台湾は週末旅行などでも人気の旅行先ですが、何と入国カードがオンライン申請ができるようになっており、随分ハイテクなのです。
事前に手続きを済ませることができるオンライン申請がおすすめなのですが、まだまだ紙の用紙を使う人も少なくありません。
そこでこの記事では、従来の紙の入国カードの書き方とオンラインでの申請時の記入例の両方について、そして税関申告書の書き方もあわせて解説します。
また、中には入国カードを事前にダウンロードして入手したいという人も少なくないようですが、PDFなどで入手できるのかどうかについても解説しています。
そして最後には、出国の際に出国カードが必要かどうか、出国手続きについても説明していますので、これから台湾に行かれる際には、ぜひ参考にしてみて下さい。
ちなみに、台湾では旅行者に人気の可愛いお土産や美味しいお菓子など、人気のお土産がたくさんあります!
台湾で買える人気&おすすめのお土産42選については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、こちらも是非参考にしてみて下さい。
それでは、台湾の入国カードについて見ていきましょう!
台湾の入国カード
台湾の場合、入国カードの記入方法が2種類あり、
- 紙の入国カード
- オンライン申請
があります。
それぞれについて、見て行きましょう。
紙の入国カードの書き方と記入例
台湾の紙の入国カードはこのようなものです。
他の多くの国と同じく、飛行機の中で配られるか現地の空港の入国審査のところにも置いてあるものを使用します。
ですが、この台湾の入国カードを事前にオンラインでダウンロードしてPDFなどで入手できないかと気になる人も少なくないようです。
そこで、台北駐日経済文化代表処(日本で実質的に台湾の大使館のような役割を果たしている機関)に問い合わせてみました。
すると、紙の入国カードは事前にダウンロードして入手することはできないそうで、飛行機の中で配られるものか現地の空港に置いてあるものを使うようにとのことでした。
下でご紹介するオンライン申請が楽でおすすめですが、従来の用紙を使う場合も考えて、紙の入国カードの書き方から解説しておきます。
入国カードの記入例
② 名:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
③ 旅券番号:パスポートの右上にある番号を記入
④ 生年月日:西暦4ケタ、月2ケタ、日2ケタで記入
⑤ 国籍:JAPAN と記入
⑥ 性別:男または女にチェック
⑦ 入国時の飛行機の便名:行きの飛行機の便名を記入
⑧ 職業:職業を英語で記入(詳細は下記を参照)
⑨ ビザの種類:何らかのビザを取得している場合のみ記入、なければ空欄でOK
⑩ ビザ・ナンバー:何らかのビザを取得している場合のみ記入、なければ空欄でOK
⑪ 居住地:現住所を英語で記入(詳細は下記を参照)
⑫ 台湾の住所またはホテル名:Airbnbや個人宅に宿泊であれば住所を、ホテルであればホテル名を記入
⑬ 旅行目的:目的のものにチェック(旅行の場合は3の「観光」にチェック)
⑭ 署名:パスポートと同じ署名
職業の書き方
職業については、いくつか一般的な職業を英語であげておきます。
- 会社員:Office worker または Office clerk
- 主婦:Housewife
- 学生:Student
- 個人事業主:Proprietor
- 無職:None
居住地の書き方
こちらは日本の現住所を英語で記入します。
日本の住所を英語で記入する場合、スケールが小さいものから大きいもの順、つまり
番地 → 市町村 → 都道府県 → 郵便番号 → 国名
となります。
例えば、「〒163-0000 東京都 国立市 南町 1-62-4」という住所だとします(この住所は架空のものです)。
この場合、英語表記は
となります。
複数の宿泊先がある場合
もし台湾滞在中にいくつか別の宿泊先に泊まる場合、最初に泊まる場所か、一番長く泊まる場所を一か所だけ書いておけばOKです。
日帰りの場合
日帰りの場合、宿泊先のところに「Day Trip」と書き、念のため帰りの飛行機の便名を記入しておくとスムーズです。
続いて、入国カードをオンラインで申請する方法を見て行きましょう。
オンライン申請の方法と記入例&注意点
オンライン申請の方法&記入例
上でご紹介した従来の紙の入国カードの場合、当日飛行機か現地空港で記入することになりますが、オンライン申請であれば、自宅で事前に記入し手続きを済ませることができます。
こちらは何日前から記入できるといった規定は特にないようで、最短では出発の当日でも申請できますので、旅行前に事前に申請しておくと当日スムーズで便利です。
こちらの「入國登記表 ARRIVAL CARD」から記入することができます。
こちらが記入例になります。
記入例
① 姓:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
② 名:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
③ 中文姓名:中国語の姓名を記入する欄となっており、無記入でOK
④ 生年月日:西暦4ケタ、月2ケタ、日2ケタで記入
⑤ 性別:男または女にチェック
⑥ 国籍:スクロールしてJapanを選択
⑦ パスポート番号:パスポートの右上にある番号を記入
⑧ 入国時の飛行機の便名:行きの飛行機の便名を記入
⑨ 入国予定日:台湾に入国する日にちを記入
⑩ 職業:職業を英語で記入(詳細は下記を参照)
⑪ ビザの種類:観光の場合、「免簽證 Visa-Exempt」(ビザ免除)を選び、何らかのビザを取得している場合はビザの種類を選択
⑫ ビザ・ナンバー:観光の場合は何もしなくてOK、何らかのビザを取得している場合はビザの番号を記入
⑬ 旅行目的:目的のものを選択(旅行の場合は3の「観光」を選択)
⑭ 居住地:スクロールしてJapanを選択。下の住所の欄は任意のため無記入でもOK
⑮ 台湾での住所:詳細は下記を参照
⑯ 携帯番号:任意のため空欄でOK
⑰ Eメールアドレス:任意のため空欄でOK
職業の書き方
職業はスクロールして、自分に当てはまる職業を選択すればOKです。
漢字と英語表記があるのでほとんどは推測できると思いますが、わかりやすいよう、いくつかピックアップしておきます。
- 会社員の場合:「職員」
- 医者・歯医者の場合:「醫生」
- 主婦の場合:「家庭主婦」
- 学生の場合:「 學生」
- 無職の場合:「無業」
を選択すればOKです。
台湾での住所
Airbnbや個人宅の場合は「Residential Address」にチェック、ホテルに宿泊の場合は「Hotel Name 」をチェックします。
その下の欄はスクロールし、宿泊先の都市名を選びます。
台北の場合は1の「臺北市」を選択します(「臺」は「台」の繁体字です)。
そしてその下の空欄に宿泊先の住所を漢字で記入します。
複数の宿泊先がある場合
もし台湾滞在中にいくつか別の宿泊先に泊まる場合、最初に泊まる場所か、一番長く泊まる場所を一か所だけ書いておけばOKです。
日帰りの場合
日帰りの場合、宿泊先のところに「Day Trip」と書き、念のため帰りの飛行機の便名を記入しておくと良いです。
入力後の手続き方法
- 入力が終わったら、記入に間違いがないか確認します(特に氏名やパスポート番号が間違っていないかしっかりと確認しましょう)。
- 問題なければ、画面下の「Confirm」(確認)ボタンを押します。
- 入力した項目の確認画面が出てきますので、もう一度目を通し確認をします。
- 大丈夫であれば画面下数字4桁を入力して「Apply」(申請)を押します。
- 「Success!!」というポップアップウィンドウが現れていれば、申請は完了です。
申請が済んだらプリントアウトは不要で、特に受付番号などの控えもありませんので、当日そのまま入国審査に行って大丈夫です。
入国審査の際、紙の入国カードを持っていないと「入国カードは?(Immigration card?)」などと訊かれる場合もありますが、その際は「Online」や「Internet」などと言えば大丈夫です。
オンライン申請後、予定や内容に変更があった場合はどうする?
無事オンライン申請が終わっても、後日何かの理由で旅行がキャンセルになったり、日付やホテルなどの変更が生じる場合もありますよね。
そういった場合、
- 旅行自体がキャンセル ⇒ 特に何もする必要なし
- 日付やホテルなど、変更事項がある場合 ⇒ 機内または台湾の空港で紙の入国カードに新しい情報を記載し、入国審査の際に提出
でOKです。
台湾に行かないことになった場合、オンライン申請に関して特に何かする必要はなく、そのまま放っておけば大丈夫です。
一方、日付や宿泊先など、内容自体に何か変更があった場合、当日機内で配られるものか、現地の空港に置いてある紙の入国カードにもう一度記入をし直します。
(入国審査の列は長いことが多いため、できるだけ機内で記入しておくのがおすすめです!)
そして入国審査でその紙を提出すればOKです。
その際、オンライン申請をしたものの、紙の入国カードの方が新しい情報である旨を伝えると、よりスムーズです。
それでは続いて、台湾の税関申告書の書き方について見て行きましょう。
台湾の税関申告書の書き方
入国審査が無事終わると、荷物を受け取ってから税関申告書を提出します。
台湾の税関申告書は紙の用紙になりますので、こちらの書き方を参考にしてみてください。
記入例
② 性別:男か女にチェック
③ パスポート番号:パスポートの右上にある番号を記入
④ 国籍:JAPANと記入
⑤ 職業:職業を英語で記入(記入例は上の入国カードのセクションを参照)
⑥ 生年月日:西暦4ケタ、月2ケタ、日2ケタで記入
⑦ 搭乗便名:行きの飛行機の便名を記入
⑧ 搭乗地:行きの飛行機の出発地を記入
⑨ 同伴家族の人数:一緒に来ている家族がいれば、その人数を記入
⑩ 台湾の住所: Airbnbや個人宅に宿泊であれば住所を、ホテルであればホテル名を記入
⑪ 免税申告:免税の範囲を超えるものを持っている場合はこちらに記入(詳細は下記を参照)
⑫ 署名:パスポートと同じ署名
免税申告について
台湾の免税の範囲は以下の通りとなっています。
台湾の免税の範囲
- 現金・有価証券:1万USドル以内、台湾元で6万元以下
- 物品:2万元以下
- タバコ:紙タバコ200本以下、葉巻25本以下、刻みタバコ1ポンド以下
- 酒:1リットル以下
これを超える場合、税関申告書の⑪の欄に記入をし、空港の赤ラインのカウンターに行きます。
申告の必要がない場合、ここは空欄のままにし、空港では緑のラインのカウンターに行けばOKです。
では、帰りの出国手続きはどのようにするのか、見てみましょう。
台湾の出国手続きについて
台湾に入る際、行きは入国カードの提出(またはオンライン申請)が必要ですが、帰りは出国カードが必要なのかどうかと気になる方も少なくないようです。
結論から言うと、出国カードといったものは不要ですので、何か特別に記入する必要もありません。
パスポートと搭乗券を提示して、そのまま出国審査ができます。
以上で台湾の入国カードと税関申告書の書き方、そして出国手続きについての説明は終わりになります。
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詳しくはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
またこちらの記事では、台湾旅行では欠かせない九份までの行き方と帰り方について、写真つきで詳しく解説をしていますので、こちらもあわせて参考にしてみて下さい。
まとめ
台湾の入国カードと税関申告書の書き方について、そして出国手続きについてまとめてみました。
台湾の入国カードは2種類、紙のカードとオンライン申請があります。
どちらも使えますが、当日現地で慌てないためにも、事前にオンライン申請しておくのがおすすめです。
また、帰りは特に出国カードといったものはありませんので、パスポートと搭乗券を持ってそのまま出国審査をすればOKです。
[協力:Ching-Ya|編集:運営スタッフ]