台湾の九份は、映画『千と千尋の神隠し』の雰囲気に似ていると大人気の観光スポットです。
ですが、九份は台北から少し離れたところにあり、九份の中心地・老街まではアクセスが若干不便なところがあります。
そのため今回の記事では、実際の筆者の体験をもとに、台北から九份までの行き方と帰り方として、バス・電車・タクシーでのアクセス方法について詳しく解説をしていきます。
それぞれの乗り場や最寄り駅・時刻表のほか、料金や相乗り・チャーターの場合の値段など、所要時間を含め、何分かかるのか、タイプ別にも解説をしていますので、参考にしてみて下さい。
また、九份観光のついで十分まで行きたい方も少なくないと思いますので、九份から十分の行き方についてや、自力で行くのが不安な場合や、できるだけ楽に行きたい場合におすすめの現地オプショナルツアーや個人ツアーもご紹介しています。
そして最後に、九份観光の豆知識として、おすすめの観光スポットや天気・服装について簡単にまとめていますので、参考にして頂ければと思います。
ではまずは、九份に自力で行くために知っておく必要のある、九份の中国語での読み方や英語表記についてから見ていきましょう。
九份ってどんなところ?中国語での読み方&英語表記も知っておくと便利!
九份ってどんなところ?
九份は台湾北部の、山あいにある観光地です。
首都台北からも日帰りで行くことができ、そのレトロな街並みと独特のステキな雰囲気が人気です。
また、冒頭でも触れたように、映画『千と千尋の神隠し』の舞台となったと噂されるほど、雰囲気がよく似ているスポットもあります。
九份の読み方
そんな九份、日本語では「きゅうふん」と呼んでいますが、現地台湾で自力で九份に行くには、中国語の発音を知っておかないとならないですね。
中国語での発音は、カタカナで表すとすると「ジョウフェン」といった感じの響きになります。
九份の中国語の発音「ジョウフェン」
ちなみに、観光マップなどでの英語表記は大抵 ”Jiufen" (場合により ”Jioufen”)と書かれています。
そのため、現地では「九份に行きたい」という場合、「きゅうふん」ではなく「ジョウフェン」と言う必要があります。
ただ、日本人にとってちょっと紛らわしいのが、九份観光とともにランタン(天燈)上げで人気の観光スポット、「十分」(英語表記:Shifen)という地域があることです。
「十分」は日本語読みにすると「じゅうふん」になり、イントネーションなどは違うものの、九份の中国語読みである「ジョウフェン」に若干似ているところがありますね。
ですが、「十分」の方は、中国語読みでは「シーフン」となります。
十分の中国語の発音「シーフン」
九份は中国語読みで「ジョウフェン」、そして「十分」は「シーフェン」となりますので、間違わないように注意しましょう。
簡単にポイントをもう一度まとめておきます。
日本語読み | 中国語読み | 英語表記 | |
---|---|---|---|
九份 | きゅうふん | ジョウフェン(Jiǔfèn) | Jiufen/Jioufen |
十分 | じゅうふん | シーフェン(Shífēn) | Shifen |
ちなみに、台湾では可愛いお土産や美味しいお菓子など、女性にも男性にも人気のお土産がたくさんあります!
台湾で買える人気&おすすめのお土産42選については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、こちらも是非参考にしてみて下さい。
ではいよいよ、台北から九份までの行き方について見ていきましょう。
台北から九份までの行き方&アクセス方法は3種類
バス・電車・タクシーでおすすめはどれ?結論はバス!
九份のある場所は台北市内から離れており、地図で見ると場所はこの辺りになります。
台北から九份までのアクセス方法としては
- バス
- 電車
- タクシー
の3つの方法があります。
台北から九份まで何分?それぞれのアクセス方法の特徴!
それぞれメリット&デメリットがあり、向いている人とそうでない人がいますので、まずそれぞれのアクセス方法の特徴を簡単にまとめてみます。
アクセス方法 | バス番号:1062 | バス番号:965 |
---|---|---|
乗り場 | MRT忠孝復興駅 | MRT西門駅 |
料金(片道) | 98元(約353円) | 90元(約324円) |
所要時間 | 約1時間30分 | 約1時間20分 |
運行間隔 | 10分~30分間隔 | 30分~60分間隔 |
こんな人におすすめ | ・乗り換えなしでスムーズに行きたい ・比較的安く早く行きたい ・MRT忠孝復興駅が近い | ・乗り換えなしでスムーズに行きたい ・比較的安く行きたい ・MRT西門駅が近い |
アクセス方法 | 電車+バス/タクシー |
---|---|
乗り場 | 鉄道台北駅 → 瑞芳駅 瑞芳駅からバス/タクシー |
料金(片道) | 電車:49元~67元(約176円~241円)[電車の種類による] バス:15元~24元(約54円~86円) タクシー:205元(約738円) ⇩ 合計:64元(約230円)~272元(約979円) |
所要時間 | 約50分 + 約12分 ⇩ 合計:約1時間 (ただし、乗り換えなどで時間がかかるため、実際は1時間15分ほど) |
運行間隔 | 20分~(時間帯により、1時間以上ない場合も) |
こんな人におすすめ | ・台湾の列車に乗ってみたい ・鉄道駅が近く |
アクセス方法 | 一般タクシー | チャータータクシー | 相乗りタクシー |
---|---|---|---|
乗り場 | 台北市内各所 | 指定場所 | MRT忠孝復興駅など |
料金(片道) | 約1,200元(約4,320円) | 約3,500元~5,500円(約12,600円~19,800円) | 200元~250元(約720円~900円) |
所要時間 | 約40分~50分 | 約40分~50分 | 約40分~50分 |
運行間隔 | 随時 | 随時 | 随時 |
こんな人におすすめ | ・とにかく楽に行きたい ・人数が多い | ・とにかく楽に行きたい ・行きも帰りも安心が欲しい ・人数が多い | ・楽に行きたい ・他の人と相乗りもOK |
それぞれメリットとデメリットがあるのですが、この中で料金や時間、利用しやすさなどを総合的に判断すると、一番おすすめなのはバスで行く方法です。
そのため、まずはバスで行く方法について解説をし、その次にそれぞれ電車やタクシーで行く方法についても解説をして行きます。
台北から九份までのバスでの行き方&アクセス方法
台北から九份まで行くのに一番のおすすめは、このバスで行く方法なのですが、メリットをまずあげると
- 料金が安い(98元/約353円)
- バスの本数も比較的多くある(10分~30分間隔)
- MRTの駅のすぐそばにバス乗り場があり、アクセスしやすい
- バスに乗りさえすれば、そのまま座っているだけで九份に着く(乗り換え不要)
- ほとんどの乗客が九份で降りるため、心配不要
- 初心者でも利用しやすい
といった点があげられます。
逆にデメリットをあげるとすると、道路の混雑状況によっては到着に遅れが出る場合がある、といった点くらいです。
普通であれば、大体1時間20分~30分ほどで着きますので、所要時間や料金の安さ、そして運行の頻度と便利さを考えると、初心者にも利用しやすいこのバスでの行き方がおすすめです。
ではまず、バスの乗り場についてまず見てみましょう。
台北から九份へ行くバスは2種類
行きのバス停のおすすめ
台北市内から九份に行くバスは2種類あり、特に観光客が利用しやすいバス停は
- MRTの忠孝復興駅(バス番号:1062)Googlemapで位置を確認
- MRT西門駅(バス番号:965)Googlemapで位置を確認
になります。
西門駅の方が所要時間が10分ほど短いため、西門駅の近くに宿泊している方などは西門駅からのバスを利用するのが便利です。
ただ、この西門駅から出ているバスは本数が少ないため、タイミングによってはMRTの忠孝復興駅まで行って、そこからバスに乗ってしまった方が早く着くこともあります。
そのため、下でご紹介する時刻表を参考に、どちらの駅からバスに乗るのが良さそうか、検討してみて下さい。
では次に、台北から九份へ行くバスの時刻表について見ていきましょう。
台北から九份へ行くバスの時刻表
バスが来るタイミングによって、忠孝復興駅からバスに乗るか、西門駅からにするか決めたい方もいるかと思いますので、それぞれのバス停の時刻表を載せておきます。
忠孝復興駅発のバスの時刻表
上のサイトに行くと、まず2017年から1062番のバス停が現在の忠孝復興駅2番出口になった旨の案内文が書かれていますが、その下にスクロールしていくと、ページの最後に時刻表があります。
図の左側の「平常日」が平日、右側の「星期例暇日」は土日祝日の時刻になります。
その中でも、それぞれ左端(緑色)の部分が台北(忠孝復興駅)発の時刻になりますので、ここを確認するようにして下さい。
ちなみに、時間の横に「瑞」と書かれているのは、途中の瑞芳(ルイファン)駅止まりのバスになりますので、九份に行きたい場合、そこからさらにバス(またはタクシー)で行く必要があります。
詳しくは、下の電車の行き方の後半部分と同じになりますので、そちらを参考にして見て下さい。
ただ昼間の時間帯の場合、多くのバスが九份経由の金爪石(ジングァーシー)行きとなっていますので、大方そのまま直通で行けますので大丈夫です。
次に、西門駅発のバスの時刻表について解説をしていきます。
西門駅発のバスの時刻表
西門駅発で九份に向かうバス・965番の場合、時刻表というものはありません。
そのため、運行間隔や道路状況などをふまえ、タイミングが重要になります。
平日は朝6時から夜9時まで、土日祝日は朝7時から夜9時まで運行しており、運行間隔は次のようになっています。
- 平日ピーク時:30分~40分間隔
- 平日オフピーク時:40分~60分間隔
- 土日祝日:30分~40分間隔
詳しくは、下の台北客運(台北バス)のサイトにも記載があります。
また、停車するバス停の名前も一覧になっていますので、西門駅だけでなく、宿泊している地域によっては他のバス停から乗るのも便利です。
上の路線図は(写真をタップすると大きくなります)、見やすくするために始発のバス停周辺と途中の瑞芳駅から最後の部分のみを表示しており、その間のバス停をカットした形で表示してあります。
そのため、停車するバス停すべてを見たい方は、下の台北客運のサイトでご確認下さい。
忠孝復興駅から九份行きのバスに乗る方法
MRTの忠孝復興駅に着いたら、2番出口を目指します。
ちなみに、この忠孝復興駅の両隣の駅はそれぞれ「忠孝新生駅」と「忠孝敦化駅」と、みな最初の2文字が同じ「忠孝」のため、間違った駅で降りないように念のため注意しましょう。
忠孝復興駅で、この2番出口を目指して歩いて行きます。
2番出口を出ると、このように広い空間になっていますので、そこを外に出て右側に行きます。
するとすぐ先の左側にバス停がありますので、そこでバスを待っていればOKです。
ちなみに、そこで九份行きのバスを待っていると、色々と親切に教えてくれる人がいますが、ついでに乗合いタクシーに乗らないかと訊かれます。
必要なければ断れば大丈夫で、それ以降は特にしつこく誘ってくるようなことはありません。
断った後も親切で、なぜか乗客をバスにちゃんと誘導してくれたりもしており、ちょっと不思議な方々です。
もし他に一緒に乗合タクシーに乗ってもいいという乗客がいた場合、こういった乗合いタクシーに一緒に乗るのも一つの方法です(ただ、バス停にも注意書きがありますが、安全のため、タクシーを含め、合法の交通機関を利用するようにしましょう)。
詳しくは下のタクシーの乗り方のところで触れていますので、参考にしてみて下さい。
忠孝復興駅から九份行きのバス情報まとめ
- 乗り場:MRT忠孝復興駅の2番出口を出て右側すぐ先(徒歩約10秒)
- 料金:98元(約353円)
- 支払い方法:悠遊カード(Easy Card)、現金(現金はおつりが出ないため、定額を準備)
- 所要時間:約1時間30分
バスは乗る時に料金を払います。現金の場合、おつりは出ないため、ぴったりの額を用意しておきましょう。
Easy Cardの場合、乗る時と降りる時の2回端末に当てます。
では次に、MRTの西門駅からバスに乗る行き方について解説をします。
西門駅から九份行きのバスに乗る方法
MRTの西門駅に着いたら、2番出口から出ます。
ちなみに、西門駅で2番出口に行く地下道にはコインロッカーがありますので、荷物を預けたい方はここで預けることもできます。
2番出口を出たら、そのまま真っすぐに(道路が自分の右側にある形で)大通りを歩いて行きます。
途中で一度、横断歩道を渡り、更に前方へと歩いて行きます。
すると、「捷運西門站」と書かれたバス停があり、その下に「965 往 金爪石」と書かれていますので、そこでバスを待ちます。
ちょうど國軍文藝活動中心という建物の前にあります。地下鉄の2番出口から徒歩で2~3分ほどで着きます。
ちなみに、バス停に書かれている「金爪石」というのは、九份から更に10分ほど奥にあるバス停ですので、この965番に乗り、九份で降りればOKです。
西門駅から九份行きのバス情報まとめ
- 乗り場:MRT西門駅の2番出口を出て前方右側、大通り沿い(徒歩約2~3分)
- 料金:90元(約324円)
- 支払い方法:悠遊カード(Easy Card)、現金(現金はおつりが出ないため、定額を準備)
- 所要時間:約1時間20分
ではバスに乗ってからの注意点と、九份でバスを降りる場所について見ていきましょう。
九份のバスの下車場所
バスに乗ったら、約1時間20分~30分ほどで到着します。バスでは必ずシートベルトを締めるようにしましょう。
下車するバス停は「九份老街」(ジョウフェン ラオジエ)です。
バス停に近づくと、運転手さんが「ジョウフェン ラオジエ!」と大声で言ってくれますし、またほとんどの乗客がここで降りますので、わかりやすいので大丈夫です。
また、最後の辺りは曲がりくねった山道が続きますので、車酔いが心配な方は酔い止めなど対策をするのも良いかと思います。
ちなみに、私もかなり車酔いしやすい方なのですが、九份行きのバスでは特に問題ありませんでした。
ただ、やはり曲がりくねった道を走っていくため、車内でスマホを見たり、本を読んだりすると余計に車酔いしやすくなりますので、心配な方は気をつけた方が良いでしょう。
では続いて、台北から電車に乗って九份に行く方法について解説をして行きます。
こちらもチェック
台北から九份までの電車での行き方&アクセス方法
電車のメリットとデメリット
台北から九份まで行くのに一番安い方法が、電車で行く行き方です。
ただ電車で行く場合、電車にいくつか種類があり、場合によっては九份に停まらないことがあるなど、初心者にとっては若干わかりずらいところがあります。
また、台北から電車に乗っても九份まで直通で行けるわけではなく、途中からはバスやタクシーに乗り換える必要があります。
そのため、わかりやすさや乗り換えの手間、その他、乗り換えにかかる時間などを総合すると、初心者にはあまりおすすめできません。
ただ、「どうしても台湾の鉄道に乗ってみたい!」という方もいるかと思いますので、電車を利用した行き方についても簡単にまとめておきます。
台北から九份までの電車での行き方の手順
台北から電車に乗って九份まで行く場合、以下のようなステップで行く形になります。
- 鉄道の台北駅で瑞芳(ルイファン)駅までの切符を買い、瑞芳駅まで行く
- 瑞芳駅でバスまたはタクシーに乗り換え、九份老街まで行く
それぞれの手順について、見ていきましょう。
1.台北駅から瑞芳駅まで行く
台北から瑞芳までの切符を購入
まず、台北駅(中国語表記:臺北站)で、瑞芳駅までの切符を買います。
台北駅には、いくつか異なった路線があり紛らわしいのですが、瑞芳駅に行きたい場合、台鐵(TRA)と書かれている場所をめざします。
切符は自動販売機でも買えますし、また窓口でも買うことができます。
自動販売機で買う場合、
- 切符の枚数
- 列車の種類
- 切符の種類
- 目的の駅
をボタンで選びます。
この中でややこしいのが、列車の種類です。
「自強」「莒光」「復興」「區間車」と選ぶようになっているのですが、違いは快速電車や各駅に停まる電車などで、初心者にはわかりずらいところがあります。
確実に九份に泊まるのが、各駅停車の「區間車」になります。
また、券売機の横には中国語と英語で切符の買い方が書いてありますので、こちらを見ながら買うこともできます。
こちらは、電車の料金表です。列車の種類ごとに料金が異なり、赤枠で囲ったところが瑞芳駅までの料金になります。
このように、列車の種類は様々あり、九份には停まらないものもあります。
そのため、初心者の場合は本数が多く、また確実に停まる各駅停車の「區間車」を選ぶのがわかりやすくおすすめです(念のため、電車の時刻表を下に載せていますので、参考にしてみて下さい)。
または自動販売機ではなく、窓口で買えば九份に泊まる列車を教えてもらえますので、スムーズに買えます。
ちなみに、改札口付近にはこのような駅弁のお店もあり、地元台湾人にも人気です。
台北駅から瑞芳駅までの電車の所要時間と時刻表
電車でかかる時間
まず、電車(各駅停車)で行く場合の所要時間ですが、台北駅から瑞芳駅まで約50分で着きます。
その後、そこから更にバスまたはタクシーに乗り換えて九份に行くのですが、そこから更に12分ほどかかります。
その際、バス停までの移動時間(徒歩で数分)やバスが来るタイミングなど、諸々と時間がかかりますので、台北から九份に着くまでの電車+バス(またはタクシー)すべてを合わせた時間ですと、トータルで1時間15分ほどは見ておいた方が良いでしょう。
そのため、あらかじめ電車の時刻表で出発時刻を調べておき、トータルでかかる時間をふまえて、電車で行くのが良いか、上でご紹介したバスで行くのが良いか検討するのがおすすめです。
また下でも触れていますが、特にゴールデンウイークなど混雑時には、バスが満杯で乗れないことがあります。
そのような場合、バスを何台が見送る必要があり、余計に時間がかかってしまうため、時間に余裕を持って計画を立てておくのがおすすめです。
電車の時刻表の調べ方
簡単検索の方法
台湾鉄路のサイトで、様々な電車の時刻表を調べることができます。
一番簡単な調べ方は、サイトの右上にある「駅名から検索」という空欄に、「台北」と「瑞芳」を入力し、日付を指定して検索する方法です。
するとその指定した日の列車の一覧が表示されますので、それぞれの列車番号を押すと、詳細を見ることができます。
詳細のページでは、その列車が停まる駅がすべて表示されており、それぞれの駅の到着時間(「到」と表示)と出発時間(「開」と表示)が記載されています。
カスタム検索の方法
上でご紹介した簡単検索のほか、カスタム検索もできます。
その場合、降車駅の項目のところでエリアを「平渓/深澳線」に設定し、駅名を「瑞芳」を選べばOKです。
切符を買ったら、電車に乗って瑞芳駅まで行きます。
各駅停車である「區間車」の場合、普通列車で特に座席指定はありませんので、早めにホームに並んでおくと、座っていくことができます。
では、電車で瑞芳駅に着いた後、そこからの移動方法について見ていきましょう。
2.瑞芳駅からバスまたはタクシーで九份まで行く
瑞芳駅に着いたら、駅を出て目の前の広場に出ましょう。
そこで更にバスかタクシーに乗り換えて九份まで行きます。
それぞれの行き方について、簡単に説明をしておきます。
瑞芳駅からバスで九份まで行く方法
瑞芳駅から九份まで行くバスのバス停は、瑞芳駅から歩いて200メートルほどのところにあります。
まず、駅前の広場に出たら、その目の前の道路を左側へと歩いて行きます。
九份行きのバス停は道路を挟んだ反対側にありますので、道路を渡れるところで渡っておきましょう。
数分歩くと、右側にちょっとしたスペースがあるバス停があり、多くの観光客がいますので見つけやすいでしょう。
混んでいる場合、バスを1台~2台ほど見送る必要がある場合もありますので、急いでいる場合は下でご紹介するタクシーがおすすめです。
バスの料金は路線によって異なりますが、15元~24元(約54円~86円)で、約10分ちょっとで九份のバス停、「九份老街」(ジョウフェン ラオジエ)に到着します。
続いて、瑞芳駅からタクシーで九份まで行く方法について解説をしていきます。
瑞芳駅からタクシーで九份まで行く方法
瑞芳駅からバスに乗るのが面倒な場合、タクシーで行くとスムーズに行けます。
タクシー乗り場は瑞芳駅の目の前の広場にありますし、また、料金も九份まで205元(約738円)と決められています。
バスと比べるとかなり高いですが、数人で一緒に行くのであれば割安ですし、スムーズに移動できます。
また相乗りもよく行われており、他の観光客の方たちと一緒にタクシーで行かないかと誘われる場合もあります。
その場合、相場は大体1人200元となっていますので、万が一300元などと言われた場合、断るか値段交渉をした方が良いでしょう。
では続いて、台北から九份まで最初からタクシーで行きたい方のために、タクシーでの行き方についても解説をしていきます。
台北から九份までのタクシーでの行き方&アクセス方法
台北から九份までタクシーで行く場合、料金は一番高くはなりますが、人数が多い場合や時間や労力を節約したい方には向いている方法です。
タクシーの場合、3種類の方法があり
- 一般タクシー
- チャータータクシー
- 相乗りタクシー
があります。
それぞれ、簡単に見ていきましょう。
台北から九份まで一般タクシーで行く方法
台北市内からタクシーで九份まで行くのであれば、基本的に市内のどこからでもタクシーを拾っていくことができます。
ただ九份までは距離があるため、運転手さんによっては乗車拒否をされることもありますが、そういった場合は他のタクシーを探せばOKです。
料金の相場は大体1,200元(約4,320円)ほどで、所要時間は約40分~50分になります。
台北と九份間を往復で個人チャータータクシーで行く方法
上でご紹介した一般タクシーのほか、最近人気なのが個人チャータータクシーで九份に行く方法です。
というのも、九份は特に夕方から夜にかけて混雑するのですが、特に休日や日本のゴールデンウイークなどの時期には、帰りのバスやタクシー乗り場には長蛇の列で、1時間以上待つことも珍しくないためです。
そのため、行きだけでなく帰りのことも考え、タクシーをチャーターして行ってしまう方々も増えています。
チャータータクシーでは、例えばこのようなサービスもあります。
kkdayは台湾の旅行会社ですが、日本語対応可能で、利用者の評判も良い会社です。
下でも詳しく解説をしていますが、私たちも様々な国でkkdayのツアーやWiFiレンタル、SIMカード購入などと、よく利用しています。
ちなみに、チャータータクシーではありませんが、台北と九份を往復してくれるシャトルバスサービスというのもあります。
こちらは個人チャーターとは違い、出発と帰りの時間が決められていますが、値段も安く、また行き帰りとも安心のため人気となっています。
➡ kkdayの台北 ― 九份往復シャトルバスサービス (約1,086円)
では続いて、相乗りタクシーについて見ていきましょう。
台北から九份まで相乗りタクシーで行く方法
上でも触れたように、MRT忠孝復興駅のバス停などでは、他の人々と相乗りでタクシーに乗ることもできます。
料金は大体1人200元~250元(約720円~900円)となっています。
中には白タクもあるため注意が必要ですが(バス停にも、注意を呼び掛ける注意書きがあります)、合法のタクシーを使った相乗りは観光客にも結構人気です。
では次に、九份から台北までの帰り方についても見ておきましょう。
九份から台北までの帰り方&アクセス方法
九份に無事着いたは良いけれど、帰りはどのように帰ればいいのか気になりますよね。
九份までの行き方として、上ではバス、電車、タクシーの3種類をご紹介しましたが、帰りの方法としておすすめなのは
- バス
- タクシー
になります。
それぞれ、乗り場と注意点について見ていきましょう。
九份から台北まで帰るバス乗り場と注意点
九份の帰りのバス乗り場の場所
九份から台北に戻るバス停は、2カ所あり
- 派出所の下にあるバス停
- 九份老街付近のバス停
があります。
地図で見ると、それぞれの位置はこちらになります。
派出所の下にあるバス停は、有名な阿妹茶樓(あめおちゃ)がある賢崎路の階段を降りて行ったところにあります。
また九份老街の方は、九份老街の入り口横にあるセブンイレブンの坂道を、更に上に100メートルほど歩いて行ったところにあります。
ただ、バスで帰るにはいくつか注意点があります。
九份の帰りのバスの注意点
どちらのバス停が良い?
観光客が回る一般的なルートは、九份老街の入り口(基山街)から観光をスタートし、『千と千尋の神隠し』の湯婆婆の屋敷に似ていると人気の阿妹茶樓(あめおちゃ)がある階段を降りて行って、派出所のそばにあるバス停からバスに乗って台北に戻って行きます。
そのため、夕方以降はその派出所下のバス停は長蛇の列になります。
また、その1つ手前のバス停(九份老街入り口付近のバス停)も乗客が多いため、そこでバスがいっぱいになってしまうと、派出所にあるバス停が飛ばされてしまうことがあります。
そのため、時間帯によっては1つ手前の九份老街の入り口にあるバス停まで歩いて行き、そこから乗った方が良いでしょう。
夕方以降、特に休日や日本のゴールデンウイークなどには帰りのバスを待つ人々が長蛇の列を成していますので、バスに乗るのにかなり長い間待たされることもあります。
そのため、時間には余裕を持って計画を立てておくのがおすすめです。
ただ、どうしても時期や時間帯によっては、どちらのバス停も長蛇の列で大変なことになってしまう場合があります。
そんな時におすすめなのが、次の方法です。
九份から空いているバスに乗る方法
九份からバスに乗ろうとすると、時間帯によっては非常に混雑していて、なかなかバスに乗れないことがあります。
そんな場合におすすめなのが、まず台北とは反対方向にある金爪石(ジングァーシー)までバスで行き、そこから1062番のバスに乗って戻ってくる方法です。
九份から金爪石まではバスで10分ほどのところにあり、こちらもおすすめの観光スポットです。
ですが、もし夕方で時間がない場合、ただ金爪石まで行き、そこからすぐに反対側のバス停から1062番に乗り、そのバスで九份を経由し台北まで戻ることもできます。
ちなみに、前回私たちもこの方法で戻ったのですが、バスは空いている上に座っていけるため、とても助かりました。
ただ最近では、韓国の番組が金爪石でロケを行った影響もあり、韓国人の観光客がかなり多くなっています。
そのため、韓国の休日などと重なった場合、こちらも観光客が結構多くなりますので、帰りのバスで座れない可能性もあります。
(2019年9月12日~15日は韓国のお盆休み)
ただそれでも、九份よりは断然空いていますので、こちらの方法もおすすめですよ。
金爪石から台北までのバスは、最終が21時30分となっていますので、この時間まででしたら、この方法で金爪石からバスに乗って九份を経由し、そのまま台北まで戻ることができます。
時刻表は、上でもご紹介したものと同じ表になりますが、金爪石発の台北行きのバスの時間を見るには、水色の「金爪石發車」という部分を見ればOKです。
では続いて、九份から台北までタクシーで帰る方法について見ていきましょう。
九份から台北まで帰るタクシー乗り場と注意点
九份から台北までタクシーで帰る場合、タクシー乗り場は九份老街の入り口付近にあります。
入り口横のセブンイレブンの坂を上に上がっていくと、そこにタクシーがたくさん停まっていますので、すぐにわかります。
混雑している時はタクシーもなかなか乗れないこともあるため、こちらも時間に余裕を持って計画しておくのがおすすめです。
また、夜9時以降になると人々もかなり少なくなるのですが、その代わり、タクシーの数も減ってしまいます。
そのため、台北に戻るのであれば、あまり遅くなりすぎないように注意した方が良いでしょう。
ちなみに、九份観光を十分に楽しむには、天候と服装に気をつける必要があるのを知っていましたか?
九份の旅に適した服装や天気の調べ方については、こちらの記事もチェックしておくと便利です。
>>> 九份の天気と服装!雨の確率や日没時間・混雑状況や寒い時の対策おすすめ
九份観光の場合、多くの方は午後遅くや夕方に行きますが、もし昼間に九份観光をした場合、その足でランタン上げで有名な十分まで行きたい方も少なくないかと思います。
そんな方のために、簡単に九份から十分までの行き方も触れておきます。
九份から十分までの行き方&アクセス方法
九份から十分までの一般的な行き方
九份から十分まで行くには、一般的にはバスと電車を乗り継いで行く必要があります。
そのため、行き方としては
- 九份から瑞芳駅までバスで行く(約12分)
- 瑞芳駅から電車で十分まで行く(約36分)
となります。
乗車時間はトータルで約50分ほどで、その他にも乗り換えのための時間がかかります。
図にもあるように、九份から瑞芳駅まで行くバスは多いのですが、瑞芳駅から十分まで行くローカル線が1時間に1本しかないため、時間によってはかなり待つ必要があります。
そのため、駅構内のインフォメーションセンターで次の電車の時刻を確認し、もし時間が空きすぎているようであれば、外のバス停でバスがあるかどうか確認するのがおすすめです。
駅構内には日本語のパンフレットもあり、係員の方々も親切です。
念のため、台湾鉄路の時刻表検索ページも載せておきますので、下のサイトで「瑞芳」から「十分」を入力して時刻を確認することもできます。
このように、瑞芳駅から十分に行く電車は本数が少ないため、タイミングによっては次にご紹介するバスやタクシーで行くと早く着けます。
続いて、瑞芳駅から電車ではなく、まずバスで十分まで行く方法について見てみましょう。
瑞芳駅からバスで十分に行く場合
次の電車まで時間がかなりある場合、時間帯によっては電車ではなく、バスで十分に行く方が早く着くことがあります。
846番のバスであれば行きやすいのですが、このバスも本数が少ないため、タイミングが合えば、ということになります。
瑞芳駅の駅前広場にバス停があり、そこでボランティアのおじさんがいて、十分行きのバスはどれか教えてくれます。
十分にバスで行く場合、バス停に「十分」と名のついたものが複数あるのですが、滝を見たい場合は「十分瀑布」で降り、ランタン上げをしたい場合、「十分寮橋」または「十分寮 」で降りればOKです。
続いて、瑞芳駅からタクシーで行く方法についても見ておきましょう。
瑞芳駅からタクシーで十分に行く場合
電車もバスも時間が合わず、できるだけ早く十分に行きたい場合、タクシーで行くこともできます。
タクシーは駅前のタクシー乗り場から行くこともできますし(料金は545元/約1,962円)、またUberを呼んで行くこともできます。
前回、私たちは瑞芳駅からUberで十分に行ったのですが、料金は390元(約1,404円)でしたので、Uberの方が大分安くおすすめです。
ここまで、台北から九份まで自力で行く方法について解説をしてきましたが、行き帰りの移動が面倒で、限られた時間にできるだけスムーズに観光をしたい場合、現地オプショナルツアーや個人ツアーに参加するのがおすすめです。
そこで最後に、おすすめの現地オプショナルツアーや個人ツアーをご紹介しておきます。
九份のオプショナルツアーや個人ツアーでおすすめは?
九份観光は、行きも帰りもスムーズにバスに乗れさえすれば、比較的楽に行き来できるのですが、雨が多いこともあり、日によっては雨に濡れたり、雨の中バスを長時間待ったり・・・といったことも珍しくありません。
そこで人気なのが、現地オプショナルツアーや個人ツアーに参加していく方法です。
これだと移動も楽な上、観光に集中できるため、できるだけ楽にスムーズに観光したい方におすすめです。
また、ツアーを誘導して下さるガイドさんに美味しいお店や見どころ、おすすめの写真スポットなども教えてもらえますので、より濃い九份観光を味わうことができます。
ツアーには団体ツアーと個人ツアーがありますので、それぞれおすすめをご紹介しておきます。
九份の現地オプショナルツアー(団体ツアー)
九份の現地オプショナルツアーの団体ツアーでおすすめなのが、こちらのkkdayのツアーです。
kkdayは台湾だけなく、世界の様々な国で旅行関連のサービスを展開しているのすが、もともと台湾の旅行会社のため、台湾現地のツアーは特に人気です。
私たちもこれまで、様々な国でkkdayのツアーはもちろん、WiFiレンタルやSIMカード購入など色々と利用していますが、日本語で予約でき、現地でのサービスも良くとても満足しており、おすすめの会社です!
九份の現地オプショナルツアー(個人ツアー)
上でご紹介した団体ツアーも良いのですが、団体ツアーの場合、スケジュールがあらかじめ決められています。
中には、より個人のスケジュールに合わせて観光をしたい方もいると思いますが、そんな方におすすめなのが現地の個人ツアーです。
個人ツアーですと、ガイドさんともより親密になれ、楽しく濃い現地体験をすることができます。
また個人ツアーの場合、ガイドさんとの相性が旅の印象を大きく左右しますが、下でご紹介する個人ツアーであれば安心です。
日本人の旦那さんと台湾人の奥さんが行っている個人ツアーで、現地事情に詳しい上、日本語がOKで、とても良い方々ですので大変おすすめです。
実は、私の中国語の先生でもあるのですが、とても人柄が良い方のため、安心しておすすめできますので、個人ツアーに興味がある方は一度連絡をしてみて下さい。
個人に合わせた相談やアレンジが可能で、一味違った九份が体験できますよ。
また九份だけでなく、他の観光スポットである十分や淡水、宜蘭、花蓮、台中等などのチャーターも可能になっています。
台北個人ツアーサービス:spcrsjp@gmail.com
最後に、九份観光に必要な、知っておくべき豆知識を簡単にまとめておきますので、参考にしてみて下さい!
九份早わかり!おすすめの観光スポットや天気・服装はどうすればいい?
九份の観光をするにあたって、まずおすすめの観光スポットは大きく分けると3つあります。
- 九份と言えばここ!お土産やグルメの中心地「基山街」
- 『千と千尋の神隠し』の舞台に似ていると大人気の「豎崎路」
- 「基山街」の上から見える、展望台
九份は小さな街ですので、バス停を降りたら、そこからは道なりに人たちに続いて歩いていけば、大まかな観光スポットはそのまま周れます!
街の両側いたるところにお店があり、お土産や食堂、食べ歩きできる美味しいグルメなどがたくさん売っていますので、歩きながらずっと楽しむことができます。
ちなみに、九份は山間にあることから天気が変わりやすく、雨が多いことで有名なスポットです。
そのため、季節による天候や服装にも注意が必要になってきます。
行く前に知っておくと便利な九份の天気や服装については、こちらの記事で詳しく解説をしていますので、こちらも是非参考にしてみて下さい!
まとめ
台湾・九份の台北からの行き方と帰り方について、バス・電車・タクシーそれぞれについてアクセス方法をまとめてみました。
ちなみに、九份の中国語での読み方は「ジョウフェン」で、英語表記は ”Jiufen” または ”Jioufen" になります。
料金も安く、また初心者にも利用しやすいのがバスで、一般的には九份に行くにはこのバスの利用がおすすめです。バスの場合、約1時間20分~30分で到着します。
バスの時刻表を参考に、計画を立てていくと良いでしょう。
ただ、ゴールデンウィークなど日本人観光客が多い場合、バスが満杯で数台見送る必要がある場合もありますので、時間には余裕をもって計画しておくのがおすすめです。
また、帰りも夕方以降は大変混雑しますので、一つ前のバス停まで歩いて行くか、または金爪石行きのバスに乗って終点まで行ってしまい、そこからバスに乗って戻ってくる方法も裏技としておすすめです。
また昼間、ランタン上げで有名な十分まで行きたい場合、九份から十分までの行き方としては、まずバスで瑞芳駅まで行き、そこから電車(またはバスやタクシー)で十分に行くことができます。
スムーズに乗り換えできれば、大体50分ほどで十分に行けます。
九份は自力でも十分行けますが、混雑している時期などで行きと帰りの便が不安な場合や、その他できるだけ楽に観光をしたい場合、現地オプショナルツアーや個人ツアーで行くのもおすすめです。
楽しい九份旅行になりますように!