シンガポールはモダンで発展したイメージがあり、日本人観光客にも人気の旅行先ですが、面積はどのくらいのでしょうか?
シンガポールの国土の大きさは日本と比較すると、以前は淡路島と同じと言われていましたが、その後は別の例えがされるようになり、また今後も変わって行くでしょう。
というのも、シンガポールの国土面積が年々増えているからなのです。
「面積が増えている」というのも不思議な話に思えますが、シンガポールならではの面積推移事情について見ながら、日本の都道府県の大きさと比較してみましょう。
シンガポールの国土面積
シンガポールの面積は、2017年時点では
約721.5 km²
になります(シンガポール政府による)。
こちらがシンガポールの地図になります。
シンガポールは島国で、以下のような多くの島から成り立っています。
- シンガポール島(Singapore Island):メインの島
- ジュロン島(Jurong Island):石油化学工業基地、人工島
- セントーサ島(Sentosa Island):水族館、遊園地、ユニバーサルスタジオ、カジノ、ビーチなどでにぎわうレジャースポット
- プラウ・ウビン(Plau Ubin):手つかずの自然が残る島
- テコン島(Tekong Island):軍の施設で、一般人の立ち入りは禁止
- セント・ジョーンズ島 (St. John's Island):キャンプや釣りが楽しめる観光スポット
など、全部で大小あわせて63個の島があります。
これら全ての島を合わせて、シンガポールの面積は721.5 km²となっています。
とは言っても、721.5 km²という数字とこの地図だけでは、どのくらい広いのか(または狭いのか)、実感が沸きにくいかも知れませんね。
下の方で、日本の都道府県の大きさと比較してみますが、まずはシンガポールの国土の面積事情について先に見ておきましょう。
シンガポールの国土面積の推移
一般的には、国土の面積というのは人口とは違って同じですよね。
「人口推移」という表現はよく使われますが、「面積推移」という表現はあまり耳慣れないですね。
ですがシンガポールの場合、面積の推移が年とともに変化しているのです。
このグラフを見てください。
[出典:シンガポール政府]
これはシンガポールの面積の推移を表したグラフなのですが、面積がどんどん増えているのがわかりますね。
1965年には581.5 km²だったものが、2017年には721.5 km²になっています。
「国土がどんどん増えてるって、どういうこと?!」と思われるかもしれませんが、実はこれ、埋め立てによって土地が増えて行っているからなのです。
ここ50年ちょっとの間に、シンガポールの面積は24%も増えています。
そのため、シンガポールの国土の大きさは時期によって変わって来ているんですね。
では、そんなシンガポールの面積は日本と比較するとどの辺りと同じくらいの大きさなのでしょうか、見てみましょう。
シンガポールの大きさを日本の都道府県で例えると?
変化する例え
シンガポールの面積を日本と比較した場合、昔は淡路島と同じ大きさだと言われていました。
1965年のシンガポールの面積は 581.5 km²で、淡路島の面積は 592.55 km²です。
それが、上のグラフで見てもわかるように、シンガポールの面積は大きくなっていったため、ある時期からは東京23区(627.57 km²)とほぼ同じ大きさだと例えられるようになりました。
それ以外にも、琵琶湖(670.4 km²)と同じ大きさだと言われることもあります。
現在でも、シンガポールの面積の大きさについては、この「東京23区と同じ大きさ」という例えがよく使われているようです。
ですが、東京23区の面積は627.57 km²であるものの、一方シンガポールの面積はどんどん増え続けており、2017年では721.5 km²もあります。
そのため、より正確な比較をしようとするのであれば、もはや東京23区ではなく、別の都道府県や地域で近い大きさのところを探してみる必要がありそうです。
日本のどこの大きさと近い?
日本の都道府県や地域の大きさでシンガポールの面積 721.5 km² に近いものでは、例えば
- 対馬:695.74 km²
- 奄美大島:712.35 km²
があります。
奄美大島は712.35 km²、シンガポールは721.5 km²ですので、大きさはだいぶ近いですね。
そのため、現在のところはシンガポールの面積は奄美大島の大きさと同じくらいと言えます。
下の地図で、赤いマーカーがついているところが奄美大島です。
日本の九州と比較してみても、奄美大島はとても小さく感じられますね。周辺の韓国や台湾と比べても、かなり小さいのがわかります。
シンガポールの大きさも、これくらいの大きさなんですね。
ちなみに、こちらはマレー半島に位置するシンガポールの地図です。
マレーシアの面積は330,800 kmで、日本の約90%の大きさです(日本:378,000 km²)。
マレーシアが日本よりも少し小さいことを考えても、シンガポールの面積はやはりかなり小さいことがこの地図から実感できるのではないでしょうか。
このように面積が小さなシンガポールですが、シンガポールの首都はどこかわかりますか?
「あれ?そういえばどこだっけ・・・?」という方が多いのではないでしょうか。
それには、シンガポールの首都には独特の事情があることと関係しています。
シンガポールの首都についてはこちらの記事で解説しています。
name
シンガポールの首都はどこでしょうか?クアラルンプールが思い浮かぶ人も多いようですが、それはマレーシアの首都ですね。シンガポールの首都はどこか、首都の位置と場所を地図で紹介!また、シンガポールの国の人口はどのくらいなのか、観光の際に英語は通じるかどうかについても解説しています。
続きを見る
また最後に、簡単にシンガポールの基本情報をまとめておきます。
シンガポール基本情報
国名 | シンガポール共和国(Republic of Singapore) |
首都 | シンガポール |
人口 | 約570万人(2017年) |
面積 | 約721.5 km²(2017年) |
公用語 | 英語、標準中国語(普通話)、マレー語、タミル語 |
民族構成 | 中華系74,3%、マレー系13,4%、インド系9,1%、その他3,2%(2016年) |
宗教 | 国教は定められていないものの、国内には仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、道教など様々な宗教あり |
通貨 | 通貨 |
国旗 |
まとめ
シンガポールの面積についてまとめてみました。
シンガポールの面積は埋め立てによって年々増え続けており、2017年には721.5 km²と、日本の奄美大島の大きさと同じくらいになっています。
今後も埋め立ては続く予定とのことなので、また近い将来、比較の地域を変えないとならなそうですね。