日本から2時間ちょっとで気軽に行ける韓国ですが、韓国に行くとなると入国カードや税関申告書を出さなければなりませんね。
職業や住所など、どのように書いたらいいのかと不安な方もいるかも知れません。
この記事では、韓国の入国カードと税関申告書の日本語版の書き方を写真つきで詳しく解説します。
韓国の入国カードは近年変更されたため、旧型と新型の両方の書き方について取り上げています。
また、日帰りの場合や飛行機乗り換え(トランジット)の場合どうするのかについてもご説明します。
そして最後に、入国カードや税関申告書をあらかじめオンラインでダウンロードして入手できるのかどうかについてもご説明します。
韓国の入国カードの書き方
韓国の入国カードは2017年に変更され新しい用紙があるのですが、前回(今年)行った時は、飛行機でなぜか旧式の入国カードを渡されました。
韓国に行き来する他の方にも訊いてみたところ、どうもまだ旧式と新式のカードの両方が使われているようです。
そのため、どちらのカードでも大丈夫なよう、旧式と新式の両方の入国カードの書き方について解説しておきます。
旧式の入国カードの書き方
こちらが旧式の韓国の入国カードになります。
入国カードは1人1枚必要ですので、同伴者がいる場合、それぞれ自分の分が必要になります。
以下、記入例になります。
① 漢字姓名:漢字の氏名をフルネームで記入
② 姓:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
③ 名:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
④ 性別:男または女にチェック
⑤ 国籍:JAPAN と記入
⑥ 生年月日:西暦4ケタ、月2ケタ、日2ケタで記入
⑦ 旅券番号:パスポートの右上にある番号を記入
⑧ 本国住所:日本の住所を記入(日本語でOK)
⑨ 職業:職業を英語で記入(詳細は下記を参照)
⑩ 韓国内滞留予定地:韓国の滞在先の宿泊先名と電話番号を韓国語または英語で記入
⑪ 入国目的:該当するものにチェック
⑫ 便名船名:行きの飛行機の便名を記入
⑬ 出発地:行きの飛行機の出発地を記入
⑭ 署名:パスポートと同じ署名
職業の書き方
職業については、いくつか一般的な職業を英語であげておきます。
- 会社員:Office worker または Office clerk
- 主婦:Housewife
- 学生:Student
- 個人事業主:Proprietor
- 無職:None
韓国の滞在先について
ホテルに宿泊する場合は、上の例のようにホテル名を記入すればOKです。
Airbnbや個人宅に泊まる場合は、その家の住所を記入するようにします。
続いて、新式の入国カードの書き方を見てみましょう。
新式の入国カードの書き方
こちらが新式の入国カードです。
旧式との違いは、日本語で漢字のフルネームを入れる欄がなくなったことや、パスポート番号、そして日本の住所を記入しなくても良くなったことで、こちらの方が簡素化されています。
それ以外では旧式の書き方と同じですが、念のためこちらの方も解説をしておきます。
① 氏:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
② 名:パスポートに記載の通り、ローマ字の大文字で記入
③ 性別:男または女にチェック
④ 国名:JAPAN と記入
⑤ 生年月日:西暦4ケタ、月2ケタ、日2ケタで記入
⑥ 職業:職業を英語で記入(詳細は上記「職業の書き方」を参照)
⑦ 韓国の連絡先:滞在先の宿泊先名と住所・電話番号を韓国語または英語で記入
⑧ 入国目的:該当するものにチェック
⑨ 署名:パスポートと同じ署名
こちらの用紙も、職業と韓国の連絡先は以下のように記入すればOKです。
職業の書き方
職業については、いくつか一般的な職業を英語であげておきます。
- 会社員:Office worker または Office clerk
- 主婦:Housewife
- 学生:Student
- 個人事業主:Proprietor
- 無職:None
韓国の住所について
ホテルに宿泊する場合は、上の例のようにホテル名を記入すればOKです。
Airbnbや個人宅に泊まる場合は、その家の住所を記入するようにします。
入国審査の簡単な流れについては、仁川空港のサイトに写真つきで解説がありますので、事前に確認しておきたい人はこちらを見るとイメージが沸きやすいかと思います。
入国カードを提出し、無事入国審査が済んだら、次は税関に進みます。
続いて、税関申告書の書き方を見て行きましょう。
韓国の税関申告書の書き方
こちらが韓国の税関申告書の日本語版(表面と裏面)です。
税関申告書の場合、入国カードとは違って1家族につき1枚で構いません。
友達同士で行く場合は、それぞれ1枚づつ必要になります。
また、こちらは日本語で記入してOKです。
パッと見ると、何だか記入するところが多そうですが、実際にはそれほど大変ではありませんので、順に見て行きましょう。
記入用紙の上段
① 氏名:日本語の漢字表記でOKです
② 生年月日:西暦・月・日で記入
③ 旅券番号:パスポートの右上にある番号を記入
④ 職業:職業を記入
⑤ 旅行期間:滞在日数を記入
⑥ 旅行目的:該当する目的にチェック
⑦ 航空便名:行きの飛行機の便名を記入
⑧ 同伴家族数:一緒に来ている家族の数を記入
⑨ 韓国に入国する前に訪問した国:今回の旅で韓国に行く前に訪問して来た国があれば記入
⑩ 住所:韓国の宿泊先名を記入
⑪ 電話番号:韓国の宿泊先の電話番号でOK
記入用紙の中段以下
普通は、すべて右側の「無」にチェックを入れればOKです。
ただ、免税の範囲を超えるものを持ち込む場合(免税の範囲については下記を参照)は、1の欄の「有」にをつけ、裏面も記入します。
大金を所持していたり、銃刀類を持ち込んでいたり、動植物、そのほか他者から預かったものなどがなければ、普通の場合はすべて「無」の欄にチェックでOKです。
そして一番下の欄に、当日の日付と署名をします。
免税の許容範囲
一般旅行者が免税となるのは、以下の範囲の場合です。
- 酒類:1本(1リットル以下で400 USドル以下)
- 香水:60 ml
- たばこ:200本
- その他、お土産など免税店で購入したもの:600 USドル以下(農林畜水産物および漢方薬などは10万ウォン以下で、品目別に数量または重量に制限あり)
これらを超えていれば、税関で申告する必要がありますので、裏面の「申告品記入欄」のところに記入します。
韓国は日本から近い分、日帰り旅行をする人も少なくなく、また他の国に行くための乗り換え地として利用する人も少なくありません。
そういった場合は入国カードや税関申告書はどうするのでしょうか、見てみましょう。
日帰りや乗り換えの場合はどうする?
日帰りの場合
日帰りの場合は、普通の旅行者と同じように入国カードと税関申告書を記入して提出します。
ただ、日帰りの場合は滞在先がありませんので、入国カードの「滞在先」の記入欄に「Day trip」(日帰り旅行)と記入すればOKです。
税関申告書も「旅行期間」は「1日」とし、滞在先のところに「日帰り旅行」または「Day trip」と書いておけば大丈夫です。
乗り換え(トランジット)の場合
乗り換え(トランジット)の場合、飛行場は韓国の領域であっても、入国審査をして韓国国内に入るわけではないため、入国カードや税関申告書は不要になります。
飛行機を降りたら、そのまま乗り換えのゲートに行けばOKです。
最後に、入国カードや税関申告書はあらかじめオンラインでダウンロードできるのかについて、解説します。
入国カードや税関申告書はオンラインで入手できる?
向こうに行ってからバタバタしないためにも、あらかじめオンラインで入国カードや税関申告書をダウンロードできれば便利ですよね。
例えば台湾では、入国カードの記入がオンラインでできるようになっています。
そこで、韓国の法務省の案内サービスに問い合わせてみましたが、現在のところ、入国カードや税関申告書はオンライン申請はなく、またあらかじめ用紙をダウンロードすることもできないそうで、正規に作られた紙のものを使わないとならないとのことです。
正規の用紙は飛行機内でも配られますし、また、現地の入国審査のところのカウンターにも置いてありますので、そちらを使いましょう。
入国審査は時間によっては長蛇の列になることもあるため、スムーズに手続きを済ませるためにも飛行機の中ですべて記入しておくのがおすすめです。
記入例はこの記事の上の方でも解説しましたが、万が一飛行機内でこのページが見られない場合を考え、不安な方はあらかじめこのページを印刷して持っていくとスムーズかと思います。
その他、韓国に着いた後、知っておくと絶対に便利な情報を写真付きでまとめてみました!
まとめ
韓国の入国カードと税関申告書の日本語版の書き方について解説をしました。
韓国の入国カードは2017年から変更になったのですが、いまだに旧式と新式の両方が使われているようです。
日帰りの場合は、基本的に普通の旅行者と同じように記入し、滞在先を「Day trip」と記載しておけばOKです。
乗り換えの場合、入国カードや税関申告書は必要ありませんので、飛行機を降りたらそのまま乗り換えゲートの方に行きましょう。