ありとあらゆる新しいものが誕生している近年の上海ですが、上海の人気観光スポットの一つが2016年にオープンした、上海タワーです。
上海タワーの中国語での名前は、『上海中心大厦』(Shanghai zhongxin dasha)です。
高さは632m、現在中国では最も高いビルです。世界一のブルジュ・ハリファ(832m)に次いで、世界では2番目に高いビルとなります。
展望台は118階にあり、さらに125階と126階に上海慧眼があり、そこまで上ることもできます。
そんな上海タワーの料金や場所、営業時間と混雑情報、最寄り駅とアクセス方法について写真つきで解説しています。
また、上海タワーならではのお土産についてもご紹介しています。
上海タワー(上海中心大厦)とは?
2016年8月にプレオープンした上海タワーですが、アメリカのゲンスラー社の美しいデザインも話題となりました。
プレオープン時は119階までの開放でしたが、その後、126階まで開放されるようになりました。
今では中国国内からの観光客をはじめ、外国人観光客、そして上海在住の中国人・外国人も多く訪れる新しい観光名所です。
周辺は高層ビルが林立する上海の陸家嘴(lujiazui/ リュウジアズイ)というエリアです。
すぐ近くに、88階建ての『金茂大厦』、101階建ての『上海環球金融中心(森ビル)』もあり、これらのビルが建ち並ぶ景色もまた目を見張るものがあります。
左から、金茂大厦、上海環球金融中心(日本の森ビルが開発しました)、上海タワーです。
ちなみに、上海環球金融中心(森ビル)はその見た目から「栓抜きビル」と日本人の間で呼ばれています。
本当に栓抜きのよう・・・。誰が命名したのか・・・うまく言い当てていますよね!
こちらの写真は黄江河の対岸、外灘側から見た陸家嘴(リュウジアズイ)エリアです。
上海の代表的な景色ですね。テレビや雑誌などで目にされた方も多いのではないでしょうか。
上海タワーの西側にある、丸い球体がついているビルが東方明珠電視塔です。
写真だと東方明珠電子塔の方が高く見えますが、実際には上海タワーの方が高いのです。
一般的に言われるのは、上海タワーがある陸家嘴側からではなく、外灘(ワイタン)側からの景色の方が見ごたえがあるということです。
外灘の黄江河沿いには高級レストランが立ち並び、その窓際の席で高層ビル群を眺めながら食事するのも、人気の上海観光の1つとなっています。
ちなみに、これらの高級レストランがある辺りはは歴史的建造物の中に入っており、その建物自体も一見の価値があります。
このエリアでは、ランチの時間帯も優雅な気分で食事ができますが、やはり人気なのは夜景を見ながらのディナータイムでしょうか。
お値段もそれなりにお高いレストランが多いですが、興味のある方は是非!
上海タワー(上海中心大厦)の高さや展望台について
上海タワーの高さ
冒頭でも触れた通り、上海タワーの高さは632mで、現在中国では最も高いビルとなっています。
世界一のブルジュ・ハリファ(832m)に次いで、2番目に高いビルとなります(実は塔も含めると、東京スカイツリーの方が上海タワーより2m高いのですが)。
高層ビルは世界中で造られており、現在世界第2位の上海タワーも2020年には5位に後退すると予想されています。
そんなに高層ビルがあちこちで建設されているなんて、本当に驚きです。
上海タワーの展望台のある118階から見下ろす景色とは一体どんな景色なのでしょうか!?
一緒に見ていきましょう。
上海タワーの展望台
上海タワーでは、118階が展望台になっています。
追加料金を払えば125階まで行くことができ、更に追加料金を払うことで126階まで行けるのです。
階数によって料金が違うというのは、ちょっと不思議なシステムに感じますね。
展望台の広さはごくごく一般的というところでしょうか。
あまり広くはないですが、私が行った日はあまり混雑していなかったので(チケットもさほど並ばずに購入できました)、比較的ゆっくり見ることができました。
この下で料金のご紹介をしていますが、126階まで行くにはかなりの料金となるので、どこまで払うかは・・・予算次第でしょうか!?
ちなみに、127階は機械室となっており、一般の人は入れないようになっています。
上海タワーの料金はどのくらい?意外に高い!?
上海タワーは2016年8月のプレオープン時は、118階までしか開放されていませんでした。
そして当時の料金は、大人180元(約3,060円)、学生120元(約2,040円)、子供90元(約1,530円)でした。
その後、125階と126階も開放されるようになり、更に料金も改定されました。
現在の料金は以下の通りです。
[※子供の定義は、身長100センチから140センチまで。100センチ以下は入場無料です]
118階まで
- 大人:180元(約3,060円)
- 60歳以上のシニア・障害者・学生:120元(約2,040円)
- 子供:90元(約1,530円)
こう見ると意外と高いですが、こちらに割引チケットもあります!
事前に購入しておくと大人料金は約2,675円で買えるため、安くなりおすすめです!
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125階まで
- 大人:220元(約3,740円)
- 60歳以上のシニア・障害者・学生:150元(約2,550円)
- 子供:110元(約1,870円)
126階まで
- 大人:360元(約6,120円)
- 60歳以上のシニア・障害者・学生:240元(約4,080円)
- 子供:180元(約3,060円)
こうして見ると、126階まで上がるには、かなりの料金を支払わなければいけませんね。
支払い方法
支払い方法は、現金でもクレジットカードでも大丈夫です。
そして、チケット購入の際には必ずパスポートの提示を求められますので、お忘れなく!
中国ではディズニーランドをはじめとして、様々な場所でパスポートの提示が必要なので(中国人は身分証明書の提示が必要です)、外国人は必ず携帯することをおすすめします。
上海タワーからの眺めは?実際の体験談と感想
では、実際に上海タワーに行った体験をもとに、入り口から展望台までの流れをご紹介していきます。
チケット売り場
上海タワーは、地上1階にチケット売り場があります。
上の写真は、日曜日の午後2時過ぎの様子です。
待ち時間は15分程でしょうか。この日は比較的空いていました。
いざ、展望台へ!入り口でセキュリティーチェック
チケットを購入したら、セキュリティーチェックを受けます。
上海では、空港でも複数回のセキュリティーチェックがあったり、地下鉄の入り口でも必ずセキュリティーチェックがあったり、この手のチェックが多いと感じます。
ただし、あまり細かくチェックしている訳ではないんですけどね。
セキュリティーの横に下のような表示があります。その日の一時間ごとの入場者数を表示していて、混雑する時間を確認できます。
この日(日曜日)は、午前8時半から10時台までと、12時台が比較的空いていました。
そして、14時過ぎのセキュリティーチェックの様子も見えます。
日曜ですが、とても空いていました。やはり料金が高すぎるのでしょうか?
一般的な中国人家庭にとっては、高額な入場料金だと言えます。
というのも、中国の大学の平均的な新卒初任給は5,000元ほど(約85,000円)と言われていますので、それを考えるとかなり入場料は高く感じられますね。
高速エレベーターで118階へ!
118階までは、たったの55秒で着いてしまいます。すごい速さですね!
ちなみに三菱電機製です。上海では日本製のエレベーターをよく見かけるんですよ。
そしてこちらが118階からの景色、足がすくんでしまいます!でも絶景ですね。
この川が黄江河です。対岸(写真左上)が外灘エリアです。
そのエリアにある低層のビルは、いずれも歴史的建築物です。上海にお越しの際は是非足を運んでみて下さいね。
(画面を動かすと展望台からの景色がグルリと見渡せます)
やはり迫力があるのは、この外灘や陸家嘴エリアの高層ビルが見える北西側のアングルでしょう。
東側は遠くに浦東空港、南東側には今なら上海ディズニーランドが見えるかもしれません(私が行った時は、まだ上海ディズニーランドは出来ていませんでした)。
ここから一望できる上海の夜景も、是非一度見てみたいものです。
私は残念ながら昼間しか行ったことがないので、次に行くならやはり夜景を見てみたいですね。
そして中国ではご存知の通り大気汚染があり、日によっては霞んで見えることがあります。
できれば空気の綺麗な日に行きたいものですね。
この写真の日は、大気汚染はありませんでした(少々曇っていますが・・・)。
では続いて、上海タワーに行ってみたい方のために、営業時間やアクセス方法をご紹介します。
上海タワーの営業時間と場所・アクセス方法
上海タワーの営業時間
上海タワーの営業時間は、各階によって異なっています。
- 118階:8:30-22:00
- 125階:9:30-20:00
- 126階:14:00、15:00、16:00、18:00の4回
126階の場合、スペースに限りがあるため、1日4回のツアーを行っており、一度に40人までと制限があります。
時間は上述の14時、15時、16時、18時となっています。
チケットはツアーの2時間前に販売が開始され、20分前に販売が終了します。
一度入れる人数に制限があるため、126階に行きたい方は、自分が参加したいツアーの時間に合わせ、余裕をもって前もってチケットを買っておくと良いでしょう。
では次に、上海タワーのアクセス方法を見ていきましょう。
上海タワーの場所
上海タワーは、上海市の東部、浦東区の陸家嘴(リュウジアズイ)にあります。
黄江河を挟んですぐ東側です(西側は外灘エリア)です。
この上海タワーのある辺りは、上海市の金融街、高層ビル街です。上海のウォールストリートとでも言える場所ですね。
そんな上海タワーはアクセスも便利な場所にあります。詳しく見ていきましょう。
上海タワーのアクセス方法
上海タワーに行くためには、地下鉄が便利です。
最寄り駅は、地下鉄2号線陸家嘴(lujiazui/ リウジアズイ)駅です。
駅から地下道を通る行き方をご案内しますね。雨の日や暑い日に特におすすめです(上海の夏はとても暑いのです!)。
徒歩5~7分くらいの距離です。
電車を降りたら6番出口に向かい、IFC(ショッピングモール)へ入って下さい。
LG2(地下2階)にある元気寿司の横に、上海タワーへつながる地下道があります。
地下道を進むと、右手に上海タワーへつながる入り口があります。
『上海中心』Shanghai Towerという表示があるので、探してみて下さいね。
今回は地下道から行く方法をお伝えしましたが、もちろん地上へ出て行くこともできます。
地上へ出ると高層ビルが林立しているのが見えますので、それを目指して歩いていくと比較的迷わずに行けるでしょう。
上海タワーには、展望台以外にも楽しめるコーナーがありますので、見てみましょう。
展望台だけじゃない!上海タワーのおすすめコーナー
上海タワーでの食事
展望台には軽食が取れるコーナーもあります。
展望台自体はあまり広くはないですし、座席数も少ないです。
そこでおすすめなのが、上海タワーの地下にあるフードコートや、近隣にあるIFCモール内で食事をとることです。
地下には下でご紹介するお土産ショップがあり、そのお店の隣はフードコートになっていますので、そこで休憩することもできます。
きちんとしたレストランをご希望の場合には、地下道でつながっているIFCモール(高級ショッピングモール)内のお店がおすすめです。
日本でも人気の鼎泰豊(ディンタイフォン)をはじめとして、各種中華料理、日本食、イタリアン・・・と何でも揃っており、美味しいご飯が食べられるモールです。
我が家でも何度か利用しています。
上海タワーのお土産
上海タワーの展望台ではお土産も少し売っていますが、こちらもスペースの問題であまり品数は多くはありません。
お土産なら地下にTop of Shanghai Storeというお店があるので、そちらで購入するとよいでしょう。
こちらはTop of Shanghaiです。品数豊富です!
上海ならではのお土産を購入するなら、こんな扇子はいかがでしょうか?
上海の有名なビルを形どった扇子です。とても可愛いですよね!
198元(約3,300円)です。個人的にとてもおすすめです。
そしてこちらは、上海の有名建築物のLEGOです。
こちらも面白いかもしれません。
お値段は649元(約11,000円)です。意外と高価!?
上海は物価が高いため、ホテルも一般的に高めですが、こちらで上海のコスパの良いホテルおすすめ12選をまとめていますので、あわせて参考にしてみて下さい。
まとめ
上海では比較的新しい観光名所である、上海タワー(上海中心大厦)の展望台(632メートル)について、料金、場所、営業時間や混雑時間、アクセス方法、その他、お土産情報等をご紹介してきました。いかがでしたか?
上海は開発がものすごい勢いで進み、10年前とは別世界になったと言われています。
私はまだ上海在住3年半ですが、この間にも次々と新しいビルやショッピングモールがオープンし、地下鉄も続々開通しています。
そんな中で2016年にオープンした上海タワーでは、大都会・上海が一望できます。
上海にお越しの際には、是非足を運んでみてくださいね。
[担当:Morrisville|編集:運営スタッフ]