韓国・釜山の観光地の中でも定番中の定番なのが、チャガルチ市場です。
チャガルチ市場では新鮮な魚介類を選べ、また調理をしてもらってその場で食べることもできるのが大きなポイントです。
この記事では、そんなチャガルチ市場のおすすめのお店や食堂、営業時間・場所のほか、買い方やシステム、実際に売られているウニやタコなど魚介類の値段をご紹介します!
ではまず、チャガルチ市場について、買い方やシステムから見ていきましょう。
チャガルチ市場のシステム
チャガルチ市場とは
まずチャガルチ市場とは、チャガルチ駅からほど近いエリア一帯のことを指しており、路面で新鮮な魚介類が売られている通りもあり、また近代的なビル内で売られている場所もあります。
ちなみに、釜山には有名な魚市場がいくつかありますが、こちらのチャガルチ市場はどちらかというと観光客が多く訪れ、値段もちょっと高めとなっています。
地元釜山の人たちが多く行くのは、民楽刺身センターなどの他の市場ですが、韓国語ができないと難しいところがありますので、初心者の場合はこちらのチャガルチ市場がやはり一番利用しやすいかと思います。
そして、チャガルチ市場の中でも、ガイドブックで紹介されているのは大抵ビル内の市場の方ですので、今回は特にこちらの方に焦点を当てて解説をして行きます。
チャガルチ市場・ビル内での買い方のシステム
ビルの場合、1階にたくさんのお店が並んでおり、そこで水槽に入った新鮮な魚介類を買います(詳しい買い方は、下の方で解説をしていますので、そちらを参考にしてみて下さい)。
お代はその場で、現金で支払います。
その後、そのお店と連携している2階のお店に行き、そこで下で買った魚介類を食べることができます。そこでは、他の料理も追加して頼むことももちろんOKです。
そこでかかる費用は
- 調理代(1階で買ってきた魚介類をゆでる、蒸す、焼くなどの調理をしてもらう場合)
代金は量によって違い、大体下で買ってきた魚介類が3万ウォン前後の量であれば、調理代は5,000ウォン(約500円)ほど - 食卓台(お店で食べる席料)
1人当たり4,000ウォン(約400円)前後 - その他、下の階で買った料理以外に鍋料理など食べたいものがあれば、ここで注文
となります(現金でもクレジット払いでもOK)。
また、もし1階で買わなくとも、直接2階のお店に行ってそこで注文して食べることもできます。
ただ、2階で食べる値段は街中と比べると高めになっていますので、せっかくチャガルチ市場に来たのであれば、どうせなら1階で新鮮な魚介類を買って、そのまま上で食べるのがおすすめですよ。
では、気になるチャガルチ市場の値段はどれくらいなのでしょうか?
釜山・チャガルチ市場の値段!人気のウニやタコなどの価格はどのくらい?
まずは市場の大体の相場を知ろう!
多くの観光客が集まるチャガルチ市場ですが、以前は値段が不透明なところがあり、ボッタクリなどもありました。
ですが今ではシステムも変わり、市場での大体の相場があるため、値段の見当が付けやすくなっています。
こちらの写真のように、チャガルチ市場にはパネルでその日の相場が提示されています。
日本語表記もありますので、旅行者にとってもわかりやすいのがポイントです。
また、多くのお店では、店頭にその日の値段が書かれている立て札がありますので、そこで大体の値段を知ることもできます。
とは言ってもやはり市場のため、最終的な価格はそれぞれのお店との交渉になり、またシーズンによっても値段は変動しますので、下でご紹介している価格は、大体の値段として参考程度にみておいて下さい(2019年8月上旬の値段です)。
チャガルチ市場の魚介類の値段(単体参考価格)
- ヒラメ (광어):1kg 2万ウォン(約2,000円)
- クロソイ (우럭)(韓国でよく食べられているメバルの仲間):1kg 2万ウォン(約2,000円)
- アワビ (전복):4~5個で(大抵、一緒に他の小型の貝類も入れて)1万5,000ウォン(約1,500円)
- ウニ (성게):大は2個で1万ウォン、小は5個前後で1万ウォン(約1,000円)
- タコ (산낙지):1万~1万5,000ウォン(約1,000円~1,500円)
- ロブスター (랍스터):1匹3万ウォン(約2,000円)
上の価格を見て、「あれ?もっと安いかと思ったけど・・・」と感じた方もいるかも知れませんね。
こちらの価格は大体の相場のため、ここからお店の人と値段交渉をすると、もっとお得に買えるのです。
実例!値段交渉をしてこんなものが食べられる
例えば、これは実際に私たちが交渉して食べたものですが、こんな感じのコンビネーションもあります。
実例1)あれこれ贅沢プラン!3万ウォン(約3,000円)
- ロブスター1匹
- アワビ4つ
- 貝類4つ
- タコ1匹(後から追加サービス)
- ハマグリ1個(後から追加サービス)
タコは単体で値段を訊くと1匹1万ウォン~1万5,000ウォンと言われることが多いのですが、他のものも色々買うと言えば、最後には大体5,000ウォン前後でつけてもらえますよ。
実例2)魚と貝のコンビネーション・3万5千ウォン(約3,500円)
- ホタテ2個
- アワビ6個
- 貝類4つ(上記の貝類全部で2万ウォン)
- ヒラメが2万ウォン→1万5,000ウォン
最初、ヒラメ単体だと2万ウォンだということだったのですが、ホタテやアワビも買うからと交渉すると、小さな貝類4つをおまけしてくれ、更にヒラメも1万5,000ウォンにおまけしてくれ、全体で3万ウォンで食べられました。
では、そんな値段交渉の際のポイントも解説しておきますので、一緒に見ていきましょう。
チャガルチ市場で値段交渉をする際のポイント
ガイドブックなどでも、「韓国の市場では思い切って値切ってみましょう!」といった内容を見かけることも珍しくありませんが、値切ることに慣れていないと、なかなか難しいと感じられますよね。
また、ただ闇雲に値切っても嫌がられてしまう場合もありますので、値段交渉の際にはちょっとしたコツがあります。
値切る際のポイント
- 単体で値切るよりも、複数のものを買って全体として値引きしてもらう方が値段交渉がしやすい(または、おまけを付けてもらう)
- この価格でOKと思っても、そこですぐに食いつかず、「う~ん」と悩んでいる様子を見せ、更に交渉
- 優柔不断にしていると、ゴリ押しされて勝手に袋にまとめられてしまったり、魚の調理を始めようとされてしまうことがあるため、その場合はすぐにハッキリ声に出してストップしてもらう
- 韓国語ができない場合、電卓を使って値段交渉するとスムーズ
実際の流れとしては、こんな感じです。
- 気になるお店に行き、食べたい魚介類を指さして「イゴ オルマエヨ?」(이거 얼마에요?/これいくらですか?)と訊く
- 言われた値段がわからなければ、電卓で示してもらう
- もう少し安くして欲しい場合、「チョグムト カックルス オムナヨ?」(조금 더 깎을 수 없나요?/もう少しまけてくれませんか?)または、「ト ッサゲヘジュセヨ~」(더 싸게 해주세요/もっと安くしてください)と言ってみる。
- 電卓で値段交渉。
- お店の人にダメと言われたら、単体での値引きではなく、複数のものを買って全体として値引きしてもらう。
「イゴ ハゴ イゴロ 〇〇ウォン、ケンチャナヨ?」(이거하고 이거로 〇〇원, 괜찮아요?/これとこれで〇〇ウォンでいいですか?) - 納得いく価格になったらOKし、調理法を伝える。
刺身が良ければ「フェロ」(회로/刺身で)と言えばOK。
もし何か食べたいものがあって値段交渉をしてみても、思ったように値引きをしてもらえない場合、別の商品をおまけで追加してもらったりと、色々と組み合わせをアレンジしながら全体として安くしてもらうことができます。
どちらかというと、こちらの方が値段交渉が成立しやすいため、やみくもにただ1つの商品の値段を下げてもらうよりも(あまりに値下げにこだわると、途中で断られてしまうこともありますので)、「じゃあ、アワビ〇個とタコも買うので、全部でXXウォンにしてくれませんか?」などと交渉するすると、スムーズに行きやすいですよ(韓国語で言えない場合、実物を指でさしながら「イゴ ハゴ イゴ」(これとこれ)と言えばOKです)。
また上でも触れたように、今は一応の定価が決まっているため、昔のようにボッタクリは減ったため、韓国客でも怖がらずに買うことができますよ。
ちなみに、お店によってはちょっと強引な店員さんもいて、それは外国人観光客に対してだけでなく、韓国人に対しても同じようです。
旦那の韓国人の友達の体験談ですが、チャガルチ市場で「これ、いくらですか?」と訊いただけなのに、すでにもうその魚をさばき始めそうになって(気が早すぎ・・・笑)、慌てて止めたという笑い話がありました。
そのため、この下では私たちが実際に行って色々と話をした中で、価格も良心的で人柄も穏やかな、日本人観光客でも買いやすいお店をご紹介しておきますので、これから行かれる方は参考にしてみて下さいね。
では続いて、チャガルチ市場のおすすめのお店&食堂について見ていきましょう!
釜山・チャガルチ市場のおすすめのお店&食堂
観光ガイドブックには必ず載っているチャガルチ市場ですが、行ってみるとわかる通り、人気のビル内の市場1階は非常に広く、似たようなお店がズラーッと並んでいます。
そのため、外国人はどこをどう見たら良いのかわからず、またどのお店がいいのかもわからず、途方に暮れてしまいがちです。
そこでそんな問題を少しでも解決しようと、今回韓国人の夫とともに、チャガルチ市場をくまなく歩き回りながら、多くのお店の方々と話をしながら調査してきました!
その中から、価格も良心的で日本人にも親切、観光客でも安心して買えるお店をピックアップしてみましたので、これから行かれる方は参考にしてみて下さいね。
おすすめのお店は、中央ゲートから入ってすぐ右側のところにある両店舗で、タムナ(탐라)と金剛(금강)というお店です。
番号で言うと152番~155番のところで、お互いに向かい合っています(現地で、お店の上を見るとそれぞれ番号が書いてありますので、わかりやすいですよ)。
お店の番号や名前は違うものの、両側とも同じ系列のお店ですので、どちらで買っても大丈夫です。
注意点は、下のチャガルチ市場の営業時間のところでも触れていますが、市場が毎月第1&第3火曜日はお休みということです。
そのため、チャガルチ市場にはそれ以外の日に行くようにしましょう!
日本人観光客の方が買いやすいよう、この記事を見せたらおまけをしてもらえるようにお店の方に頼んでおきましたので、これからチャガルチ市場に行かれる方はこのページをブックマークして、その場でお店の方に見せてみて下さい。
では最後に、チャガルチ市場の営業時間と場所についても把握しておきましょう!
釜山・チャガルチ市場の営業時間&場所
チャガルチ市場の営業時間
チャガルチ市場の営業時間はお店によって異なっているのですが、全体として大まかな営業時間は以下の通りです。
- 1階の市場:5:00~22:00
- 2階の食堂:9:00~22:00
- 休日: 毎月第1&第3火曜、旧正月&秋夕の当日と翌日
夕方以降になると、お酒を飲む人も増え、かなり大声の人がいたりガヤガヤした雰囲気になりますので、賑やかな雰囲気を味わいたい方は夕方、ゆっくり落ち着いた雰囲気で食事をしたい方はお昼の方がおすすめです。
チャガルチ市場の場所
チャガルチ市場はアクセスがしやすく、観光スポットが多い南浦にあります。
最寄り駅は地下鉄1号線のチャガルチ駅で、10番出口から徒歩で5分ほどで着きます。
上でも触れたように、チャガルチ市場はその辺り一帯のエリアがチャガルチ市場と呼ばれており、路上で魚介類が売られている場所もあれば、上でご紹介したような観光客に人気のビル内の市場もあります。
ちなみに、チャガルチ市場から更に海沿いの方に行くと、ヘアン(海岸)市場もあり、そこでは靴下や帽子、カバンなど、様々なものも売られていますよ。
まとめ
韓国・釜山の人気観光スポット、チャガルチ市場について値段や買い方のシステム、営業時間や場所についてまとめてみました。
チャガルチ市場は市場のため、値段交渉が必要ですが、上手く交渉すれば新鮮なアワビやウニ、タコ、お魚などをその場でお刺身にしてもらえ、上の食堂で食べることができますよ。
営業時間は朝早くから夜22時頃までやっていますので、落ち着いて食べたい方はお昼頃、また賑やか(ガヤガヤ)した雰囲気が良ければ夕食時に行ってみるのがおすすめです。
なお、毎月第1&第3火曜日はお休みですので、行くときには注意しましょう!
どのお店でも新鮮な魚介類を売っていますし、どこで買っても良いのですが、値段交渉の際にはお店の人との相性などもありますので、色々と周って交渉してみるのも楽しいですよ。
または、この記事でご紹介したお店であれば交渉もしやすいと思いますので、この記事をお店の方に見せて値段交渉してみて下さいね。
楽しいチャガルチ市場訪問となりますように!