韓国・釜山は意外と広く、名所や穴場スポットを入れると、50近くもの観光おすすめスポットがあります。
そのため、地域ごとにわかりやすく観光地をご紹介できるよう、この記事では釜山の中でも中心部の西面(ソミョン)の名所&穴場スポットを、おすすめの順にランキング形式でご紹介していきます。
ちなみに、こちらの記事は現在、韓国人の夫とともに釜山に長期滞在しながら、地元の方々の意見も参考にしながらまとめたものです。
そのため、ちょっとした裏情報なども含まれていますので、これから釜山に来られる方はぜひ参考にしてみて下さい!
釜山・西面とはどんなところ?
まず、西面の位置は地図で見るとこのような場所にあります。
地図で見てもわかる通り、釜山の中心部にありますね。
西面の特徴は、何と言っても交通アクセスの良さがあげられます。乗り換えに便利なため、釜山の色々な地域にもアクセスしやすくなっています。
そのため、釜山の色々な地域に観光に行く予定の場合、西面のホテルに泊まり、ここを起点にして移動するとどの方向にも行きやすくおすすめです。
また、釜山の中心部のため、ロッテ百貨店をはじめ大型デパートやショップ、グルメなどが多く集まっているエリアでもあり、特に若者に人気の街です。
地元の大学生に色々と訊いてみたところ、「オシャレな洋服を買うには西面!」とのことで、やはり西面は活気あふれる若者の街だと言えます。
とは言っても、西面は若者だけでなく、どの年代にも楽しめる要素がつまっていますので、やはり旅行者には必見のエリアです。
それでは、西面でおすすめの観光名所や穴場スポットをランキング形式で見ていきましょう!
釜山観光・西面でおすすめの名所&穴場スポットランキング7選!
1位:☆定番☆ モクチャコルモッ(うまいもの横丁):美味しいグルメが勢ぞろい
有名度:★★★★★
おすすめ度:★★★★★
アクセスの良さ:★★★★★
所要時間:約15分~1時間半(食事をする場合)
最寄り駅:地下鉄1号線・西面駅(1番出口から徒歩約3分)
釜山全体の中でも、ここ釜山中心部・西面にあるモクチャコルモッ(うまいもの横丁)は、美味しいお店が勢ぞろい!
美味しい韓国食のお店めぐりをしたい方におすすめです。
上の図でもわかるように、モクチャコルモッ一帯には、それぞれチキンのお店が並んだチキン通り、テジクッパ(デジクッパ)やさんが並んだテジクッパ通り、トッポギやおでんなどの屋台が並んでいるトッポギ・おでん通りなどがあります。
その他、西面エリアには美味しい食堂がたくさんありますので、朝・昼・晩と楽しむことができます。
西面のおすすめの食堂については、別記事で詳しくご紹介していきますので、そちらもあわせて参考にしてみて下さい。
2位:☆定番☆ ロッテ免税店:高級品やお土産を買いたい方に人気
韓国語での読み方:ロッテ ミョンセジョム / 롯데 면세점
有名度:★★★★★
おすすめ度:★★★★☆
アクセスの良さ:★★★★★
所要時間:約30分~1時間半(ショッピングの種類による)
最寄り駅:地下鉄1号線・西面駅(駅から直結)
韓国のデパートと言えば、まずロッテ百貨店を思い浮かべる人も多いと思いますが、釜山で免税品を買いたい場合は西面にあるロッテデパートが便利です。
駅から地下道を通って直結で行け、高級品やブランド品、雑貨などのほか、地下では食料品も売っており、試食などもできますので韓国ならではのデパ地下を楽しむこともできます。
デパートに興味がない方は寄る必要はないとも言えますが、免税品やデパ地下に興味がある方にはおすすめで、特に地下はお土産を買って行くのに人気です。
3位:☆準穴場☆ 田浦カフェ通り:オシャレなカフェで若者に人気
韓国語での読み方:ジョンポ カフェゴリ / 전포 카페거리
有名度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
アクセスの良さ:★★★★★
所要時間:約20分~30分
最寄り駅:地下鉄1号線・西面駅(8番出口から徒歩約10分)、2号線・田浦駅(7番出口から徒歩約3分)
上でご紹介したモクチャコルモッ(うまいもの横丁)からも歩いて行けるエリアで、オシャレなカフェが集まる田浦カフェ通りは、特に韓国の若者に人気のスポットです。
カラフルでポップな外装のカフェが多く立ち並び、若い女の子や若いカップルで賑やかなエリアです。
まだまだ観光客が少ないエリアで、実際、韓国人の若者やカップル、女子旅の人たちが多く訪れています。
西面の中心部でアクセスしやすいため、若者でなくとも、釜山のポップで賑やな雰囲気を見てみたい方におすすめです。
4位:☆穴場☆ 朝鮮通信使歴史館:日韓200年間の平和の足跡
韓国語での読み方:チョソン トンシンサ ヨクサグァン / 조선통신사 역사관
有名度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★★★☆
アクセスの良さ:★★☆☆☆
所要時間:約15分~30分
最寄り駅:地下鉄1号線・凡一駅(2番出口から、徒歩約20分)
何かと複雑な歴史を持つ日本と朝鮮半島ですが、日本の室町時代から江戸時代にかけて、200年もの間、互いに外交・文化交流が行われ友好関係を保っていました。
李氏朝鮮から朝鮮通信使と呼ばれる外交使節団が日本に計12回送られ、珍しい外国の使節団の行列を見ようと、日本でも連日人々が集まって大賑わいだったそうです。
当時、朝鮮通信使の一行は漢陽(今のソウル)を徒歩で出発し、日本に近い釜山から船に乗って日本へと渡って行ったことから、その記録や交流を記念した歴史博物館がここ釜山にあります。
この歴史館は2階建てで、規模自体はそれほど大きくはありませんが、約200年もの間一度も戦争がなく、平和な時代を保っていた先人たちの歴史に触れることができます。
中には展示品や液晶パネルがあり、またオーディトリアムも用意されています。
職員の方々は日本語がお上手で、また記念品も色々と下さり、とても親切ですよ。
また博物館の隣には、朝鮮通信使が出航する前、実際に海の安全祈願の儀式をしていた建物「永嘉臺」が復元されたものもありますので、当時釜山から海を渡って日本へと向かっていった人々の様子や気持ちに思いを巡らすこともできます。
アクセスは地下鉄から若干距離がありますが、裏には緑の生い茂った子城台(釜山鎮支城)もあり、周囲を散歩しながら行くこともできます。
また帰りには、徒歩圏内に安くて美味しいカンジャンケジャンの隠れたおすすめ店がありますので(詳細はグルメ記事でご紹介!)、時間がある方に是非おすすめしたいスポットです。
5位:☆準穴場☆ 釜山鎮市場:韓服やビーズなど手工芸用品の市場
韓国語での読み方:プサン ジンシジャン / 부산 진시장
有名度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
アクセスの良さ:★★★★★
所要時間:約20分~30分
最寄り駅:地下鉄1号線・凡一駅(1番出口から徒歩約5分)[※ 鎮市場駅ではないため、注意!]
韓服や布、子供服、ビーズなど手工芸用品が勢ぞろいの市場で、4階建てのビルにはお店がビッシリと並んでおり、グルリと回って見学をするだけでもなかなか面白いスポットです。
4階(屋上)は野外駐車場で、ちょっとした眺めが見えるビュースポットもありますが、眺めはそれほどでもありませんので、中でのショップ巡りに時間を使うのがおすすめです。
この釜山鎮市場では、韓服をリーズナブルな値段で買え、既製品もオーダーメードも両方可能です。
オーダーメイドの場合、数日以内に宿泊先のホテルに届けてくれるお店が多く、また中には日本に発送してくれるお店もあります。
値段は既製品の韓服で安いものであれば5万ウォン(約5,000円)前後のものもあり、オーダーメイドのものでも15万ウォン前後(約1万5千円)から買え、質がしっかりしている上にとてもリーズナブルでお得です。
色も豊富で、上下の色のコンビネーションも無数にあり、自分では思いつかなかったような色の組み合わせもお店の方がアドバイスしてくれますので、自分好みのものを選ぶことができます。
地下1階の韓服ショップは若干値段が安いものが多く、地上1階のお店はより高級な韓服を扱うお店が多くなっています。
建物は古さが感じられるところがあるのですが、手芸好きの人や韓服好きにはワクワクしてしまう市場です。
地下鉄1号線の凡一駅から歩いて5分程度とアクセスも良いため、興味がある方はぜひ足を運んでみて下さい。
6位:☆穴場☆ 虎川村:カラフルな村で昼も夜も景色が楽しめる
韓国語での読み方:ホチョンマウル / 호천마을
有名度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★★☆☆
アクセスの良さ:★★★☆☆
所要時間:約30分~40分
最寄り駅:地下鉄1号線・西面駅などからバス(87番が便利)
近年の釜山の人気観光スポットと言えば、「韓国のマチュピチュ」と呼ばれている甘川文化村が有名ですが、釜山の中心部・西面付近にもその甘川文化村に似た村「虎川村(ホチョンマウル)」があります。
こちらはミニ甘川文化村といった感じで、こじんまりした区域ですが、韓国のいくつかのドラマの撮影に使われているため、韓国の若者の間で話題となっていたスポットです。
急斜面に段々に建てられたカラフルでオシャレな家が特徴的で、昼間はパステルカラーの色が可愛らしく、夜は家の明かりが一面にきれいに輝く夜景スポットとなっています。
展望台のところにはカフェもあり、ちょっと面白いマスターがコーヒーや紅茶を入れてくれますので、しばしゆっくり休むこともできますよ。
ちなみに、マスターは韓国語のほか英語も堪能で、とても面白い方です!
まだまだ観光客にはあまり知られておらず、甘川文化村のように人も多くありませんので、穴場的なスポットだと言えます。
ちなみに、村の名前からもわかるように、昔はこの辺りは虎が多かったそうで、村の壁画の至るところにも可愛らしいトラの絵が描かれています。
ここは普通に住民が暮らしているエリアのため、訪れる際はできるだけ静かに、周囲に配慮しながら見学するようにしましょう。
7位:☆穴場☆ 荒嶺山展望台:夜景が美しい絶景・夜景スポット
韓国語での読み方:ファンリョンサン チョンマンデ / 황령산 전망대
有名度:★★☆☆☆
おすすめ度:★★☆☆☆
アクセスの良さ:★☆☆☆☆
所要時間:約30分~1時間
最寄り駅:地下鉄2号線・金蓮山駅(または楊亭駅)からタクシー
荒嶺山(ファンリョンサン)は、知る人ぞ知る、夜景が非常にきれいなスポットなのですが、アクセスが困難なところがあるため、ランキングでは7位にしてあります。
地下鉄・金蓮山駅または楊亭駅からタクシーを使って行く必要があるのですが、タクシーの運転手さんでも行きたがらない人も少なくなく、なかなかタクシーがつかまらないことがあります。
また帰りも問題で、カカオアプリなどでタクシーを呼んでも、なかなか来てくれないことも珍しくありません。
展望台のところから山の麓までは歩いて30分~40分ほどのため、帰りは下り坂を歩いて下って行ける距離ではあるのですが、何しろ夜は森の中で真っ暗となるため、車にぶつからないように気をつける必要もありますし、また念のため治安のことも考えると、真っ暗な中を歩いて降りるのはあまりおすすめできないところがあります。
実際、このスポットは地元の韓国人に人気なのですが、みな自家用車で来ているのがわかります。
そのため、タクシーを使って行く場合、できればタクシーの運転手さんと交渉して、そのまま待ってもらい、同じタクシーで下まで戻るのがおすすめです(私たちはこの方法をとりました)。
夫から、ここは絶景の夜景スポットだと聞いて楽しみにしていたのですが、先日行ってみると、晴れの日なのに夕方から急に酷い霧が出てしまい、残念ながらこの写真のような眺めとなってしまいました。
タクシーの運転手さんに訊いてみたところ、釜山は海の街のため、どうしても海からの水分が原因で、たまにこのように濃い霧が発生してしまうことがあるのだそうです。
このように、アクセスの悪さと天候に左右されるところが難点ではあるのですが、天候の良い日には非常にきれいな夜景が見られると密かに人気のスポットですので、興味がある方は挑戦してみて下さい。
では続いて、これまでご紹介してきたおすすめスポットの位置関係を簡単に地図で把握しておきましょう!
釜山・西面のおすすめ観光スポットの位置&地図
上では、釜山・西面のおすすめ観光スポットとして、7選をご紹介しましたが、それぞれの位置は地図で見るとこのようになっています。
虎川村や荒嶺山は駅からバスまたはタクシーに乗る必要があり、若干遠いのですが、それ以外のスポットは地下鉄から徒歩で行けますし、互いに近いため、移動もしやすく便利です。
日程に限りがあり、あまり釜山の他の地域に行けない方は、西面でも買い物やグルメ、オシャレな街、そしてちょっと足を伸ばせば自然の風景も楽しめますので、是非色々なスポットにも足を運んでみて下さい。
一味違った西面が体験でき、おすすめです!
まとめ
韓国・釜山の中心部・西面について、おすすめの名所&穴場の観光地をランキング形式でご紹介してみました。
西面は何と言っても釜山の中心地であるため、交通が便利で大型デパートやお店、グルメ、市場など何でも勢ぞろいです。
若者や女子旅ではオシャレなスポットやインスタ映えする写真スポットが人気ですが、甘川文化村のミニバージョンのような虎川村や、ポップな色合いのお店が多い田浦カフェ通りもおすすめです。
また、アクセスが難しいのが難点なのですが、足を伸ばせば、地元の韓国人の間で知られている夜景絶景スポットの荒嶺山展望台もあります。
一味違った西面を体験してみたい方は、こういった穴場スポットもおすすめです。