グローバル時代の今、海外でも多くの日本人が活躍しており、テレビでもよく目にしますよね。
そんなことから、「海外でお仕事をしてみたい」という方も増えて来ています。
そこで今回の記事では、
- 日本人であることを活かせるお仕事(中には英語不要のお仕事も!)
- 海外への出張が多いお仕事
- 場所を問わず、日本でも海外でもできるお仕事
をメインに、日本人におすすめのお仕事の種類や職種一覧をご紹介します。
また、記事内でご紹介しているお仕事については、実際に海外でお仕事をしたことのある方々の実例インタビューも載せてあります。
こちらは、当サイトのスタッフや関係者の実例、または2018年10月~11月にかけて当サイトが行った、海外での仕事経験者に対するインタビューやアンケート調査に基づいているものです。多くの日本人女性も海外で活躍していますよ。
また記事の最後には、おすすめの海外転職・求人サイトもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
海外の仕事の種類別一覧
まず、「海外のお仕事」には、どのような種類があるのでしょうか。
それぞれ特徴があり、
- 海外で日本語のみを使用してするお仕事
- 海外で日本人であることを活かしたお仕事
- 海外出張の多いお仕事(拠点は日本)
- 日本でも海外でもできるお仕事(活動拠点を自由に選択可能)
などが考えられます。
それぞれ、個人の事情や家族の有無などによって向き不向きがありますが、職種によっては日本人女性も活躍できるグローバルなお仕事もあり、近年人気となっています。
上で挙げたお仕事の種類のうち、一番上の「海外で日本語のみでできるお仕事」については別の記事にまとめてありますので、そちらをあわせて参考にしてみて下さい。
それでは、今回の記事ではより幅広い「日本人であることを活かせるお仕事」、「海外出張の多いお仕事」、そして「日本でも海外でもできるお仕事」の3種類のお仕事について、それぞれ種類別に見ていきましょう。
中には、英語不要や未経験でもできるお仕事や求人もご紹介しています。
ここでご紹介している職種は以下の職種になります。
日本人であることを活かせるお仕事
- ホテルでのお仕事
- 日本語教師
- 発展途上国に貢献するお仕事
- 野生動物保護や環境保全に関するお仕事
- クルーズ船スタッフ
- 海外ウェディングコーディネーター
- 旅行代理店のスタッフ
- ツアーガイド
- 日系企業での事務や営業
- コールセンター
- 日本料理のシェフ・料理人
- 日本のお店の現地支店でのお仕事
- 外資系の会社の現地本社や支店で働く
- ダイビングインストラクター
- 留学カウンセラー
海外出張の多いお仕事
- 海外営業
- エンジニア・技術者
- 生産管理者
日本でも海外でもできるお仕事
- バイヤー&セラー(輸出入関係&越境EC)
- クリエイティブなお仕事(フリーランス)
- 現在の資格や専門性を海外でも活かす(保育園教諭、医療従事者)
なお、お仕事によっては参考のために求人サイトも記載してありますが、時期によっては募集が終了してしまう可能性もあります。
そういった場合、「こんなお仕事もあるんだ」と一例として参考にして頂き、この記事の最後にご紹介してあるおすすめの海外転職・求人サイト一覧の方で、似たお仕事がないか当たってみて下さい。
では、まずは「海外で日本人であることを活かしたお仕事」から見ていきましょう。
海外で日本人であることを活かしたお仕事
海外で暮らしながら現地でお仕事をする場合、その職種はありとあらゆるものがあります。
基本的に、ある程度の英語や現地語が必要なことが多いのですが、場合によっては日本語使用率が高いお仕事もあります。
海外のお仕事の場合、自分が行きたい国の現地求人情報を探すのも一つの手です。
ですが、よほどハイスペックな高待遇の求人でないと、雇用主からビザをサポートしてもらえないなどの問題が少なくなく、あまりおすすめはできません。
そこで日本人におすすめなのが、日本人向けに出されている日本語の求人サイトでお仕事を探す方法です。
こういったサイトの場合、ビザのサポートや福利厚生も整えられていることが多いため、おすすめです。
この記事の最後におすすめの求人サイトをまとめていますので、そういった求人・転職サイトも参考にしてみて下さい。
では、海外のお仕事の中でも、まずは日本人が活躍できるお仕事や日本人に人気の職種をいくつか見てみましょう。
ホテルでのお仕事
海外で日本人が活躍できる職種の一つとして、ホテル関係のお仕事があります。
様々な国の宿泊客が訪れる国や地域では、日本語が話せることが重宝されて採用されることもあります。
また、日本人が多く訪れる国やエリアなどでは、日本人宿泊客をメインにしているホテルも多数あり、日本人スタッフによるおもてなしやホスピタリティが必要となります。
そのため、そういったホテルでは日本語ができるスタッフが採用されています。
実例インタビュー
以前にスウェーデンのホテルのレセプション(受付)で働いていた、当サイトスタッフ(女性)の一例です。
勤務形態
勤務時間はシフトにより2交代制で、早番は朝7時~15時まで、遅番は午後15時~22時まででした。
週休2日でしたが、連続2日での休みではなく、2~3日おきに1日休みといった形でした。
給与
月給で約18万円でした
苦労した点
最初の頃、避難訓練など安全性についての教育と試験があったのですが、非常に細かい規則を覚え、正しく実行できるようになるまでに苦労しました。
またシフトによっては、遅番の次の日に朝番が入っている場合もあり、前日は夜中近くに家に帰り、翌朝は朝早い出勤のため、その組み合わせの場合は体力的にきつかったのを覚えています。
良かった点
日本人観光客を始め、様々な国の宿泊客と接することができ、楽しかったです。
また、勤務中の昼食や夕食はホテルの社員食堂で無料で食べられたため(とは言っても、ホテルでお客様に出している料理とは別のもので、従業員用の割と質素なものでしたが)、便利でした。
日々、お客様に喜んでもらえると、大きなやりがいと喜びを感じました。
このように、ホテルのお仕事は様々な国のお客様と触れる接客業務のため、お客様の満足にやりがいがある方には向いていますね。
日本語教師
海外で、日本語を学びたい人々を対象に、日本語を外国語として教える日本語教師という仕事もあります。
日本語という言語だけではなく、日本の文化なども海外へと紹介することができる、やりがいのあるお仕事です。
私は、カナダの公立高校で日本語教師アシスタントをしていた経験があります。
そこでは、日本語を選択科目として選んだ生徒さんたちに日本人女性の先生が日本語を教えていました。
私はアシスタントとして働いていましたが、私が日本の若者たちの青春を語る上で一度は出てくるであろう、「日本のバレンタインデー」の話などをすると、とても興味を持って聞いてくれました。
実例インタビュー
こちらは、韓国で以前に日本語教師として働いていた日本人男性の一例です。
勤務形態
いくつか現地の塾のようなところで、非常勤として働いていました。
日によってスケジュールが違い、午前中3時間の授業の日もあれば、夕方~夜に授業の日もありました。
給与
報酬は学校により若干異なっていましたが、1時間当たり1万5,000ウォン(約1,500円)前後でした。
辛かった点
報酬は授業時間に対して支払われるのですが、授業のための準備時間に結構時間がかかったため、そういった時間も含めると時給にするとあまり良い金額ではありませんでした。
また、非常勤のため、他の学校とのスケジュールの兼ね合いに気を使うところもありました。
また、一日のうちに別々の学校で授業がある場合、その移動時間に時間がかかったり、若干効率の面でもったいないと感じることもありました。
良かった点
生徒さんの日本語能力が上達したのが感じられた時は、とても嬉しかったです。
また、日本に興味を持ってくれているのを感じられるのは、やはり嬉しく、自分ももっと頑張ろうという気持ちにさせられました。
日本語教師のお仕事は、授業時間以外にも準備や課題の添削・試験の採点などに時間がかかり大変な点もありますが、日本語や日本の文化を海外の方々に伝えたいという想いがある方にはやりがいがあり、おすすめだと言えます。
例えば、こちらにはカンボジアでの日本語教師の求人が出されています。
発展途上国へ貢献するお仕事
発展途上国の開発援助など、現地の人々の暮らしや発展のために貢献するお仕事です。
業種は農業、教育、インフラ、技術、医療など多岐に渡り、自身の専門分野を活かして専門家として派遣される場合もあれば、現地でボランティアとしてお手伝いをする場合もあります。
現在、様々なNPO団体があり、そういった団体を通して開発途上国の援助業務に携わることができます。
ここでは、中でも特に有名な団体、JICA(国際協力機構)をあげておきます。
JICAでは、職員として働く方法とボランティアとして活動する方法があり、公式サイトで募集要項を確認することができます。
JICAの職員として働く
JICAの職員となるには、大きく分けて新卒採用と社会人採用の2つの種類があります。
それぞれの詳しい応募要項については、こちらのページに記載があります。
JICAのボランティア活動
JICAのボランティアプログラムとして、青年海外協力隊とシニア海外ボランティアがあります。
青年海外協力隊の年齢は20歳~39歳が対象、シニア海外ボランティアは40歳~69歳の方が対象となっています。
詳しい応募要項については、こちらのJICAの公式サイトに記載されています。
実例インタビュー
JICAの海外青年協力隊のボランティアで、ウズベキスタンの保育園で活動していた日本人女性の一例です。
勤務形態
ボランティアのため、特に決まった勤務時間というものはありませんでした。
私の場合、月・水・金に1コマ1時間程度の折り紙の授業を担当しており、その時間だけ出勤すれば良いという形でした。
給与
現地では生活費が350ドル(約3万9,000円)、家賃として400ドル(約4万5,000円)もらっており、同時に日本の口座には月に5万円近くが振り込まれていました。
苦労した点
言語ができず、バカにされることが辛かったです。
良かった点
ボランティア活動を通し、国際交流ができたことが楽しかったです。
ボランティアであっても、このようにある程度生活に必要な報酬が払われることもあります。
また、現地の方々と馴染むのに苦労する場合もありますので、ボランティアであってもしっかりとした意志と覚悟で応募をするようにしましょう。
ボランティア活動がきっかけで、その後新たなお仕事の道が開けるケースもありますし、現地の方々の生活の発展に寄与することに喜びを感じられる方であれば、おすすめです。
野生動物保護や環境保全に関するお仕事
野生動物保護のお仕事は、グローバルで活躍できます。
専門知識が必要となりますので、多くの場合、段階を踏んでの活躍となりますが、ボランティア活動などもあり、日本人も参加できます。
例えば、以下のような団体が野生動物の保護活動を行っており、時折、スタッフやボランティアが募集されていることもあります。
WWFジャパン
野生動物保護活動と言えば、真っ先に名前があがるのがWWF(世界自然保護基金)です。
誰もが一度は目にしたことのある、パンダのロゴで有名ですね。
WWFは世界100か国で活動をしており、日本支部もあります。
公式サイトでは採用情報も掲載されているため、野生動物保護や環境保全に関わるお仕事をしたい方は、定期的にチェックしておくと良いでしょう。
海外インターンシップ&ボランティアのOKC
インターンシップや海外ボランティアで実績のある団体で、600もの職種や業種があり、中には動物保護も含まれています。
事前カウンセリングやオリエンテーションなどもあり、サポート体制が充実しているところが特徴的です。
アースウォッチ・ジャパン
アースウォッチは、日本国内と海外の両方で環境問題に関する調査を行っている団体です。
調査は研究者によって行われていますが、普通の人でも環境ボランティアとして活動することができ、現地に派遣されます。
海外の研究調査一覧のページでは、現在行われている(またはこれから行われる)調査プロジェクトの内容が一覧で見られ、タイのワイルドドッグの調査やモンゴルの大草原の野生生物に関するものなど、多岐に渡ります。
また、野生動物保護のほか、環境保護や歴史的建造物に関する調査など、思わずワクワクしてしまうような調査プロジェクトが数多くあります。
➡ アースウォッチ・ジャパン|海外調査プロジェクト一覧ページ
ボルネオ・オラウータン・サバイバル・ファンデーション日本
ボルネオ・オラウータン・サバイバル・ファンデーション日本は、ボルネオ島のオラウータン保護とオラウータンの住みかである森づくりを目的としたNPO団体です。
時折、採用情報も掲載されていることがありますので、気になる方は時々チェックしてみると良いでしょう。
➡ ボルネオ・オラウータン・サバイバル・ファンデーション日本公式サイト
オーストラリア野生動物保護教育財団
オーストラリアの野生動物保護を目的として活動している団体です。
時期によってはトレーニングコースも開催されているため、オーストラリアの野生動物に興味がある方におすすめです。
クルーズ船スタッフ
日本にも多くの外国の大型クルーズ客船が入港するようになり、世界を周るクルーズ船が数々ありますが、そんなクルーズ船ででスタッフとして働くお仕事もおすすめです。
基本的に一緒に働くクルーもお客様も外国人のことが多いものの、日本人客が多い客船では日本語スタッフの求人も出されることがあります。
例えば、こちらの世界三大クルーズのうちの1つ、プリンセス・クルーズでも日本人の求人情報が掲載されています。
日本人特有のきめ細やかさやホスピタリティを活かしながら、世界を航行するクルーズ船でのお仕事は夢があり、仕事内容を見ているだけでもワクワクしてしまいますね。
こちらは有名なPEACE BOAT(ピースボート)でのシェフの求人情報です。
海外ウェディングコーディネーター
日本人向けの海外ウェディングプランの現地スタッフのお仕事も、日本人であることが活かせるお仕事です。
現地で新郎新婦のサポートの他、式が滞りなく行われるよう、現地の式場や会場・レストランなどとのやり取りなど、海外ウェディングを現地でサポートするお仕事になります。
このお仕事の場合、海外挙式を希望する日本人向けのサービスのため、社員は日本人という会社が多くなっています。
華やかな海外での結婚式のお手伝いができる、やりがいや喜びの多いお仕事で女性に人気です。
例えばこちらの求人サイトには、グアムでの日本人向けウエディングコーディネーターのお仕事が掲載されています。
年俸は2万〜3万米ドル(約220万~340万円)で福利厚生もあり、暖かいグアムでお仕事できるのは大変魅力ですね。
旅行代理店のスタッフ
海外旅行をする日本人観光客がいる限り、現地海外で日本人観光客に対応をするための旅行会社が必要となります。
見知らぬ海外の土地に行って日本語で頼れるスタッフがいるというのは、多くの日本人観光役にとってとても心強いものです。
そのため、日本人観光客の多い国やエリアでは、旅行代理店での日本人対応のお仕事があり、日本人も多く活躍しています。
こちらは、マレーシアでの旅行代理店業務でのお仕事の求人情報です。
ツアーガイド
海外で日本人観光客をおもてなしする観光ガイドです。
日本人の観光客のためのツアーのため、使用する言語は日本語がメインになります。
多くの日本人にとって、海外に不慣れな方や治安が不安な国や地域の場合、現地人のガイドよりも日本人ガイドが案内をしてくれた方が安心感があります。
言葉の面だけでなく、日本人のきめ細かさや責任感、信頼性など、日本人であることを活かして活躍できるお仕事です。
実例インタビュー
海外で添乗員として仕事をされていた、日本人男性の一例です。
勤務形態
週休2日の非正規雇用でした
給与
月収約8万円
苦労した点
食生活を始めとして、現地文化に慣れなければいけなかった点が大変でした。
良かった点
現地での仕事を通し、外国人の友人ができた点は良かったです。
添乗員のお仕事は、やはり現地の文化や習慣に慣れていないと上手くこなせない面があり、そういったところは大変な面もあるようです。
ただ、現地の地理や歴史、観光スポットに詳しくなれるほか、仕事やプライベートを通して様々な国の人々と知り合いや友達になれるのは大きな宝物となりますね。
日系企業での事務や営業
海外には、日系企業が数多くあります。
そんな現地日系企業の場合、事務は日本国内と同じく日本語で行われ、また他の日系企業向けの営業も日本語でやり取りがなされることもあります。
こういった場合、日本国内での事務や営業などの前職での経験を生かし、語学力よりも経験や即戦力で活躍することができます。
実例インタビュー
オーストラリアで営業事務をされていた、日本人女性の一例です。
勤務形態
正規雇用で、月曜日から金曜日までのフルタイム(8:30〜16:30)勤務でした。
週休2日で、土日・祝日は休みでした。
給与
月収約25万円
苦労した点
東京から赴任して来られた本社の方が現地の支店長だったのですが、現地では訴えられるであろうレベルのパワハラ上司だったこともあり、その点は大変でした。
良かった点
日本と比べ、ビジネス面でも現地のオーストラリア人はおおらかで優しい人が多いです。
サービス残業は無く(残業をするとむしろ怒られます)、有給も1年に4週間取得できました。また、産休も1年取得できたのも助かりました。
このように日系の企業の場合、場所は海外であっても、社内の雰囲気が良くも悪くも日本風となっているケースもあります。
ただ、現地スタッフもいれば、雰囲気も多少変わりますし、仕事の時間外は現地生活を楽しめるため、特に若い女性に人気のある職種となっています。
また、海外の日系企業の中には、現地の従業員やスタッフがメインとなっている(日本の雰囲気が少ない)企業も多数あります。
そういった企業で、日本の技術やノウハウを教える仕事などもあります。
実例インタビュー
中国の日系企業で営業技術を教えるお仕事をされていた、日本人男性の一例です。
勤務形態
正規雇用で8:30~17:00勤務、週休2日でした。
給与
月収約60万円
苦労した点
赴任直後は言葉で苦労しました。また、中国人の日本人への冷たい態度が辛かったという点もありました。
良かった点
現地での仕事や生活を通して外国人の友達が出来、今でも付き合いがあることが大変良かった点だと感じています。
日本から派遣され、現地職員の方々に技術やノウハウを教えるには、やはり言語の面や人々との相互理解の面で苦労するところがあることも少なくないようです。
ただ、やはり海外勤務ということで、長く続く外国人の友人ができることは大きな財産だと言えますね。
こちらでは、世界の様々な拠点で活躍できるコンサルティングセールス(営業)の求人情報です。応募現時点では語学力不問で、これからのやる気と熱意で勝負できます。
また、日系企業の中には、上でご紹介した開発途上国に貢献するプロジェクトを行っている企業もあります。
こういった会社の場合、日系企業という日本人にとっては割と働きやすい環境でありながら、現地の発展にも寄与することのできるやりがいのあるお仕事だと言えます。
実例インタビュー
カンボジアで日系企業の事務をされていた日本人男性の一例です。
勤務形態
正規雇用で、基本9時から5時勤務ですが、残業も月60~70時間程度ありました。
また、基本週休2日ですが、繁忙期は週休1日でした。
給与
月収約27万円
苦労した点
一番苦労したのは環境でした。衛生状態があまりよくないため、普通に生活していてもお腹を壊してしまうことが多く、水や食べ物を買うのも用心しなくてはいけません。
また、夜は外を出歩けないなど、日本だと普通にできていたこともできなくなってしまうため、そういった点でのストレスはたまりました。
良かった点
カンボジアに病院を建てるプロジェクトにおける事務作業を担当していたのですが、途上国の支援というわかりやすい社会貢献をしていたのでやりがいがありました。
また、実際に病院が建ってカンボジアの方に利用されるようになったのを見た時は感動しました。
このように、国によっては衛生面や治安の面で特に気をつけなければならないこともありますが、現地の方々の発展に寄与できるお仕事は、やりがいや喜びの大きいお仕事だと言えますね。
コールセンター
近年、日本人向けのコールセンターでも海外に拠点を置いている会社が増えています。
勤務地は海外でも、電話の相手は日本人のため、日本語で業務を行うことができます。
特に東南アジアに多く、若い女性に人気のお仕事です。
また、国や企業によっては、日本人向けのコールセンターであっても、現地語がある程度必要な場合もあります。
そのため、募集要項で英語や現地語が話せる必要があるかどうか、それとも完全に日本語のみでOKなのか、しっかり確認をしておくようにしましょう。
実例インタビュー
ドイツで日本人向けのコールセンターでお仕事をしていた日本人女性の一例です。
勤務形態
パートタイムで週5日勤務、時間は10時~17時まで(お昼休み1時間)でした。
給与
月収約8万円
苦労した点
主にドイツ在中の日本人向けのカスタマーセンターだったため、電話対応は問題なかったのですが、会社の書類や同僚とのやり取りがドイツ語だったため苦労しました。
英語はできますが、現地のスタッフは主にドイツ語で話すので、慣れるまでコミュニケーションが大変でした。
良かった点
インターナショナルな環境で、日本語以外の言語を使う機会があり、刺激になりました。
コールセンターの種類によっては、同僚やスタッフもすべて日本人で日本語のみでOKの場合もあれば、この方のように同僚とは現地語で話す必要がある場合もあります。
応募をする際、募集要項をよく確かめて応募するようにしましょう。
以下のカスタマーサポートはすべて日本語のみ(英語不要)でできるお仕事です。
日本語でのカスタマーサポート・事務【フィリピン・セブ島】(語学学校サポート有)
日本料理のシェフ・料理人
近年需要が特に高まっているのが、日本料理のシェフや料理人です。
海外では日本食がブームになってから久しく、健康志向などからもその人気は増える一方です。
海外で人気の日本のラーメン屋、寿司屋、日本食レストランなどで料理人として活躍できるお仕事です。
厨房で料理を作ることがメインのため、レストランによってはあまり現地語が必要ない場合もあります。
また、このお仕事のメリットは、ビザが比較的取りやすいことと就職がしやすいことです。
イタリア人の作るイタリアン、フランス人の作るフレンチ・・・と聞くだけで、高級感を感じませんか。
それと同じで、「日本人が作る」という事で、日本人が作るお寿司やレストランも価値が上がるところがあります。
実例インタビュー
アメリカの日本食レストランで、シェフをされていた日本人女性の一例です。
勤務形態
正社員という名前はありませんでしたが、基本シフト制で週に平日1日休みでした。
勤務時間は朝の10時から夜6時まででした。
給与
月収約25万円
苦労した点
最初の頃は、修行で一から日本の料理の歴史を学ばなければなりませんでした。
そこが大変に感じられました。
良かった点
料理を通してお客様に喜んでもらえたことが嬉しかったです。
また、「日本に行ってみたい」と言って下さるお客様が増えた時も、やはり嬉しく感じました。
また近年では、テレビでよく放送されるような欧米だけでなく、東南アジアでも日本食レストランが多数あり、日本人シェフの需要もあります。
実例インタビュー
タイの日本食レストランでコックをされていた日本人男性の一例です。
勤務形態
正規雇用で、朝10時から夜11時までの勤務でした。休みは週休2日でした。
給与
月収約30万円
苦労した点
タイもなかなか歴史がある国だったため、日本食を理解してもらったり、受け入れてもらうのに苦労しました。
良かった点
顔なじみのお客さんが来てくれると、結構楽しかったです。
例えば、こちらは香港での総料理長・寿司職人の求人があります。
また、こちらの求人サイトには、海外の日本食レストランのシェフや寿司職人の求人一覧が掲載されていますので、参考にしてみて下さい。
中国、韓国、アメリカ、シンガポール、タイなど、様々な国の求人情報があり、中にはアメリカでハリウッドセレブや富裕層に日本食を提供するレストランなど、高待遇で珍しい求人もありますよ。
日本のお店や企業の現地支店でのお仕事
上でご紹介して来た日本食レストランや日系企業の他にも、海外に出店している様々な日本のお店があります。
日本のローカル色の強いラーメン店やアパレルショップ、雑貨店、美容関連サービスなどで、様々な職種のスタッフが募集されています。
職種により、英語や現地語がある程度必要な場合もあれば、日本語のみでOKといったものまで幅広くあります。
例えば、こういったお仕事があります。
美容機器の反響営業【香港勤務】(中国語スキルが必要)
外資系の会社の現地本社や支店で働く
海外にある外資系の会社の中には、高い専門技術を求めて日本人を募集している会社も少なくありません。
特にIT関連や技術関連、製品管理など、日本人の専門性やきめ細かさが求められるケースがあります。
例えば、こちらでは台湾支社での日本人の募集になります。
ダイビングインストラクター
海外でダイビング・インストラクターとして活躍するお仕事です。
海外でダイビングをする日本人も多くいますが、そのために日本人インストラクターの求人もあります。
マリンアクティビティは、一歩間違えると生命にかかわる事故に繋がりかねません。そこで、海外でダイビングをする日本人を相手に、日本語ネイティブのインストラクターが求められるためです。
お客様の命を守る、やりがいのあるお仕事です。
例えば、こちらの会社ではフィリピン・セブ島での日本人ダイビングインストラクターの募集があります。
様々な国出身のスタッフとともに働け、英語力の向上だけでなく国際交流もできるのが魅力ですね。
また、こちらの求人サイトでは、タイ・プーケット、フィジー、メキシコなどでのダイビングインストラクターの求人が掲載されていますので、ダイビングインストラクターのお仕事に興味をお持ちの方は、参考にしてみて下さい。
留学カウンセラー
海外留学は今では珍しくなく、むしろ一般的にさえなって来ています。
日本政府は、積極的に日本人学生の留学を推進し、2020年までに倍増させるという目標を掲げていますので、留学カウンセラーの需要は今後ますます高まると言えるでしょう。
日本人留学生たちが、現地で安心し、快適な実りある留学生活を送るサポートをする、有意義でやりがいのあるお仕事です。
特に資格は必要なく、社会人経験とやる気で活躍できるお仕事です。
留学経験はあるに超したことありませんが、全くなくても活躍している方もいます。
「他の方の留学を、素晴らしいものする」というお手伝いができるのお仕事で、こういったことに喜びを感じられる方におすすめのお仕事です。
「留学カウンセラーと聞いても、あまりそのお仕事が想像しにくい」という方は、留学カウンセラーについての基礎知識や実務状況、留学関連の制度や教育制度などが書かれている本も出版されていますので、そういったものを参考にすると良いでしょう。
私も以前、留学の際に留学カウンセラーの方にお世話になった経験があります。
日本では、渡航前の情報収集や相談に乗って頂き、また現地でも、色々と相談に乗ってもらったりもしました。
何よりも、日本語の通じるスタッフがいるということだけでも安心だったのを覚えています。
実例インタビュー
アメリカで日本人留学生の為の現地コーディネーターとして働いていた、日本人男性の一例です。
勤務形態
基本は週5日で9時〜17時勤務でした。
ただ、夏休み中などは日本から沢山の学生が留学して来るため、その対応で不規則勤務になることもありました。
給与
基本給は月3,200ドル(約36万円)ほどで、年収では約5万ドル(約566万円)でした。
苦労した点
日本から留学して来たばかりの学生さんは、右も左も分からない状態です。そのため、アメリカでの生活に慣れて頂くため、一からフォローしていくのは気を遣い、大変なことでした。
良かった点
留学当初は戸惑う学生も、ある程度の時が経つとアメリカでの生活にも慣れ、留学生活を楽しんで行くようになります。
そんな姿を見ると、仕事に満足感を感じることが出来ました。
また、他にも日本人留学生が多い国、オーストラリアでも留学カウンセラーの需要は多くなっています。
実例インタビュー
オーストラリアで日本人に学校を紹介する、営業&カウンセラーのお仕事していた日本人女性の一例です。
勤務形態
正規雇用で月曜から金曜までは9時〜6時、土曜日は隔週で9時から12時の勤務でした。
給与
月収約20万円
苦労した点
日本からの学生やワーキングホリデーの方々に現地の学校を紹介し、彼らが学校に申し込みをすれば手数料を頂けるという仕事でした。
しかし、一部日本人はかなりわがままで何もかもこちらに依存し、思い通りにならないと文句ばかり言う方々がいました。
また、会社から給料が振り込まれるのがいつも遅れ、経営状態も良くありませんでした。
良かった点
学校を紹介し、色々と相談に乗ってあげた生徒さんが、留学後に現地で就職し充実した生活を送っていると聞いた時は、本当に嬉しかったです。
カウンセラーというお仕事柄、やはり色々なお客様がおり、その対応に苦労するところはあるようです。
ただ上のお二方に共通しているのは、相談に乗ってあげた学生さんがその後、現地で充実した生活をしているのを知った時ということで、他の方々のサポートにやりがいや喜びを感じられる方にはおすすめの職業だと言えますね。
例えば、こちらは中国での留学コーディネーターの求人情報です。
こちらは、カナダやオセアニアの留学コーディネーターのお仕事募集になります。
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ここまでは、海外に住みながら日本人であることを活かせるお仕事をご紹介して来ました。
続いては、日本にいながら海外出張が多いお仕事について見ていきましょう。
海外出張が多い仕事
「海外で仕事をするのは難しいけれど、できるだけ多く海外出張がある仕事に就きたい」と考える方は少なくないようです。
お仕事で海外に行けるとなると、海外好きの方にとっては大変ありがたい機会ですよね。
嬉しいことに、グローバル化が進む現在、海外出張の多い業種や業界は多数あります。そのため、自分の希望する職種に着目してみると良いでしょう。
海外出張が多いお仕事の場合、日本を本拠点にし、海外企業と取引のある会社でのお仕事となり、以下のようなものがあります。
海外営業
近年、多くの企業では海外の顧客とはメールや電話、ビデオ会議などが日常的に行われています。
ですがそんな時代であっても、大きな契約となると直接顔を合わせた上で信頼関係を構築し、信用を得てから提携されるものも少なくありません。
そのため、営業担当の方は何度も海外の顧客のもとへ足を運ぶことも少なくなく、海外出張が多い職種の一つと言えます。
こちらは、海外出張が多いエンジニア・技術者募集の求人です。
海外営業(初任地:東南アジア)~(英語スキル必要)
海外営業(初任地:中国語圏)~(中国語スキル必要)
エンジニア・技術者
エンジニアや技術者もまた、部署や内容によっては海外出張が多い仕事の一つです。
日本のエンジニアが実際に現地を訪れ、現場や現物を把握しなければならないケースも少なくなく、海外へと何度も足を運ぶことも珍しくありません。
生産管理者
その他にも、検品をしに海外工場に行くなど、生産管理者も海外出張が多いと言えます。
例えば、アパレル業界などが挙げられます。
海外出張が多いお仕事の種類は上でご紹介したもの以外にも、多岐にわたります。
例えば、ゆくゆくは海外で活躍できるこんなお仕事もあります。
また、こちらの求人サイトには海外出張が多い様々な職種の求人が多数掲載されていますので、参考にしてみて下さい。
では続いて、日本でも海外でもできるお仕事について見てみましょう。
日本でも海外でもできる仕事
近年特に人気が高まっているのが、活動拠点に左右されずにできるお仕事です。
これは日本国内でもそうですし、海外でも同じで拠点を自分で選べるところが、新たな自由型ライフスタイルだと言えます。
日本・海外問わずに活躍できるお仕事をいくつか見てみましょう。
バイヤー&セラー(輸出入関係)
ここで言うバイヤーやセラーとは、輸出入して商品を売り買いするお仕事のことを指しています。
海外の物を日本に、もしくは日本の物を海外へ売り買いし、どちらであっても海外とのつながりを持つことになります。
日本を拠点とする場合、日本では見慣れない、日本人を魅了する目新しい物などを海外で買い付け、それを日本に輸入して広めるといったお仕事になります。
また海外を拠点とすると、日本の優れている商品や魅力ある物を日本から海外に輸入し、海外で広めていくことなどが考えられます。
この際、日本企業との取引には日本語を使用し、現地で売る場合には現地語でやり取りすることになります。
実例インタビュー
中国で食材バイヤーの仕事をされていた日本人男性の一例になります。
勤務形態
正規雇用で、勤務時間は9時〜18時、週休2日でした。
給与
月約30万円ほどでした。
苦労した点
言語や中国語のイントネーションの難しさはありました。
また、得意先との飲み会・食事会の際、口に合わないものが出た時も辛いと感じました。
良かった点
思ったよりも親日家が多く、人間関係は良好でした。
積極的に日本を知ろうとしてくれる点は嬉しかったです。
また、このバイヤー&セラーに関連して特に近年注目されているのが、インターネット販売です。「越境EC」とも呼ばれています。
インターネットで商品を販売すれば、日本でも海外でも拠点を選べるため、自分のライフスタイルに合った仕事の形が選べます。
例えば、上で挙げたような商品のほか、ヴィンテージのおもちゃや美術品、日用品など幅広く扱うことができます。
そういったサイトには、例えば以下のようなものがあります。
eBay
越境ECの中でも大手です。
日本語のページがあり、初めての方でも始められやすいようサポートが充実しています。
Etsy
ハンドメイドやビンテージ、オーダーメイドなどクリエイティブな商品を扱っているマーケットプレイスです。
こだわりの品やオシャレなものが多く、こういったところに出品するのも良いでしょう。
Amazon
言わずと知れた大手ショッピングサイトです。
日本のアマゾンであれば日本人向けに、アメリカのアマゾンであればアメリカ人向けに商品を売ることができます。
楽天ショッピング
日本ではアマゾンに次いで大手の楽天ショッピングですが、海外向けのサイトも充実しています。
日本の商品を出品すると良いでしょう。
クリエイティブなお仕事
例えば、文章を書くお仕事や翻訳家、音楽を作詞・作曲される方、その他イラストのお仕事をされている方(イラストレーター)の場合、パソコンがあれば日本国内や海外を問わず作業をすることが可能です。
また、中には海外ドラマについてのレビューや感想を書くお仕事などもあり、そういったお仕事もパソコンさえあれば、拠点を自由に選ぶことができます。
インターネット上では情報を共有できる時代だからこそ、日本でも海外でもお仕事を受けることができるのがありがたいですね。
そういったお仕事を探すのにおすすめなのが、例えばこういったサイトがあります。
➡ クラウドワークス
➡ ランサーズ
➡ ココナラ
現在の資格や専門性を海外でも活かす
現在されているお仕事や過去に取得したことのあるお仕事の中には、日本だけでなく海外でも活躍しやすい職種のものがあります。
せっかくですから、そういった資格や専門性を活かして海外で活躍の場を広げてみるのも一つの方法です。
ただ一つ注意点は、働く形態や職種、国によっては現地での免許も更に必要となることがある点です。
そのため、海外で働くために下でご紹介する資格をこれから取るのでは遠回りとなってしまいますが、既にこういった職種で働かれている方にとっては、海外での活躍への道も開かれていますので、検討してみてはいかがでしょうか。
また、「日本でまずは働いて経験を積み、ゆくゆくは海外でも活躍したい」と考えておられる場合も、日本と海外の両方で活躍できるため、おすすめだと言えます。
では、海外で働きやすい資格や職種をいくつか見ていきましょう。
日本人向けの保育園・幼稚園
海外のインターナショナルスクールや日本人向けの保育園や幼稚園でのお仕事の中には、日本人向けの求人もかなり多くあります。
これは、特に海外に駐在しているご家族が多い国や地域などでは、日本語で保育をして欲しいと願う方々が少なくないためです。
海外で日本語ネイティブの先生に保育してもらえることは貴重だと言えるため、そういった国や地域では日本人の求人も少なくありません。
海外で現地の子どもたちをケアするには、現地の保育士免許が必要な場合も少なくありませんが、インターナショナルスクールや日系の保育園で日本人のお子さんたちを対象とした場合、日本の保育士の免許で働けることが多くなっています。
また、中には資格不要で未経験OKの求人もあることがあります。
日本人女性も多く活躍しているお仕事の一つです。
例えば、こちらはタイにある幼稚園での日本人教諭の募集情報です。
こちらのサイトでは世界の様々な国(中国、タイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、インド、ドイツ、アメリカ、カナダなど)の幼稚園での日本人求人情報が多数掲載されています。
インターナショナルスクールが多いようです。
また、こちらはアメリカ関連の求人情報サイトですが、アメリカ在住の日本人向けの保育園に関する求人一覧もあります。
医療従事者
医療従事者の場合、英語など現地語の習得は必要ですが(そして職種によっては現地での資格も)、グローバルで活躍できるお仕事の一つです。
例えば
- 医師
- 看護師
- 歯科医
- 歯科衛生士
- 歯科技工士
などの資格をお持ちで、海外で活躍されている日本人は数多くいます。
地域もアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アジア、アフリカと、多岐に渡ります。
ただし、原則として現地での医療資格が別途必要となることも少なくないため、自分が行こうとしている国の制度がどのようになっているのか確認しておく必要があります。
歯科技工士については、日本の歯科技工の教育や技術が高く評価され、以前はとにかく海外就職がしやすいと言われていた職種の一つでした。
ただ近年では、ビザの規定の変更や安い中国の歯科技工の台頭などにより、徐々に海外での就職が難しくなって来たところがありますので、注意が必要です。
実例インタビュー
カナダで歯科助手をされていた、日本人女性の一例です。
勤務形態
非常勤で週3〜4働いてました。
給与
時給で約16カナダドル(約1,300円)ほどでした。ただ、アルバイトのような感じだったため、その都度違いました。
苦労した点
保険が日本と違うため、覚えるまで保険の対応が大変でした。
良かった点
陽気な患者さんの場合、色々と話かけてくれ、世間話をするなど楽しかったです。
また、日本ではなかなか外国人の口を診る機会がなかったのですが、多国籍の方々の口の中を診ることができ、良い経験になりました。
また、医療関係では他に、発展途上国などで医療チームやプロジェクトをまとめるプロジェクトコーディネーターというお仕事もあります。
プロジェクトの運営管理をするお仕事で、一般的には直接医療業務に携わるよりも、プロジェクトのマネジメントや人事、スケジュール管理、現地政府や団体とのやり取りなどがメインとなります。
例えば、有名な「国境なき医師団」でも、このようなお仕事の募集がされています。
実例インタビュー
バヌアツで医療プロジェクトコーディネーターをされていた日本人男性の一例です。
勤務形態
2年間の契約社員として働いていました。
勤務時間は7時から17時まで、お昼休みは11時から13時までの2時間でした。週休は基本2日ですが、地方出張時は休み無しでした。
給与
給与は基本給の他、現地の生活費、家賃等を含めて月約30万円ほどでした。
苦労した点
現地の方たちは時間にルーズで仕事に対する熱意もなかったため、そのマインドチェンジには苦労しました。
スクールウォーズの世界と同じような感じでした。
良かった点
お互いわかり合えるようになり、仕事が目標を達成できたときは、全ての苦しさを忘れる程、嬉しかったです。
医療関係のお仕事では、例えばこういった求人サイトがあります。
医師のための海外求人一覧
歯科医のための海外求人一覧
看護師のための海外求人情報
歯科技工士のための求人情報
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ここまで様々な職種をご紹介し、いくつかの職種に関しては求人サイトもあわせて記載して来ましたが、より色々な職種の求人を探してみたいと思われた方もいるのではないでしょうか。
そこで、続いておすすめの海外のお仕事の転職・求人サイト一覧をご紹介します。
海外の仕事|おすすめの転職・求人サイト一覧
上でも触れたように、ビザや福利厚生の面などを考えると、日本人向けに日本語で出されている海外求人のサイトから当たってみるのが良いでしょう。
下でご紹介する求人サイトは、どれも求人数が多く、実績あるものばかりですのでおすすめです。
求人サイトを見る際、効率よく探すには、職種以外にも国や地域、語学力または経験の有無などを絞っていくことも重要です。
これからご紹介する求人サイトは
- 働きたい国がまだ未定で、経験不問の条件を探している方におすすめ
- 経験・語学力ともに不問での条件を探している方におすすめ
- スキルアップを狙う方におすすめ
- オーストラリアで働きたい人におすすめ
- ハワイで働きたい方におすすめ
と、タイプ別に分けてご紹介しています。
では、順に見ていきましょう。
働きたい国が未定で経験不問の条件の方におすすめ
アブローダーズキャリア
特徴
- 国が定まっていなくても検索可能
- 求人掲載数が非常に多い(1,000件以上)
- 35歳以下の女性向けの求人も多くあり
- 求人数の多い国:カンボジア、フィリピン、タイ、インドネシア、ベトナム、シンガポール、中国など
海外の求人や転職サイトでは、このアブローダーズキャリアがおすすめです。
とにかく求人数が多く、幅広い層の方におすすめできます。
まずはこのサイトから覗いてみるのがおすすめです。
リクナビNEXT
特徴
基本的に国内の求人となっていますが、中には海外の求人もあります。
登録しておくと様々な転職の情報が得られ、おすすめです。
勤務先を「海外」に設定すると、海外の仕事が一覧となって出て来ます。
経験・語学力ともに不問の条件の方におすすめ
カモメアジア転職
特徴
中国、台湾、シンガポール、タイなどアジア全般やオーストラリア、ドバイなどの求人が豊富にあり、語学力不要のものも数多くあります。
募集職業に関する情報が豊富で、とても丁寧に作られています。
EARTH TIMES
特徴
- 海外で日本語を使い、活躍したい方に特におすすめ
- 求人件数が多く、1300件以上
- 求人の多い国:アメリカ、カナダ、アイルランド、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、東南アジア
こちらも求人が多く、また、アメリカやヨーロッパの求人が多いことも特徴的です。
スキルアップを狙う方におすすめ
リクルートエージェント
特徴
- 転職業界最大手の転職サイト
- 登録することで、転職のプロのアドバイザーによる無料サポートが受けられる
- 海外求人も500件以上あり
- 全世界の求人あり
人気があるけれど、なかなか簡単とはいかないヨーロッパ就職も、このリクルートエージェントだとチャンスが広がります。
プロのキャリアアドバイザーがヨーロッパ進出に向け、アドバイスや交渉をしてくれるのが強みです。
英語圏で初心者の方でも働きやすい、オーストラリアの求人おすすめサイト
オーストラリアでは、学生ビザであっても、ワーキングホリデービザでも、法的に就業が認められています。
そのため、ワーキングホリデービザで仕事をした後、実力次第では雇用者との交渉により、ビジネスビザに切り替えることも可能です。
オーストラリアに在住の日本人は比較的多いため、日本語で書かれている現地求人サイトが多くあります。
海外で働くことが初めての方や、英語圏で働いてみたいという方にもおすすめです。
いくつか、よく知られている求人サイトをご紹介します。
JAMS.TV
特徴
- シドニーで一番有名な求人サイト
- 多種多様な求人があり、日本人を含むアジア人向けのサイト
- 日本語で書かれているため、英語力に自信のない方にもおすすめ
CHEERS(チアーズ)
特徴
- シドニーが中心なものの、他の大都市、ケアンズやブリスベンの求人も探すことが可能
- 日本人向けのフリーペーパーのため、日本語で記載
NIHONGO PRESS
特徴
- 求人だけでなく、オーストラリアの生活情報が入手できる日本語サイト
- オーストラリアの主要都市の求人を探せる
- 州ごとにまとめて検索することも可能
- 求人だけでなく、自ら売り込む形で雇用者を探すこともできる
Gumtree
特徴
- 主に英語圏のローカルの人たちに利用されているサイト
- 英語圏で「ローカルの人々とともに、現地のお店などで働いてみたい」など、日本語から離れた求人サイトを探している人におすすめ
- ローカルの人々に利用されえいるサイトのため、記載は英語
では最後に、日本人の根強い人気のハワイに関連した求人サイトを見てみましょう。
日本人に大人気の観光地、ハワイの求人おすすめサイト
ハワイが好きで、何度もハワイに観光に訪れる日本人は少なくありませんね。
「そんなハワイで働けたら・・・」という方のために、ハワイに特化したおすすめ求人サイトを1つご紹介します。
英語を使うお仕事だけでなく、中には日本語を使ったお仕事もあるため、英語ができない方でもチャンスがあります。
Work HAWAII
特徴
- 日本語で就職活動ができる
- 企業登録数100社以上
- サービス業だけでなく、現地企業の求人もあり、多様な業種の求人あり
- ワイキキだけでなく、エリアも様々
- 日本語でのお仕事の他、英語を生かせるお仕事、経験を生かせるお仕事もあり
- ビザ申請など、現地を熟知したスタッフのサポートが受けられる
- ハワイだけでなく、アメリカ本土のお仕事の紹介もしてもらえるため、選択肢が広がる
様々な職種がありますので、ハワイで働いてみたい方は要チェックのサイトです。
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今回の記事では、様々なお仕事をご紹介して来ましたが、他にも海外で英語不要で日本語のみで働けるお仕事については、こちらの記事にまとめていますので、特に英語が話せない方は、そちらの内容もあわあせて参考にしてみて下さい。
まとめ
海外で日本人が活躍できる仕事の種類や資格について、また、海外の転職・求人サイト一覧をご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本人という強みを活かせるお仕事や海外出張の多いお仕事、その他にも国内・海外と場所を問わずどこでもできるお仕事など、種類は数多くあります。
近年では、多くの日本人女性も海外で活躍しています。
また、実例インタビューを読むとわかるように、それぞれ現地で悔しい思いや大変な思いなどを乗り越えながら、大きく活躍されている方々も多く、励みになりますね。
この記事が、グローバルに活躍したい方々にとって、一歩足を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
[担当:Dreamy|編集:運営スタッフ]