さ))x 10㎝(奥行)以下 - 重さ:1人合計7kgまで
となっています。
また、キャビンバッグは飛行機の頭上の棚に入れる必要があり、サブバッグの小さなバッグは座席下に収納する必要があります。
多くのLCCでは、機内持ち込み手荷物は1人10kgまでという会社が多いため、エアアジアXの7㎏というのは結構痛いですね・・・。
最近では、ノート型PCやタブレット、カメラなど複数の電子機器を持っている方も少なくないと思いますが、その他、機内で防寒用の服装やエア枕など諸々必需品を入れると、あっという間に7kgは超えそうになってしまいます。
これまで何度もエアアジアやLCCを利用していますが、1度だけ今回のハワイ行きの際に手荷物の一部をはかりに載せるよう言われたものの、それ以外では手荷物を測られたことはありませんでした。
今回私たちが持って行った機内持ち込みの手荷物は、小型のスーツケースだったのですが、重さは約10kgでした。
係員の方にスーツケースの重さを指摘された際、「夫婦2人分で10kgです」と説明したのですが、それではダメらしく、あくまで手荷物は1人7kgということだそうです。
そのため、ゲートに行くまでに荷物をそれぞれ配分しておくようにと言われ、結局二人で荷物を分けて持つことになりました。
全体的な印象として、LCCの中でもエアアジアXは厳しめで、更にハワイ線はより厳しいのを実感しました。
他の方の場合も、係員の方によっては厳しくチェックされ、結局、重量オーバーの場合は追加料金を支払うことになってしまった方もいるようです。
そんな手荷物の追加料金ですが、どのくらいなのでしょうか?
エアアジアX・ハワイの荷物の追加料金は?
せっかく格安航空券を買ったのに、追加料金を支払うのではLCCを利用する意味がなくなってしまいますね・・・。
そのため、できるだけ事前の準備はしっかりとし、重量を超えないようにパッキングしておくのがおすすめです。
我が家でいつも使っているのが、こちらの測りですが、小さい上に正確なため、旅先にも持って行って毎回重宝しています。
ホテルなどでもサッと測れますので、おすすめですよ。
ちなみに、関空にもゲージがありますので、当日荷物の重量が心配な方はそこでも測ることができます。
出国ロビー(4F)の入り口付近に2台ありますので、ここもかなりありがたいです。
私たちも荷造りをやり直した際、いつも使っているゲージはチェックイン時に大型スーツケースに入れて預けてしまったため、ここで測り直しながら調整しました。
では、このように色々と制限や注意点が多いエアアジアX・ハワイ線ですが、「どうせ行くのであれば少しでも制限が軽く、楽に行きたい」、または「もしかしたらLCCであればビジネスクラスも手が届く範囲なのでは・・・」と思う方も少なくないのではないでしょうか?
そこで、続いてエアアジアXのビジネスクラスについてご紹介します。
エアアジアX・ハワイのビジネスクラスの往復料金・値段
エアアジアXのビジネスクラスは、「ビジネスクラス」という名称ではなく「プレミアムフラットベッド」と呼ばれています。
上でご紹介した、私たちが利用したのは「プレミアムフレックス」ですが、このプレミアムフレックスはエコノミー席で、そこにいくつか優遇された内容がついているものですが、「プレミアムフラットベッド」の方は席が更に良質のものになっています。
大手航空会社のビジネスクラスとまでは行きませんが、LCCの中ではビジネスクラス的な位置づけとなっているようです。
この「プレミアムフラットベッド」の場合、往復料金は時期や航空券の種類や時間・購入のタイミングによってかなり異なっているようです。
そのため、一概には値段はいくらだと明確に言うことはできないのですが、それでも私たちが調べた範囲では
- ローシーズン:6万円代~
- ピーク時期(ゴールデンウイーク・夏休み・年末年始など):~15万円前後
というのがエアアジアX・ハワイのプレミアムフラットベッド(ビジネスクラス)の相場のようです。
これは私個人の感想ですが、いくら座席が良いとは言え、食事も普通の機内食ですし、LCCで6万円~15万円代となるとコスパ的にはどうかなあ・・・という印象です。
ただ、大手航空会社のハワイ往復の料金を見てみると、ピーク時では50万円~75万円辺りが相場(航空会社によって異なる)ですので、それを考えると、かなり安い値段でちょっとしたビジネスクラス気分を味わいたい、という方には良いのかとも思います。
特に、ハワイ線では8時間~9時間半ほどと飛行時間が長いため、フラットベッドで全身を伸ばして寝ていけるのは、かなり楽なのは間違いないでしょう。
では続いて、エアアジアXを利用してハワイに行く際の、関空のターミナルについて見ていきましょう。
エアアジアX・ハワイの(AirasiaX)は関空のどのターミナル?
結論から先に書いてしまうと、エアアジアXのハワイ行きの関西空港でのターミナルは、ターミナル1です。
関空はターミナルは1と2がありますが、エアアジアXはターミナル1の方になります。
航空券によっては、予定表に出発と到着のターミナルの番号が書いてあるのですが、私が体験している限り、LCCではなぜかターミナル情報が書かれていないことがほとんどだと感じています。
そのため、毎回LCC利用の際には、どの国でもどのターミナルから出発するのか探すのにひと手間かかって、ちょっと不便だと感じるところがあります。
いずれにしろ、関空からエアアジアXに乗ってハワイに行く際は、ターミナル1から出発しますので、ターミナル1の出国ロビーに行けばOKです。
私たちが実際にエアアジアXを利用して関空からハワイに行った際の搭乗記はこちらにあります。
正直な感想を述べていますので、これから行かれる方はぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ
日本人に人気のハワイに格安で行ける、関空発のLCCであるエアアジアX・ハワイ線について、手荷物や注意点、ビジネスクラスの往復料金、そしてターミナル情報についてまとめてみました。
エアアジアX・ハワイ線での荷物に関する注意点は
- チェックイン時に預ける受託手荷物は無料ではなく、あらかじめ購入する必要あり
- 重量制限は他の国々とは違い、1つのスーツケース(カバン)につき20kg以下
- もし20kgを超える場合、もう一つ荷物(20kg用)を購入する形になる
- 受託手荷物は1人2個まで
- 機内持ち込みの手荷物は、1人2個まで、計7kg
となっています。
ハワイ線では預ける荷物が1つにつき20kg以下でないとダメで、それを超えると別の荷物として用意をしなければならないため、注意が必要です。
また一般的に、エアアジアXを含めLCCでは現在のところ、カウンターで機内持ち込み手荷物が測られることはそれほど多くはない(係員の方による)と言えるのですが、ハワイ行きは厳しくなっており、測られることも少なくありません。
7kgを超えてしまうと、超過分として追加料金を支払わなくてはならなくなってしまったり、最悪の場合は持って行けないなんてこともあるようですので、事前に注意をして荷物をまとめておくのがおすすめです。
また、AirasiaXでは、エコノミーの優遇クラスとして「プレミアムフレックス」があり、更にちょっとしたビジネスクラスのような「プレミアムフラットベッド」があります。
往復の料金は時期により6万円代後半~15万円前後となっており、「大手航空会社のビジネスクラスだと手が出ないけれど、少しでも安い値段でビジネスクラス的な雰囲気を体験していみたい」と言った方には良いかと思います。
また出発は、関空のターミナル1になりますので、当日はターミナル1の出国ロビーに向かえばOKです。